著者
後藤 英昭 阿曽 弘具
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.78, no.3, pp.465-473, 1995-03-25
被引用文献数
8

文字領域の抽出は,文書画像に対して文字認識処理を適用する際の,必須な処理である.本論文では,文書画像から文字領域を抽出する新しい手法:区分直線連結法(Linear Segment Linking)を提案する.本提案手法は,文書画像中の区分直線状の要素を文字行と仮定して抽出するもので,文書構造に関する知識を必要とせず,画像のゆがみなどにも耐性があることが示される.本手法では,画像の中間表現として新しく定めた基本矩形を用いるが,これは行方向にぼかしを入れて抽出される定まった幅の矩形(高さは画像に依存する)である.この基本矩形は,外接矩形よりも容易かつ高速な生成が可能なものとなっている.また,文字行抽出処理の段階で行間の結合(ブリッジ)を強制的に切り離す処理を導入している.これによって,文字行間に若干の接触のある文書からも安定な文字行の抽出が可能となることが示される.
著者
曽根 誠一
出版者
花園大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

主要伝本のコピーに、書き入れ等の朱・青筆の区別を記入する作業を完了し、それを踏まえて、蘆庵本の特徴を判断する基礎データを24家集について収集した。その結果、伝本には臨模本と校訂本の2系統があることと、伝本間の親疎関係を解明した。また、入江昌喜所蔵家集が全て蘆庵本になった訳ではないことを、『俊頼集』を事例して証明した。
著者
曽根 泰教 玉村 雅敏 古谷 知之 柳瀬 昇
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010

本研究は、「討論型世論調査」という社会実験を実施することにより、民主主義において解決が難しいとされている「世代を超える問題」(将来世代と現世代との関係をめぐる問題)を解決できるのかについて検討するものである。全国の有権者3,000人を対象とする世論調査を実施し、その回答者のうち、さまざまな世代の男女127名が、2泊3日の討論フォーラムに参加した。参加者は、各3回の小グループ討論と全体会議で議論し、その前後でアンケート調査に回答した。その結果、将来世代の利益をも考慮に入れて問題を十分に把握して議論をし、有意な意見変化を観察することができた。
著者
曽我 麻佐子 海野 敏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.611, pp.25-28, 2007-03-16

本研究では,ダンス・レッスンで実用できる振付を自動的に生成するシステムの開発を目指している.モーションキャプチャで取得したバレエおよびコンテンポラリーダンスの基本動作を組み合わせ,ダンスの振付を自動生成するシステムを試作した.本システムは,条件を選択することで,異なる性質の振付を生成することができる.実用的な振付を生成するアルゴリズムを考案するため,異なる条件による振付生成実験を行った.各アルゴリズムによって生成された振付をダンサーに実演してもらったところ,実用的な振付を生成するための要素が明らかになった.
著者
谷本 茂明 島岡 政基 片岡 俊幸 西村 健 山地 一禎 中村 素典 曽根原 登 岡部 寿男
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 B (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.J94-B, no.10, pp.1383-1388, 2011-10-01

全国大学共同電子認証基盤(UPKI)プロジェクトでは,大学間PKI連携及び構築コスト削減等を実現するキャンパスPKI共通仕様を新たに開発した.本仕様が,PKI連携とコスト削減を同時に満足し,キャンパスPKI普及促進に寄与することを示す.
著者
島岡 政基 片岡 俊幸 谷本 茂明 西村 健 山地 一禎 中村 素典 曽根原 登 岡部 寿男
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 B (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.J94-B, no.10, pp.1246-1260, 2011-10-01

国立情報学研究所(NII)では,平成17年度より大学間連携のための全国共同電子認証基盤(UPKI)の構築を行ってきた.UPKIは,コンピュータや学術コンテンツ等を大学間で安全・安心かつ効果的に共有し活用するための基盤として,PKI(公開鍵認証基盤)を中軸に利用者や利用機関の認証とサービスの認可の機能を提供する.本論文では,学術機関における認証の必要性と制約,対象とするサービスの多様性,既存の各種認証基盤との整合性などを考慮して設計した3層(オープンドメイン層,キャンパス層及びグリッド層)のPKIからなるUPKIの基本アーキテクチャについて解説するとともに,設計方針に基づく各層の実装及び連携方法などについて述べる.
著者
曽和 治好
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.64, no.5, pp.769-772, 2001-03-30
被引用文献数
1

桂離宮庭園,対龍山荘庭園に続き,詩仙堂庭園を事例とし,騒音計を用いた庭園の環境音調査を実施した。その結果(1)本庭園は交通量の多い市道白川通りの騒音の影響を受けにくく,僧都の音や細やかな環境音を鑑賞するための基本的な音環境が保全されている。(2)沈床園的空間構成を持った本庭園の視覚的中心部分に僧都・滝・小川によって形成される音環境のクライマックスが重なった。(3)僧都の周波数分析を行い,その周波数は275Hz,560Hz,775Hz (Peak),1 1kHz,1 3kHzである。以上の事項があきらかにされた。
著者
甲田 壽男 永田 可彦 小木曽 久人 中野 禅 山中 一司
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.50, no.10, pp.836-841, 1994-10-01

生体リズムで機械を駆動するという外燃を初めて提唱しその具体的な実現の方法を示した。生体リズムとして心拍信号を検出し、これから得た心拍間隔から電力調整器を制御する信号を発生させ扇風機の回転を制御する方法である。心拍間隔、制御電圧、扇風機の回転数及び風速を測定しそのパワースペクトル密度を求めた結果、心拍間隔に見られる1/f揺らぎ特性や呼吸の影響などがそれぞれのパワースペクトル密度に保存されていた。
著者
本庄 比佐子 内山 雅生 久保 亨 曽田 三郎 奥村 哲 弁納 才一 三谷 孝
出版者
(財)東洋文庫
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

第1次大戦時、ドイツの膠州湾租借地を攻略した日本は、青島守備軍を編成して占領地統治を行い、青島及び山東鉄道を中心に諸権益の拡張を図った。そのために青島守備軍などが行った山東地域の実態調査を通して日本の山東経営を検討すること、及びそれらの調査資料を利用しつつ山東地域を中心に当時の中国の政治・経済・社会について総合的な考察を行うことを目的とした。外務省外交史料館・防衛省防衛研究所図書館・山口大学東亜経済研究所を中心に10ヶ所の諸機関で資料調査を行い、青島守備軍民政部鉄道部の『調査資料』シリーズや『山東鉄道調査報告』シリーズなどを含め、約160点の資料を明らかにすることができた。その結果を「青島守備軍編刊書・報告書目録 附・解題」にまとめ、『研究成果報告書』に収録した。これらの資料は、従来あまり利用されていないが、山東地域を勢力範囲として中国大陸進出を狙った日本の企図を具体的に分析するうえで重要な資料であり、また中国の地方志や経済史の資料としても役立つものである。日本軍の占領体制、ドイツの青島経営、山東鉄道をめぐる諸問題、山東省農民の移民、山東の農産物・工鉱業など、個別のテーマを設けて研究を進めた。その成果をまとめて、第3年度に論文集『日本の青島占領と山東の社会経済 1914-22年』を刊行した。同時に山東社会科学院・青島市社会科学院との学術交流を進め、論文集には山東の研究者からの寄稿も収めることができた。第4年度には、上記の論文集を基礎に、山東の研究者と国内の日本史研究者を招いて国際シンポジウムを開催した。そこでは、実証的な研究の領域において日中の中国史研究者間、また山東地域に関する研究で日本経済史研究者と中国近代史研究者の交流を図ることができた。以上を通して、従来研究の手薄であった日本の青島占領の諸相と、それが1930年代の華北進出に意味をもった点を明らかにすることができた。
著者
曽和 信一
出版者
四條畷学園短期大学
雑誌
四條畷学園短期大学紀要 (ISSN:18811043)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.7-17, 2011-05

本稿では、まず荘子の説く主要なキー概念のひとつである無用之用と万物斉同とは何かについて触れた。その概念を戦後のわが国の障がい児の「福祉と教育」の草分け的存在である糸賀一雄と、その理念を発展的に継承した伊藤隆二氏の言説と関わって展開した。それに次いで、障害学について考察する前提として、わが国の障害学の形成に影響を与えた青い芝の会とIL運動という障がい者の運動について言及した。そして、障害学について論及していく際に、その理論的な枠組みに大きな影響を与えた先行研究のひとつとして、カルチュラル・スタディーズとは何かについて論じたうえで、その研究の視点から、障害学とは何かということについて言及したところである。
著者
新川 蘭順 木曽 達也 片岡 博文 礒井 孝 柿田 孝雄 正垣 武志 大坪 義和
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.116, no.10, pp.783-791, 1996-10-25

The antagonism of histamine H_2-receptor by SWR-104SA (1'-bromo-N-[3-[3-(1-piperidinylmethyl) phenoxy] propyl]-spiro [1,3-dioxolane-2,9'-pentacyclo-[4. 3. 0. 0.^<2,5>0.^<3,8>0.^<4,7>] nonane]-4'-carboxamide monooxalate) was estimated using the isolated guinea-pig atrium and gastric acid secretion in rats. The concentration-response curves for the positive chronotropic effect of histamine on the atrium were displaced to the right in parallel without change in the maximum response by SWR-104SA and roxatidine acetate hydrochloride (roxatidine). The pA_2 values of SWA-104SA and roxatidine acetate hydrochloride were 7.27 and 7.38,respectively. The slopes of the regression line of log (DR-1) against log SWR-104SA and roxatidine concentration were 1.00 and 0.92,respectively. There was no significant difference between the two compounds with respect to the histamine H_2-receptor antagonism and/or binding manner in vitro. In the rat gastric fistula model stimulated by histamine, however, antisecretory potency of SWR-104SA was 3 times less than that of roxatidine. SWR-104SA given p.o. prevented the formation of gastric lesion induced by HCl-ethanol and indomethacin dose-dependently, roxatidine also prevented its formation by HCl-ethanol, but failed to prevent that by indomethacine. These antiulcer activities of SWR-104SA were shown at the lesser doses of antisecretory activity. On the other hand, roxatidine did not prevent the ulcer formation at the same dose level of antisecretory activity. These results indicate that the antiulcer effect of SWR-104SA is not caused by the antisecretory action alone. In addition, the mucosal protective activity of SWR-104SA for HCl-ethanol induced gastric lesion was independent of endogenous prostaglandins. Moreover SWR-104SA had inhibitory effects on indomethacin-induced gastric hypermotility in rats. These actions may partly explain the gastric protection of this compound and additional mechanisms such as mucosal blood flow could be involved in the antiulcer efficacy. Consequently, it appears that SWR-104SA is a new antiulcer drug that exerts a potent cytoprotective effect in addition to its gastric antisecretory activity.
著者
越田 吉郎 曽田 卓実 能登 公也 福田 篤志 松原 孝祐 中川 浩人 川端 千香子
出版者
公益社団法人 日本放射線技術学会
雑誌
日放技学誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.61, no.7, pp.989-996, 2005
参考文献数
20
被引用文献数
1 4

Medical personnel involved in abdominal angiography are exposed not only to direct radiation but also scattered radiation from inspection tables, patients, image intensifiers, and the beam-limiting system (collimator), among others. Japanese standard JISZ4831 prescribes protective coats of at least 0.25mm lead equivalent, which is the uniform thickness of lead equivalent. The most commonly used protective coats are 0.25mm Pb, 0.35mm Pb, or 0.5mm Pb in thickness. The weight of a typical protective coat is about 3kg. While some coats weigh up to 6kg, wearing such heavy coats becomes physically burdensome as inspection time increases. The trade-off between physical burden and protection was considered by analyzing the X-ray intensity distribution and attenuation rate of scattered radiation in each position assumed by the medical staff. In the case of inspections performed at an x-ray tube voltage of 80kV, it may be possible to reduce the weight of the lead rubber apron by about 33%. Namely, the lead thickness can be reduced uniformly by 0.20mm Pb at 70cm and 0.05mm Pb at 100cm, when the shielding capability of a 0.25mm thick Pb layer is accepted as the standard at 40cm above the gonad position. The same range of permeated X-ray dose for the gonad position may be reduced as well. In the case of 110kV, when the lead thicknesses are 0.30mm Pb at 40cm and 70cm, and 0.10mm Pb at 100cm, it is possible to reduce the weight of the lead rubber apron by about 28%.
著者
越田 吉郎 曽田 卓実 能登 公也 福田 篤志 松原 孝祐 中川 浩人 川端 千香子
出版者
公益社団法人日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術學會雜誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.61, no.7, pp.989-996, 2005-07-20
被引用文献数
1

Medical personnel involved in abdominal angiography are exposed not only to direct radiation but also scattered radiation from inspection tables, patients, image intensifiers, and the beam-limiting system (collimator), among others. Japanese standard JISZ4831 prescribes protective coats of at least 0.25mm lead equivalent, which is the uniform thickness of lead equivalent. The most commonly used protective coats are 0.25mm Pb, 0.35mm Pb, or 0.5mm Pb in thickness. The weight of a typical protective coat is about 3kg. While some coats weigh up to 6kg, wearing such heavy coats becomes physically burdensome as inspection time increases. The trade-off between physical burden and protection was considered by analyzing the X-ray intensity distribution and attenuation rate of scattered radiation in each position assumed by the medical staff. In the case of inspections performed at an x-ray tube voltage of 80kV, it may be possible to reduce the weight of the lead rubber apron by about 33%. Namely, the lead thickness can be reduced uniformly by 0.20mm Pb at 70cm and 0.05mm Pb at 100cm, when the shielding capability of a 0.25mm thick Pb layer is accepted as the standard at 40cm above the gonad position. The same range of permeated X-ray dose for the gonad position may be reduced as well. In the case of 110kV, when the lead thicknesses are 0.30mm Pb at 40cm and 70cm, and 0.10mm Pb at 100cm, it is possible to reduce the weight of the lead rubber apron by about 28%.
著者
大西 勝 元垣内 敦司 三宅 秀人 平松 和政 曽根 弘樹 川口 靖利 澤木 宣彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SDM, シリコン材料・デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.68, pp.7-12, 1999-05-21

HVPE法によりGaNの選択成長を行い、その結晶学的評価を行った。格子パターンによるGaN選択成長では、マクロステップを有する表面モフォロジーがAFMで観察され、膜厚の増大とともに格子歪みが緩和した。ストライプパターンを用いたELO-GaNをマスクの材料により比較すると、SiO_2をマスクに用いたELO-GaNでは成長面でのc軸傾斜が大きいのに対し、W(タングステン)をマスクに用いた場合にはc軸傾斜が小さく、良質な結晶であることが示された。
著者
品田 裕 大西 裕 曽我 謙悟 藤村 直史 山田 真裕 河村 和徳 高安 健将 今井 亮佑 砂原 庸介 濱本 真輔 増山 幹高 堤 英敬 平野 淳一
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究は、国会議員を主とする政治家と有権者の関係、あるいは政治家同士の関係がどのように変容しつつあるのかを調査し、その変化の要因を実証的に解明することを目的として開始された。その結果、本研究では、選挙区レベルの詳細な観察・データを基に、実証的に現代日本の選挙政治の変容を明らかにすることができた。取り上げた研究対象は、集票活動・有権者と政治家の関係・政治家同士の関係・議員活動・政治家のキャリアパス・政党下部組織など、多岐にわたった。これらの分析から得られた成果を基礎に、さらに、国会のあり方や選挙制度にまで分析を進めることができ、現代日本の選挙政治理解に一定の貢献を果たすことができた。
著者
堀 敦史 手塚 宏史 高橋 俊行 住元 真司 曽田哲之 原田 浩 石川 裕
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.66, pp.83-88, 1999-08-02
被引用文献数
3

SCoreクラスタシステムソフトウェアは,Myrinetを用いたクラスタを対象とした高性能かつスケーラブルな並列プログラミング環境のソフトウェアパッケージである.本稿は,Myrinet以外のネットワーク,SMPクラスタ,及びクラスタ化されたクラスタという3つの新たな形態のクラスタにSCoreを対応させる方法について提案するものである."Composite"と呼ばれる仮想ネットワークデバイスを設け,compositeネットワークデバイスが複数の実ネットワークデバイスとルーティングテーブルを持つことで,これらの形態のクラスタに対応可能であることを示す.ここで提案された方法は,見方を変えれば,ヘテロなネットワーク構成のクラスタへの対応と考えることができる.提案された方法は,現在SCore 3.0として開発が進められている.A high performance scalable cluster system software package, SCore, was designed for clusters using Myrinet. To adapt it to a cluster using other networks, an SMP cluster, and a cluster of clusters, the notion of "composite" is proposed in this paper. The "composite" is a virtual network device which consists of a routing table and several physical network devices. From the viewpoint of seamless computing, the "composite" is to handle heterogeneity. New SCore 3.0 is under development for implementing the "composite".
著者
堀 敦史 手塚 宏史 石川 裕 曽田 哲之 原田 浩 古田 敦 山田 務 岡 靖裕
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.79, pp.121-126, 1996-08-26
被引用文献数
3

我々は並列マシンにおける時分割空間分割スケジューリング方式を提案し、ワークステーションクラスタ用のスケジューリングシステムSCore?DをUNIXのデーモンプロセスとして開発した.現在,対話的な並列プログラミング環境実現方式の研究の最初のステップとして,オンライン並列デバッガSCDBの設計開発を行ってきている.一般に,デバッガプロセスはシステムコールによってデバッグ対象のプロセスの実行制御を行う.このような環境では、SCore?Dはユーザプロセスの状態を制御できず,スケジューリングシステムが正常に動作しない.そこで,SCore?Dがユーザプロセスに対してOS機能をサービス可能とするための機構を,プロセス間共有メモリおよびUNIXのシグナルを用いて設計開発した.We have been proposing Time-Space-Sharing Scheduline (TSSS) and developed a scheduling system, named SCore-D, as demon processes on UNIX. As a first step towards the research and development of an interactive parallel programming environment, we are designing a parallel online debugger, named SCDB. Generally debugger process has a control of debugee process. In the case of SCore-D, however, SCore-D can not control debugger and debugee processes, and the sceduling of SCore-D and the control of debugger can conflict. To avoid this situation, we design and develop a mechanism for SCore-D to support OS functions using inter-process shared memory and UNIX signals.