著者
長谷川 秀記
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.9, pp.587-598, 2016

<p>日本の電子出版30年の歴史を電子辞書と電子書籍の2つのコンテンツから概観する。日本の電子出版はCD-ROMの登場とともに誕生した。電子辞書は1980年代後半に生まれたCD-ROM辞書から始まり,1990年代後半には携帯電子辞書端末が主流となる。1999年iモードがリリースされると会員制のケータイ辞書引きサービスが生まれ,現在はネットワーク辞書とスマホ辞書アプリが主流になるなど時代によって媒体が変化してきた。現在はネット上の無料辞書引きサービスや検索エンジンに押されて有料電子辞書は苦戦をしている状況である。一方,電子書籍は電子辞書に比べると普及に時間がかかった。最初の電子書店は1990年代半ばにできたが,iモードによってケータイでコミックが読めるようになると徐々に普及が進み,スマートフォンの発売や米国での電子書籍のブームを受けて,日本でも2010年は「電子書籍元年」と騒がれた。現在はまだ印刷本の電子化という段階にとどまっているが,今後電子ならではの表現が加わることが期待される。</p>
著者
瀬戸 加奈子 松本 邦愛 高橋 絹代 藤田 民夫 高原 史郎 相川 厚 篠崎 尚史 長谷川 友紀
出版者
一般社団法人 日本移植学会
雑誌
移植 (ISSN:05787947)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4-5, pp.346-351, 2017-09-30 (Released:2017-11-24)
参考文献数
10

Although public opinion polls reported that over 40% of Japanese people want to donate their organs at death, the number of organs remains low (=< 1 donor/million population). This low donation rate is supposed to be due to the lack of an in-hospital system to confirm patient desires to donate organs to patients at hospitals. The purpose of this study is to develop and evaluate the educational program to improve the quality of terminal care at acute care hospitals in the form of a QM (quality management) seminar at emergency departments, focusing on management methods and quality management to facilitate and establish an in-hospital system. From 2013 to 2015, there were 94 participants. Pre- and post-program test showed that the improvement rate was 15.9% for transplantation medical care, 6.9% for skills, and 10.5% for the management method. By the educational method, the improvement rate was 10.1% for lecture and 10.2% for group-work exercise (+ lecture). Compared with doctors, nurses had a lower improvement rate in the domain of management methods. A questionnaire survey showed that the participants evaluated that management method was difficult and their understanding level was low, but they highly recommended participation. To improve the quality terminal care, the role of nurses is important because they are the major players in patient care, and revision to improve the educational program is necessary to provide outcomes similar to those doctors produce. Other supporting methods, such as the provision of educational tools and sharing success cases, should be considered to facilitate in-hospital system development.
著者
長谷川 摂 寺尾 嘉代子
出版者
愛知県食品工業技術センター
雑誌
愛知県食品工業技術センタ-年報 (ISSN:09160973)
巻号頁・発行日
no.41, pp.6-10, 2000

食用あるいは食品の包装などに利用される12種類の植物の抗菌活性について検討した。(1)コリアンダー,ローズマリー,レモンバーベナ,セージの酢酸エチル抽出物はB.subtilisに対して強い抗菌活性を示した. (2)ローズマリーとセージの酢酸エチル抽出物はLb.plantarumに対しても抗菌活性を示した. (3)B.subtilis ATCC6633に対して特に強い抗菌活性を示したコリアンダー,ローズマリー,セージ抽出物は他のBacillusや食品より分離したB.subtilisに対しても強い抗菌性を示していた. (4)ローズマリーの酢酸エチル抽出物はB.subtilis芽胞の発芽を抑制したが,コリアンダーやセージの酢酸エチル抽出物は芽胞の発芽にほとんど影響を与えなかった. (5)シリカゲルクロマト画分のうち,コリアンダーについては画分Bが,セージやローズマリーは画分C,DがB.subtilisに対して強い抗菌活性を示した.
著者
長谷川 昌士 河井 秀夫 西脇 健司 向井 公一 北山 淳 三谷 保弘 高見 栄喜 Masashi Hasegawa Hideo Kawai Kenji Nishiwaki Kouiti Mukai Atsushi Kitayama Yasuhiro Mitani Hidenobu Takami
出版者
四條畷学園大学
雑誌
四條畷学園大学リハビリテーション学部紀要 = Annual reports of Faculty of Rehabilitation, Shijonawate Gakuen University (ISSN:18806856)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.13-18, 2010

高校吹奏楽部所属の1~3年生160名に、楽器の練習が影響していると考えられる身体症状についてアンケート調査を実施した. 結果は、チューバ奏者の多くが腰痛を訴えていた. サックス奏者やチューバ奏者には顎関節の痛みが発生していた. サックス奏者やチューバ奏者ならびにパーカッション奏者では利き手側の手関節や手指関節に関節痛が集中していた. また、整形外科的症状以外にも、頭痛、めまい、過呼吸、耳なり、倦怠感などの内科的症状が多くの学生に発生していた. これらの症状が改善できないまま学生は練習を継続していることもわかり、予防や対処法を検討していく必要があると考える.I carried out questionary survey about the physical symptom that it was thought that the exercise of the musical instrument influenced 160 1-3 year students of the high school brass band club position. Most of tubists appealed to the result for low back pain. To a saxophone player and a tubist, the pain of the temporomandibular joint occurred. In a saxophone player and a tubist and the percussion players, arthralgia concentrated on a wrist and finger joint of the handedness side. In addition, as well as an orthopedic symptom, medical symptoms such as a headache, dizziness, hyperpnoea, ringing in the ears, the lassitude occurred to many students. The student practices being able to improve these symptoms and thinks that it is necessary to examine the prevention and actions to be taken.
著者
長谷川 直子 宮岡 邦任 元木 理寿 大八木 英夫 谷口 智雅 戸田 真夏 山下 琢巳 横山 俊一
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.100036, 2013 (Released:2014-03-14)

2013年春の日本地理学会において、地理学の社会的役割を考えるというシンポジウムが開催された。発表者の何人かは、一般の人に地理学的な視点(広い視野、総合的な視点、現象間の関係性を理解する)がないことが問題であると指摘していた。それでは一般の人にそのような視点を持ってもらうためにはどうしたら良いか。具体的に何か作成し、普及できないか。そのような視点に立ち、筆者らは2013年春から研究グループを立ち上げて活動を開始している。地誌学的な視点の一般への普及の手段として、地誌学の視点から地域を理解する教材を子供向け(義務教育における副読本や教員向け実践実例集等)と大人向け(旅行ガイドブック)に作成できないか考えた。現在市販されているガイドブックを地誌学の視点から眺めると、単なるスポット・事象の羅列になっており、スポット間の関係性や、スポット・事象がそこに存在する理由などの地誌学的説明が見られない。旅行ガイドブックにこれらの説明をうまく入れられれば、旅行者がガイドブックを読むことで地誌学的視点が身に付くようになるのではないかと考えられる。そして、観光ガイドブックにどのように項目を取り上げ、地誌学的な記載をするかについて、検討を行った。
著者
長谷川 修 森島 繁生 金子 正秀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.80, no.8, pp.1231-1249, 1997-08-25
参考文献数
76
被引用文献数
46

「顔」は人間にとって非常に身近な存在であると共に, 顔の持ち主である一人一人の人間における個人的な情報, コミュニケーションに係わる情報を始めとした, 言語的手段では表現しにくいようなさまざまな情報を担っている. 近年, 工学分野では主としてコミュニケーションメディアやヒューマンインタフェースへの応用の観点から,「顔」の工学的取扱いに対する研究が活発に行われている. 具体的には, ユーザである人間を対象とした視覚機能をコンピュータにもたせるための顔の認識技術と, コンピュータあるいはコミュニケーションメディアに表現力豊かな顔をもたせるための顔の合成技術である. これらの研究成果は, 従来個別に検討が行われていた顔関連の心理学, 人類学, 美容, 歯科等さまざまな分野においても活用されつつある. 本論文では, このような観点からコンピュータによる顔情報処理に焦点を当て, まず要素技術としての顔画像合成と表情認識について最近の技術動向を概観する. 次に,「顔」の諸特性について考察した後に, 人と人との対面コミュニケーションの支援, 人と機械との間の顔情報を介したコミュニケーションという二つの立場から「顔」の工学的応用について述べる. また,「顔」情報処理の研究のためのツールやデータベース等についても紹介する.
著者
河野 浩之 西尾章治郎 長谷川 利治
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS)
巻号頁・発行日
vol.1987, no.54, pp.1-8, 1987-07-24

ランダム多重アクセス方式における通信プロトコルとして,近年提案された木型アルゴリズムは安定したスループット特性を示すものとして注目され,幅広い研究が行われている.また,スループット特性を改善するために予約機構を取り入れた木型アルゴリズムもいくつか提案されている.本稿では,各端末のアドレスに基づいた決定的木型アルゴリズムを再送アルゴリズムとして用いた予約機構付きTREE-DTA方式を新たに提案し,その性能を評価する近似解析式を求める.さらに,端末数,トラヒック量,一つのメッセージを構成するパケット数などを主要なパラメータとするシミュレーション実験により,予約機構付きTREE-DTA方式の性能を評価する.さらに,システムエラーに対する強靭性についても論ずる.In random multiple-access communication systems, it has been shown that tree type collision resolution algorithms excel in the channel stability. Recently, several tree type algorithms employing reservation mechanisms have been proposed for achieving higher channel throughput. In this paper, extending the algorithm of Tsybakov and Berkovskii, a new tree type algorithm with message reservation function is proposed. This algorithm is based on the Q-ary (address-based) deterministic tree algorithm. The throughput-delay performance of the proposed scheme will be apploximately analyzed under finite population model, and the superiority of our algorithm will be shown under the simulation experiments. The robustness against system error will be also discussed.
著者
早川 祥子 Hernandez Alexander D. 鈴木 真理子 菅谷 和沙 香田 啓貴 長谷川 英男 遠藤 秀紀
出版者
Primate Society of Japan
雑誌
霊長類研究 = Primate research (ISSN:09124047)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.3-10, 2011-06-20
参考文献数
21
被引用文献数
2

屋久島にて見つかったおよそ26歳という,非常に老齢であるニホンザル(メス)の死体の剖検結果を報告する。年齢の推定は死体の歯のエナメル質をヘマトキシリンで染色する方法によって行った。これは餌付けの経験のない野生ニホンザルとしては例外的に高齢であると考えてよい。外傷は見当たらず,病理解剖における主な病変は肺出血であり,対象個体が肺炎に罹患していたことが示唆された。さらに特筆すべきことは,このサルの体内から大量の寄生虫感染が見つかったことである。感染していたのは線虫4種,総数1524個体(<i>Streptopharagus pigmentatus</i> 1270, <i>Gongylonema pulchrum</i> 208, <i>Oesophagostomum aculeatum</i> 36, <i>Trichuris</i> sp. 10)であった。対象個体は老齢のため免疫力が低下しており,寄生虫の感染および蓄積を防ぐことができず,さらには肺炎にも感染して死を迎えたものと考えられる。
著者
加藤 久美子 近藤 厚生 長谷川 総一郎 斉藤 政彦 山田 幸隆 村瀬 達良 三宅 弘治
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雑誌 (ISSN:18847110)
巻号頁・発行日
vol.83, no.4, pp.498-504, 1992
被引用文献数
5 6

骨盤底筋訓練は, 腹圧性尿失禁の非手術的治療の中心となるものであるが, これを効果的に行うためには, 骨盤底筋群の正しい収縮法を習得しなければならない. 今回私達は膣内コーンを使用して, 軽度の腹圧性尿失禁を有する30名の成人女性を対象に, 5週間の骨盤底筋訓練を行った. 1日2回15分ずつコーンを膣内に挿入し, 重みで落ちるのを骨盤底筋群の収縮で阻止するよう指導した.<br>30名中27名 (90%) は, 5週間継続して訓練を施行できた. 訓練前後で, 尿失禁の頻度, 重症度は有意に減少した. 訓練後の尿失禁の自覚的改善度は, 消失および改善 (50%以下に軽減) したものが70%あった. 1分間保持できるコーンの重さ, ペリネオメーター (膣圧計) 測定値は有意に増加し, 骨盤底筋群の筋力の増強を示した.<br>膣内コーンはタンポン状の形態をしており, 日本女性でも心理的抵抗感なく受け入れられ得る. この器具は骨盤底筋群の収縮法の習得に役立ち, 毎日の訓練の動機付けになるため, 腹圧性尿失禁の治療に有用と考えられた.
著者
長谷川 真里
出版者
横浜市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究では、幼児、児童、青年における道徳感情帰属を検討した。(1)幼児にHappy Victimizer反応がみられたが、被害者情報の強調などの場面操作により減少した。(2)入り混じった感情理解はHV反応の調整要因となる可能性が示唆された。(3)仲間関係のジレンマ場面では青年期になってもHV反応が見られた。(4)類似の欧米の研究と異なり、日本の青年はHappy Moralist反応が少なく、比較文化研究の必要性が示唆された。(5)道徳感情帰属と行動の関連性について弱い証拠が得られた。幼児でも、道徳的意思決定に道徳感情を利用することが示唆された。またそれは感情の種類によって発達の様相が異なった。
著者
伊東 久徳 原 康 吉見 奈津子 原田 恭治 根津 欣典 余戸 拓也 越智 広樹 長谷川 大輔 織間 博光 多川 政弘
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.70, no.7, pp.701-706, 2008-07-25
参考文献数
28
被引用文献数
2 34

日本において椎間板ヘルニアに罹患した犬の297症例に対して,遡及的に疫学的特徴の検討を行った.診療記録から,犬種,性別,年齢,罹患椎間板,神経学的重症度の診療情報を記録した.罹患部位から132症例の頸部椎間板ヘルニア群と165症例の胸腰部椎間板ヘルニア群に分類した.日本では,頚部および胸腰部椎間板ヘルニアに罹患する主な犬種はダックスフント,ビーグルおよびシーズーであることが確認された.日本特有の犬種である柴犬に関しては,全体に対する割合は少ないながらも,両部位の椎間板ヘルニアに罹患することが確認された.また,日本において本疾患に罹患する犬の性別の分布は,欧米の報告と異なり,雄が雌に対しての2倍の割合であった.主要な3犬種であるダックスフント,ビーグルおよびシーズーにおける検討では,発症年齢は,ダックスフント,ビーグル,シーズーの順番で高い傾向が確認された.そして,シーズーは,3犬種の中で多発性の病変を伴う傾向が見られた.日本の椎間板ヘルニアの疫学的な特徴は,これまでの欧米における報告と類似していたが,日本独自の特徴もまた確認された.
著者
宮本 晃 長谷川 隆光 北村 信三 梅田 正五 川野 幸志 進藤 正二 陸川 秀智 塩野 元美 小笠原 弘二 並木 義夫 折目 由紀彦 瀬在 幸安 渥美 和彦 藤正 巌 井街 宏
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR ARTIFICIAL ORGANS
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.604-607, 1986

開心術後のLOS症例と, 体外循環からの離脱困難症例2例に補助循環として補助人工心臓を使用した。症例1は61才女性, AR+MRの診断にて二弁置換術を施行, 症例2は23才女性, MR+TRの診断にて僧帽弁置換術と三尖弁弁輪形成術を施行, 症例3は急性心筋梗塞症に心室中隔穿孔と左室瘤を合併し, 穿孔部閉鎖術と瘤切除を施行した。このうち2例は離脱可能であったが, 3例とも救命できていない。補助人工心臓の効果についての異論はないが, 成績向上のためには補助心臓シヌテム運用面における問題点を解決する必要があり, 本シヌテムの改良点を含めて経験症例を検討した。補助心臓ポンプの容量およびカニューレのサイズは, 抗血液凝固剤の使用を減少させる意味で最小限とした。適応基準については既に確立されているが, 運用面では補助心臓適用時期の問題, 補助心臓とIABP併用の際の駆動時相の問題, さらに補助循環中の心拍出量等について解析を加えた。
著者
入波平 治 岡本 純子 長谷川 登志夫 町口 孝久 山辺 信一 湊 敏
出版者
基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会)
雑誌
基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 第17回基礎有機化学連合討論会
巻号頁・発行日
pp.269, 2004 (Released:2005-03-31)

従来,ケテン-オレフィン反応におけるシクロブタノン生成は双性イオン中間体を経る2段階機構で進行すると考えられてきた。また、双性イオン中間体の実験的根拠は無く単なる「概念種」であった。我々はシクロブタノン生成がα-メチレンオキセタン(初期中間体)、双性イオン(第2中間体)を経る新規3段階機構で進行する反応を見出した。この双性イオン中間体は理論的検討により極めて不安定であるとされ、スペクトル的検出は不可能と考えられていた。しかし、本研究で双性イオン中間体のスペクトル的検出に初めて成功した。この双性イオンの濃度を保証する別の隠れた中間体の存在が考えられた。これを追跡したところ,このイオンの貯蔵、放出を担う新規中間体として双性イオン二量体を見出した。
著者
長谷川 誠
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.98, pp.9-16, 1995-10-19
参考文献数
10
被引用文献数
3

機能ユニット間の接続形態を変更することによってではなく,パイプライン中の縦続接続されている各演算ステージの演算機能そのものを実時間で動的に再定義することによって,実効的に可変構造としたパイプライン計算機について示す.このような方式を採用することにより,パイプライン計算機の本質的弱点と考えられてきた通過遅延時間を事実上無視することが可能となる.動画や音声などの連続ストリーム型のデータの柔軟な処理に適する.ウエハー・スケール・インテグレーションを効果的に利用して実現することが期待できる.On-the-fly function redefinition of pipeline segments makes it possible to novel reconfigurable machine architecture without reconfiguring the interconnections. We can avoid the startup latency of pipeline stages. It's especially suitable for processing the stream style data, ex. sound, image etc. The wafer scale integration is the another challengeable aspect of this architecture.
著者
石川 兵衞 土居 通明 籠島 忠 福村 順 坂本 貞和 長谷川 昌三
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.7, no.10, pp.1178-1185, 1975-09-01 (Released:2013-05-24)
参考文献数
35

WPW心電図におけるST-T異常は心室早期興奮に基づく二次性変化とされているが,WPW症候群患者の場合にも,ことに中年以上の症例では,器質的心疾患その他の原因による一次性ST-T異常を合併している可能性がある.われわれはWPW症候群66例(RosenbaumのA型28例,B型35例,非定型3例)を対象として,二次性ST-T変化と一次性ST-T異常の判別に検討を加えた.(1)WPW心電図におけるST-T異常の出現頻度はA群50%,B群80%で,その多くはprocaine amide静注による房室伝導の正常化によって消失した.正常化前後のventricular gradient(G)は不変であり,消失したST-T異常は二次性変化であったと考えられる.(2)正常房室伝導時にST-T異常またはMaster二重二階段試験陽性を示した症例は,大部分がB型で,合併症・異常が高率であり,房室伝導が偽正常化にとどまっている可能性も否定はできないが,一次性ST-T異常の存在が強く疑われる.
著者
長谷川 清
出版者
JAPAN TECHNICAL ASSOCIATION OF THE PULP AND PAPER INDUSTRY
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.8, pp.1163-1168, 1996-08-01

当工場では, 現在4基の蒸気タービンが稼働しているが, そのうちの3基については, いずれも昭和40年代に設置されたものである。<BR>設置後20年以上経過しており, 経年劣化を考慮しなければならない時期にさしかかっていた。又, 運用負荷帯での効率低下が顕在化して来た為, 既存設備としての省エネルギーを考慮に入れながら, 設備そのものの信頼性向上を図る目的で逐次改造工事を実施してきた。<BR>改造内容としては, <BR>(1) 隔板 パッキン環・ノズルを含め新製交換 (高効率ノズル採用) <BR>(2) 動翼 シュラウドを含め高効率翼に新製交換<BR>(3) 動翼シールフィン 新製交換<BR>(4) シャフトバッキン環 前・後部及び中央部新製交換<BR>(5) ローター・円板 2T・ 3T→新製交換<BR>4T→既設流用<BR>(6) その他 3T→ 第一段ノズルボックス新製交換<BR>2T→ 抽気背圧タービンから背圧タービンに改造をそれぞれ定期検査期間を利用し実施してきた。<BR>改造の結果, 蒸気消費率は, <BR>2T : 11. 09 ton/ MW→9. 77ton / MW (改善率 11. 9%) <BR>3T : 6. 68ton/ MW→6. 26 ton / MW (改善率 6. 3%) <BR>4T : 10. 77 ton/ MW→9. 63ton / MW (改善率 10. 6%) <BR>となり改造工事を行ったことで計画以上の省エネルギーを達成することができたとともに, 設備上の信頼性も向上し, 現在, 安定した稼働を継続している。
著者
小坂 恵一 小澤 浩子 長谷川 博
出版者
日経BP社
雑誌
日経ニューメディア (ISSN:02885026)
巻号頁・発行日
no.1522, pp.13-14, 2016-07-25

小澤 会員サービスの内容は順次追加をして強化していく。会員サービス強化の内容などについての議論の推進に向けて、この春「MY STAR CLUBプロジェクト」を立ち上げた。現在、映画ファンの視点からどのようなサービスが必要とされているかを検討している。