著者
宮崎 航 盧 渓 小田 政子 黒田 嘉紀 青木 一雄 三渕 浩 大場 隆 加藤 貴彦
出版者
一般社団法人日本衛生学会
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.138-148, 2016 (Released:2016-05-27)
参考文献数
24

Objectives: The incidence of infant allergic diseases have increased recently, and it may be caused by multiple influences of both genetic and environmental factors from the fetal stage through infancy. In this study, we analyzed a data subset from the South Kyushu and Okinawa (SKO) Study Area of Japan Environment and Children’s Study (JECS) to determine the relationship of allergic diseases in infants with mothers’ characteristics and/or infants’ life habits, especially sleeping. Methods: A total of 3873 mother-infant pairs from the SKO Regional Center of JECS were included. The mothers responded to questionnaires in the first trimester of their pregnancy and the self-reported questionnaire when their infants were 1 year old. Student’s t-test, chi-square test, trend test, and logistic regression analysis were carried out to analyze the associations between the infants’ allergic diseases and the mothers’ genetic characteristics and/or sleeping habits of infants. Results: Maternal allergic diseases were significantly associated with increased infant allergy risk (OR: 1.93, 95% CI: 1.63–2.27). The number of allergic diseases of mothers was also significantly associated with infant allergy, and the trend test showed an increasing risk of infant allergy (p<0.001). Regarding infants’ life habits, the infants who sleep in the prone position had a higher allergic disease risk than those who sleep in other positions (OR: 1.46, 95% CI: 1.17–1.83). These significant associations were observed regardless of the presence of allergy in mothers. Conclusions: This study suggests that the development of allergic diseases in infants may be caused by the multiple participation of both genetic and environmental factors.
著者
黒田 広生 小川 紀雄 貫名 至 太田 善介
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.20, no.6, pp.500-505, 1983-11-30 (Released:2009-11-24)
参考文献数
25

Alzheimer 病に代表される痴呆を主徴とする疾患や Huntington 病, Parkinson 病などの不随意運動を伴う疾患において, 脳内γ-アミノ酪酸 (GABA) 代謝の異常が指摘されている. 近年の人口の高齢化に伴い, 軽度の不随意運動や知的レベルの低下を呈する老齢者の増加が認められ, これらの老年者においても脳内GABA代謝に何らかの異常の存在することが予想される. そこで今回, 脳内GABA代謝に与える加齢の影響について研究する目的で, 脳内のGABA代謝異常を鋭敏に反映すると考えられている脳脊髄液中GABA (CSF-GABA) 濃度を各年代について測定し, 比較検討を行った.対象は健常人ボランティアおよび神経・精神疾患を有さね患者, 総計34名 (内訳: 男19名, 女15名). 年齢は21歳から81歳におよび, 平均年齢は49歳であった. CSF-GABA濃度測定にはGABA radioreceptor assay (GABA-RRA) 法を用いた.その結果, コントロール群 (20代および30代) のCSF-GABA濃度131±7.5pmoles/ml (mean±SEM) に比し, 50代, 60代, 70代, 80代の対象群のCSF-GABA濃度は有意な低下を認め, 特に70代ではコントロール群の50%, 80代では30%と著しい低値を示した. しかし, 40代では有意差は認めなかった. CSF-GABA濃度と年齢との間にも有意な負の相関関係が認められた (p<0.01). しかもこの関係は男性群, 女性群ともに成立し, 女性群においてより著明であった.これらの結果は, 年齢が進むにつれて脳内GABA代謝に著しい変化が起こることを示しており, 高齢者ほど脳内GABA代謝異常に伴う種々の症状が発現しやすい状態にあることを予測させるものであった.
著者
葛城 元 黒田 恭史
出版者
一般社団法人 数学教育学会
雑誌
数学教育学会誌 (ISSN:13497332)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3-4, pp.125-139, 2016 (Released:2020-04-21)

高等学校数学においては,科学的思考方法の習得を目指した数学教材の開発を行い,実践していくことが望ましい。オリガミクスは,日本古来の折り紙を発祥にしつつも,現在では様々な領域で発展する科学の一分野となりつつある。オリガミクスを数学教育に活用する利点は,学習者自らが様々な折り方を試行錯誤することができ,実験・検証が可能になることである。本稿では,科学的思考方法の習得を目指したオリガミクスによる数学教材の開発を目的とする。

2 0 0 0 江湖快心録

著者
黒田譲 (天外) 著
出版者
山田芸草堂
巻号頁・発行日
vol.続, 1907
著者
相川 慎也 芦原 貴司 天野 晃 有末 伊織 安藤 譲二 伊井 仁志 出江 紳一 伊東 保志 稲田 慎 井上 雅仁 今井 健 岩下 篤司 上村 和紀 内野 詠一郎 宇野 友貴 江村 拓人 大内田 研宙 大城 理 太田 淳 太田 岳 大谷 智仁 大家 渓 岡 崇史 岡崎 哲三 岡本 和也 岡山 慶太 小倉 正恒 小山 大介 海住 太郎 片山 統裕 勝田 稔三 加藤 雄樹 加納 慎一郎 鎌倉 令 亀田 成司 河添 悦昌 河野 喬仁 紀ノ定 保臣 木村 映善 木村 真之 粂 直人 藏富 壮留 黒田 知宏 小島 諒介 小西 有人 此内 緑 小林 哲生 坂田 泰史 朔 啓太 篠原 一彦 白記 達也 代田 悠一郎 杉山 治 鈴木 隆文 鈴木 英夫 外海 洋平 高橋 宏和 田代 洋行 田村 寛 寺澤 靖雄 飛松 省三 戸伏 倫之 中沢 一雄 中村 大輔 西川 拓也 西本 伸志 野村 泰伸 羽山 陽介 原口 亮 日比野 浩 平木 秀輔 平野 諒司 深山 理 稲岡 秀検 堀江 亮太 松村 泰志 松本 繁巳 溝手 勇 向井 正和 牟田口 淳 門司 恵介 百瀬 桂子 八木 哲也 柳原 一照 山口 陽平 山田 直生 山本 希美子 湯本 真人 横田 慎一郎 吉原 博幸 江藤 正俊 大城 理 岡山 慶太 川田 徹 紀ノ岡 正博 黒田 知宏 坂田 泰史 杉町 勝 中沢 一雄 中島 一樹 成瀬 恵治 橋爪 誠 原口 亮 平田 雅之 福岡 豊 不二門 尚 村田 正治 守本 祐司 横澤 宏一 吉田 正樹 和田 成生
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.Dictionary.1, pp.1-603, 2022 (Released:2022-03-31)
著者
黒田 慶子
出版者
公益社団法人 日本木材保存協会
雑誌
木材保存 (ISSN:02879255)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.205-214, 1996-07-25 (Released:2009-05-22)
参考文献数
44
被引用文献数
1
著者
黒田 長礼
出版者
日本鳥学会
雑誌
(ISSN:00409480)
巻号頁・発行日
vol.3, no.11, pp.30, 1921-04-30 (Released:2010-03-01)
著者
黒田,長禮
出版者
東京動物學會
雑誌
動物学雑誌
巻号頁・発行日
vol.31, no.370, 1919-08-21
著者
黒田 加奈子 クロダ カナコ KURODA Kanako
出版者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
千葉大学人文社会科学研究 (ISSN:18834744)
巻号頁・発行日
no.16, pp.42-51, 2008-03

北部イタリアのコムーネであったパドヴァによって建造された市庁舎兼裁判所であるパラッツォ・デッラ・ラジョーネの存在意義について再検討を行う。従来の研究史ではあまり問われることのなかった、北中部イタリアの各コムーネに共通するトポスとしての公共建築群の位置づけからパドヴァのそれを捉えなおすことにより、その特異性を明らかにする。また、共和国条例集等の同時代史料の精読によって、パラッツォ・デッラ・ラジョーネというタームの含む意味と問題性について論じる。同時に、都市の中心において市民と密接にかかわる場の状況を史料分析から明らかにする。
著者
新川 弘樹 井上 孝志 藤田 尚久 野尻 亨 古谷 嘉隆 黒田 敏彦 仲 秀司 安原 洋 和田 信昭
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.59-63, 2001
被引用文献数
3

V-P (脳室・腹腔) しゃんとの腹腔側ちゅーぶが直腸に穿通し, 肛門より脱出した稀有な1例を経験したので報告する. 症例は74歳の男性. 他院で脳内出血後の正常圧水頭症に対し, V-Pしゃんとを施行された. 10か月後, 髄膜炎で当院脳外科に入院, 抗生物質投与により軽快していた. 入院3か月後, 肛門よりしゃんとちゅーぶが脱出しているのを発見され, 当科紹介となった. 腹部には圧痛, 腹膜刺激症状を認めず, 白血球数6,400/mm<SUP>3</SUP>, CRP1.9mg/dlと炎症反応は軽度で, がすとろぐらふぃん <SUP>&reg;</SUP>による注腸造影X線検査で造影剤の漏出は認めなかった. 大腸内視鏡検査ではちゅーぶは肛門縁から10cmの直腸右側壁を穿通していた. 腹膜炎所見がないことから, 経肛門的にちゅーぶを抜去した. 1週間後の注腸検査で造影剤の漏出がないことを確認し, 経口摂取を再開した. V-Pしゃんとちゅーぶの消化管穿通はまれであるが, 注意すべき合併症の1つと考えられた.
著者
黒田 圭介 宗 建郎
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2017, 2017

Ⅰ.はじめに <br>「ゆるキャラ」は「ゆるいキャラクター」を略したもので,主に地域情報のPRに使用される着ぐるみのマスコットキャラクターである。ゆるキャラは,その名前・デザインともに地域の様相を簡潔に反映したキャラクターである場合が多く,例えば2016年ゆるキャラグランプリで総合1位を獲得した高知県須崎市のPRキャラクター「しんじょう君(名前の由来は同市を流れる新荘川より)」の風貌は,同市に生息していた「ニホンカワウソ」をデフォルメしたものであり,頭には同市名物「鍋焼きラーメン」を模した帽子がかぶせられている1)。このようにゆるキャラは,ある地域に対して知識の乏しい第三者に,ネーミングの語感と見た目のインパクトを通して地域情報をアピール,伝達する手段として活用されていると考えられ,本発表はこれを地域調査(まちたんけん)結果のまとめ方の一例として教材化し,教員養成系学科の地理学の授業に組み込んだ教育実践の報告である。具体的には,斜陽化が進む地方都市の商店街調査を実施し,その特徴(特長)を凝縮した一体のゆるキャラ作成を義務付けて調査結果をプレゼンテーションさせた。この活動を通じて受講者(多くが小学校教員を志望)に対し,地域の特徴を見出そうとする探求心や,ゆるキャラ作成を通じて他者への伝達力を養成しようと試みた。さらに,ゆるキャラを,「まちたんけん」のまとめ(第三者への伝達手段)として利用できる可能性を学生自身に探究させ,将来の教材研究への柔軟な姿勢を育てることを大きな目的の一つとした。<br><br>Ⅱ.実施概要 <br>講義は西南学院大学人間科学部児童教育学科で隔年開講されている「地理学Ⅰ」で,例年小学校生活科の「まちたんけん」をテーマに地域調査を実施している。本年度の調査地は長崎県島原市の中心部に細長く立地する5つの商店街,北より森岳商店街(島原最古の商店街で,観光地的雰囲気が漂う),天蓋式のサンシャイン中央街と一番街,住宅と店舗が混在する湊道商店街とみなと商店街とし,それぞれ班単位で聞き取り調査やシャッター率調査等の活動を行った(2017年6月17日実施)。なお,島原市での本調査前に,学内及び大学近隣の商店街において聞き取り調査等の事前トレーニングを行っている。<br><br>Ⅲ.結果 <br>クオリティに差が出たものの,ほとんどの班は商店街の特徴を捉えたゆるキャラを作成した。しかし,みなと商店街を調査した班のみ,擬人化もすることなく,上手な鯉を描いてきた。事前指導において,ゆるキャラの概要や将来の生活科の授業でどう活かせるか等の説明はしたが,「絵の上手さより,地域(商店街)の特徴を簡潔に反映した親しみのもてる図案とすべき」旨の説明を行わなかったことに原因があると考えられ,これを反省点として次回講義へ活かしたい。<br><br>Ⅳ.学生アンケート結果(まとめにかえて) <br>最終回講義時に,本講義で行った活動についてのアンケートを実施した。ゆるキャラ作成への問いに関しては,「ゆるキャラの特徴を作るために,より注意深く調査でき,よいと思う」等,概ね好意的な意見が多かった。一方で,「自分たちが調査した商店街では元々ゆるキャラがいたので,難しかった。」や「もっと違った形でまとめる調査結果があると思う。」等の意見もあった。生活科の授業にどう活かせるかへの問いには「自分たちの学びを集約したゆるキャラという方法は,子ども達の工夫を様々にわき立てると思う(原文ママ)」等の意見があった。アンケート結果より,本講義の取り組みは,教員志望の受講者に,「まちたんけん」の調査結果のまとめの方の,新たな方法の可能性を探求させる有意義な機会になったと考えられるが,PRキャラとしてのゆるキャラの特徴を事前指導で詳細に説明しないと,単なるキャラクターデザインに終始したり,その作成自体に否定的な意見が生まれたりと,課題も多く残った。<br><br>参考Website<br>1)須崎市役所(発行年不明):「しんじょう君OFFICIAL WEBSITE」,http://shinjokun.com/,2017年7月20日閲覧.&nbsp;<br>
著者
牧 慎太郎 黒田 隆明
出版者
日経BP社
雑誌
日経BPガバメントテクノロジー
巻号頁・発行日
no.9, pp.125-127, 2005-10

1964年生まれ。兵庫県出身。1986年3月東京大学法学部卒業後、同年4月自治省(現総務省)入省。自治省消防庁総務課、北九州市企画局調整課長、島根県企業振興課長、北海道財政課長、総務省情報通信政策局地域通信振興課企画官、同地方情報化推進室長などを経て2003年8月より現職。