3 0 0 0 OA まめづたらん

著者
大久保 三郎
出版者
公益社団法人 日本植物学会
雑誌
植物学雑誌 (ISSN:0006808X)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.14, 1887 (Released:2007-04-05)
被引用文献数
1 1
著者
鈴木 則子 脇田 晴子 平 雅行 梅澤 ふみ子 久保田 優 武藤 武藤 三枝 暁子 成田 龍一 武田 佐知子 小林 丈広 白杉 悦雄 谷口 美樹 福田 眞人 脇田 修 濱千代 早由美 長 志珠絵 尾鍋 智子 菅谷 文則 山崎 明子 加藤 美恵子 栗山 茂久
出版者
奈良女子大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

本研究は、日本の歴史のなかで女性の周縁化(地位の劣化)が進行していく過程を、女性の身体に対する認識の歴史的変化に着目しつつ、医学・衛生・宗教・地域・出産/月経という主として五つの側面から検討を加えた。伝統的医学と近代医学それぞれの女性身体観、近代衛生政策における女性役割の位置づけ、仏教と神道の女性認識の変遷、血穢などに対する地域社会の対応の形成等について明らかにしえた。
著者
久保 沙織
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学年報 (ISSN:04529650)
巻号頁・発行日
vol.61, pp.133-150, 2022-03-30 (Released:2022-11-11)
参考文献数
103

直近の1年間に『教育心理学研究』に掲載された論文で,量的研究法を用いていた24編中9編でパス解析・共分散構造分析(SEM)が利用されていた。本稿ではまず,SEMに焦点を当てて,『教育心理学研究』におけるその利用の現状を報告し,SEMの理論の正しい理解と適切な適用に資する論考を紹介した。近年は,多母集団同時分析や,縦断データ及び階層データを対象としたモデルなど,より複雑かつ高度なSEMのモデルが利用される傾向が見られた。今後は,項目反応理論やベイズ統計モデリングなどさらに数学的に高度な方法論への理解も求められるだろう。高度な手法を利用する研究者には,それ相応の説明責任が伴う。心理統計・測定評価の専門家は,応用研究者が手法を正しく使いこなせるように,ユーザーの視点に立った教育・啓発活動を継続する必要がある。学会には,査読を経た掲載論文の質保証と,執筆マニュアルの充実が望まれる。SEMに限らず,数学的に高度な統計的手法が正しい理解に基づき適切に利用されるためには,「ユーザーとしての応用研究者」,「心理統計・測定評価の専門家」そして「学会」の三者協働による不断の努力が必要不可欠である。
著者
高松 祥平 青山 将己 久保 雄一郎 伹尾 哲哉
出版者
一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.825-839, 2019-12-16 (Released:2019-12-20)
参考文献数
46

We examined the process of development of the first professional female volleyball club in Japan, Victorina Himeji, in relation to its stakeholders. For the purposes of this study, a professional sports club was defined as an organization composed of professional athletes who receive compensations through engagement in sports. We collected qualitative data from websites, papers, books, and archive material. In addition, we conducted a semi-structured interview with Mr. Akira Hashimoto, chief executive of Himeji Victorina. This revealed the involvement of 13 primary stakeholders and 11 secondary stakeholders in Victorina Himeji’s development from its conceptual stage up to the present. Analysis of Victorina Himeji’s organizational development over time revealed 3 phases. Phase 1 was the period from the launch of the club-founding preparatory committee until the establishment of the joint-stock company: Himeji Victorina. During this period, Mr. Masayoshi Manabe, who has been the head Japan women’s volleyball coach until 2016, and interested locals joined together with the idea of creating a professional volleyball team in Himeji city, a period during which Mr. Hashimoto later joined and strengthened the management. Phase 2 was the period following the establishment of Himeji Victorina until its official admission to the V. League. This was the period during which the organization conducted tryouts, scouted and collected players with prospects of strengthening the team, and strengthened the main office staff at the club’s headquarters. In addition, Phase 2 saw the beginning of sponsor recruitment, in addition to strengthening of the top team, along with activities to popularize volleyball and train players through the establishment of the general incorporated association: Victorina Elite Academy. Finally, Phase 3 was the period following the official admission to the V. League until the present. Overall, this study clarified the relationships with stakeholders and engagements as a club, which were both crucial elements in the process of founding this professional sports club and ensuring its growth as an organization.
著者
入駒 慎吾 小久保 荘太郎
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.28, no.5, pp.757-764, 2008-09-12 (Released:2008-10-17)
参考文献数
7

周産期医療を取り巻く環境は, 最近大きく変化している. さまざまな報道により, 国民の間にも周産期救急医療の重要性が認識され始めた. このことは周産期医療の集約化を後押しする力となり, われわれ麻酔科医は周産期救急医療に一層貢献できるようになる. 周産期救急は大きく母体救急と胎児救急とに分けられる. 母体救急には大出血への対応, 痙攣あるいは塞栓等があり, 胎児救急には超緊急帝王切開術等がある. 大出血への対応力や麻酔導入の迅速性は, まさに麻酔科医の得意とするところであろう. しかし, 麻酔科医が帝王切開術の麻酔管理を行っているのは全体の30%にも満たない現状がある. まずはここから変えていかねばならないと考える.
著者
久保田 善彦 舟生 日出男 鈴木 栄幸
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 45 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.449-452, 2021 (Released:2021-12-20)
参考文献数
8
被引用文献数
3

現代社会は,気候変動やパンデミック,原子力発電に関連する問題など,科学に関連する複雑な問題が多い.それらに対し市民が意思決定をするには,日常的に得られる科学的主張の信頼性について評価する「科学メディアリテラシー」が必要になる.科学者が科学的主張を生み出し,市民が認知するまでの過程を,生産・伝達・消費 (認知) に分け,信頼性を評価する観点から検討した.検討結果から,科学的主張の生産・伝達・消費を俯瞰し,その信頼性を評価するためのチェックリストを開発した.チェックリストは,生産4項目,伝達2項目,消費1項目で構成される.今後は,この案をベースに実践を行い,チェックリストの一般化を目指す.そのために,実践の方法やなじみのない用語を解説する教材の開発等を検討する必要がある.
著者
大賀 涼 田久保 宣晃 寺島 孝明 野口 祐輔 木戸 浩太郎 加藤 憲史郎
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.44, no.5, pp.1269-1274, 2013 (Released:2018-01-25)
参考文献数
5
被引用文献数
3

超小型モビリティは,1~2人乗りの小型車で,新しい高齢者向けモビリティとして高い期待を受けている.本研究では一人乗りの超小型モビリティであるミニカーを扱う.ミニカーは1980年代から販売されており,すでに多くの利用実績がある.そこで交通事故統計データを基に,現在の事故の状況について調査した.
著者
井田 諭 金児 竜太郎 今高 加奈子 大久保 薫 東 謙太郎 村田 和也
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.536-542, 2022-10-25 (Released:2022-12-06)
参考文献数
30

目的:本研究の目的は,高齢糖尿病患者における孤独感と高次生活機能との関連性を検証すること.方法:対象は伊勢赤十字病院外来通院中の65歳以上の糖尿病患者とした.高次生活機能の評価には,自己記入式質問紙によるTokyo Metropolitan Institute of Gerontology Index of Competence(TMIG-IC)を用いた.孤独感の評価には,自己記入式調査票である日本語版孤独感尺度短縮版を用いた.目的変数をTMIG-IC得点,説明変数を孤独感,及び調整変数とした重回帰分析を用いて,孤独感の高次生活機能に関する調整後偏回帰係数を算出した.結果:170例が本研究の解析対象となった.孤独感ありは,91人(53.5%),平均TMIG-IC得点は11.3点であった.孤独感の高次生活機能に関する調整前,及び調整後偏回帰係数は,それぞれ-1.61(95% confidence interval(CI),-2.31 to -0.91;P<0.001),-0.88(95% CI,-1.52 to -0.23;P=0.008)であった.結論:高齢糖尿病患者における孤独感が高次生活機能低下と関連することが明らかとなった.孤独感を有する糖尿病患者を診た際の高次生活機能低下に関する注意喚起が重要と思われた.
著者
伊藤 祐康 久保(川合) 南海子 正高 信男
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.280-288, 2008 (Released:2009-11-20)
参考文献数
19

In this experiment, one digit arithmetical problems followed by a masking sound were given auditorily from a computer. Three types of calculation tasks; addition tasks, multiplication tasks, and kuku tasks, were tested under two conditions that varied depending on the position of the masked sound in a given formula. For example, when a left side of a calculating formula consisted of number 6 and 7, the addition task was conducted as “6 + X (masking sound) = 13 (roku, tasu, X, wa, juusan)”, or as “X + 7 = 13”, and the multiplication task was presented as “6 × X = 42 (roku, kakeru, X, wa, yonjuuni)”, or “X × 7 = 42”, while the kuku task was presented as “roku, X, shijuuni”, or as “X, shichi, shijuuni”. When each stimulus was presented, each of the participants of 10 men and 10 women was required to respond by answering with what was missing. The results revealed that they answered faster in the kuku tasks than in addition tasks. The results indicate the possibility that calculation by kuku was mostly executed through a process similar to a playback of verbal memory stored as linguistic representation, and when we could ascertain the kuku tasks, the quantitative representation of numbers almost do not come to the surface. Thus, Japanese adults answered faster in the kuku tasks than in the addition tasks.
著者
田上 裕記 太田 清人 小久保 晃 南谷 さつき 金田 嘉清
出版者
一般社団法人 日本摂食嚥下リハビリテーション学会
雑誌
日本摂食嚥下リハビリテーション学会雑誌 (ISSN:13438441)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.207-213, 2008-12-31 (Released:2021-01-23)
参考文献数
27

姿勢の変化が嚥下機能に及ぼす影響について検討した.対象は,健常成人21名(平均年齢:30.6±9.7歳)とした.研究の説明を十分に行い,同意を得た上で検査を行った.方法は,背もたれのない坐位をとり,頚部は制限せず自由とし,4つの姿勢条件を設定した.①姿勢(a):股屈曲90度,膝屈曲90度, ②姿勢(b):股屈曲135度,膝屈曲90度,③姿勢(c):股屈曲90度,膝屈曲0度(長坐位),④姿勢(d):両下肢挙上位,以上の姿勢条件にて,嚥下造影検査(以下,VF検査)および反復唾液嚥下テスト(以下,RSST)を行った.VF検査は,70%希釈バリウム液15ml を各姿勢にて,合図とともに随意嚥下させ,咽頭通過時間をLogemannの測定法に準じ測定した.同様の姿勢条件にてRSSTを施行し,触診法にて嚥下回数を測定した.尚,統計処理は,一元配置分散分析,Tukeyの多重比較検定にて検討した.結果は,VF検査,RSSTのいずれも一元配置分散分析において有意差が認められた (p<0.05).各群間の比較ではVF検査についてみると,姿勢(a)の咽頭通過時間は,姿勢(b)の咽頭通過時間と比較し有意な差はみられなかったものの,姿勢(c)(p<0.05)および姿勢(d)(p<0.01)の咽頭通過時間と比較し,それぞれ有意に低値を示した.また,姿勢(b)の咽頭通過時間は,姿勢(c)の咽頭通過時間と比較し有意な低値を示した (p<0.05).RSSTは,VF検査とほぼ同様の結果が得られた.摂食・嚥下障害に対し,下肢の肢位に関する報告は少ない.嚥下運動は,筋収縮を伴う一連の全身運動であり,頚・体幹・下肢のポジショニングによって嚥下に関与する筋の効率が変化する.以上の結果より,下肢を含めた姿勢の変化が嚥下機能に影響を及ぼしたことが推測された.頚部・体幹・四肢の相互関係を考慮した姿勢設定の重要性が示唆された.
著者
久保田 均 久永 直見 高橋 幸雄 佐々木 毅
出版者
独立行政法人労働安全衛生総合研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

建築業従事者の職業性難聴について、三重県建設労働組合の男性組合員を対象に難聴の原因として考えられる各種有害因子へのばく露、或いは複合ばく露との関連を探る目的で調査研究を実施した。また聴覚に関して、従来の質問紙調査による自覚的聴覚と定期健診時の聴力検査結果(客観的聴覚)との関連を明らかにするための調査も行った。騒音ばく露に振動ばく露が加わると難聴発症のリスクが増幅、そこへ有機溶剤ばく露が加わることでリスクは更に増幅することがわかった。一方、難聴自覚症有り群となし群で、健診時聴力検査の有所見率に差があるか否かの検定を行ったところ、難聴自覚症無し群でも客観的聴覚の有所見率が高まる傾向がみられた。