著者
長谷川 聡 長谷川 昌広 下 理恵子 御橋 廣眞
出版者
学校法人滝川学園 名古屋文理大学
雑誌
名古屋文理大学紀要 (ISSN:13461982)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.93-101, 2001-04-01 (Released:2019-07-01)

ビデオ顕微鏡法によって捕らえた生体運動の様子を,ディジタル動画像解析によってコンピュータ解析し,対象物の運動速度や変形に関するパラメータを抽出する方法について,具体例を挙げて示し,その得失を議論する.具体例としては,「シャジクモ・ミオシン顆粒の運動性の解析」「in vitro滑り運動系でのアクチンフィラメントの運動解析」「メダカ初期発生卵の律動性収縮運動の解析」を挙げるが,これらは,運動する生体材料の形状と運動の性質により,それぞれ,「重心点の運動」「ひも状物体の長軸方向滑り運動と変形」「球体の変形と表面波の伝播運動」の例と見ることができる.重心点の運動に関しては,運動性を表すパラメータとして,速度ベクトルの他に持続性(persistence)などを紹介し,時間積算した画像から熱ゆらぎ運動と方向性のある運動との区別を行った例を示す.ひも状物体の2次元滑り運動と変形に関しては,重心点の運動にはない問題点として,速度と変形の計測に関する相補性(complementarity)を指摘する.また,球体の変形と表面波の伝播に関しては,変形から生体リズムを計測した例を示し,2次元像から3次元物体上の運動速度を算出する方法を示す.これらの例を通して,生体運動のディジタル解析における現状と今後について考える.
著者
佐藤 周之 上野 和広 長谷川 雄基 珠玖 隆行
出版者
高知大学
雑誌
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
巻号頁・発行日
2019-02-07

本研究課題は,ベトナム社会主義共和国内における農業水利施設のコンクリートを対象とし、品質評価ならびに農業水利施設の機能不全の原因究明を行うとともに,材料学的な見地から最適な施工・維持管理手法の提案を行うものである。本研究の遂行には、ベトナムにおける現地調査が不可欠である。そのため、2019年度中に原位置調査を実施するための発電機や変圧器、その他様々な資・機材の手配や調査計画の立案を進め、2019年度末からの実行へと移るだけの状態としていた。ところが2019年度末からの世界的なコロナ感染拡大の影響を受け、まず2020年3月のベトナムへの渡航を中止した。その際は、ベトナム側の入国禁止措置が主たる理由であった。2020年度初以降、日本での感染拡大も続き、海外への渡航が全面的に困難となっていった。2021年度は、我が国ではようやく11月、12月に感染拡大が収束したため渡航を計画したが、今度はベトナム側が再度のロックダウンとなり、研究協力者であるVinh大学側の研究者にも感染者が出たとの連絡があった。我が国でもオミクロン株の流行が起こり、そのまま年度末を迎えた。そこで、研究分担者ならびに現地カウンターパートの了承を得た上で、当初予定であった研究終了期間を2021年度末から2022年度末へと、再度の研究期間の延長申請を行った。以上の理由から、本年度(2021年度)は具体的な研究成果を上げることができなかった。そこで、2022年度への延長申請を行った。研究活動としては、研究手法と想定する内容の基礎研究を国内で進め、一定の進捗をみることができた。
著者
柴崎 浩一 渡辺 卓也 長谷川 勝彦 山脇 敏裕
出版者
日本歯科大学新潟短期大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

H. pyloriの初感染時期を推測する目的で、園児とその両親を対象に唾液中のH. pylori DNAの検出を行った。園児のH. pylori DNA検出率は年齢とともに上昇する傾向がみられ、4歳児と5歳児の間で有意に上昇していた。H. pylori陽性であった園児の母親のH. pylori陽性率は陰性児の母親の陽性率に比し有意に高率であった。これらは園児における初感染は3歳未満で起こっており、4.5歳間でも感染の危険性が高いことを示している。さらに、H. pylori陽性児の母親の陽性率が高かったことは母親から園児への感染が最も重要であることを示している。
著者
坂田 俊文 惠多谷 雅弘 吉村 作治 近藤 二郎 長谷川 奏 坪井 清足
出版者
Japan Society of Photogrammetry and Remote Sensing
雑誌
写真測量とリモートセンシング (ISSN:02855844)
巻号頁・発行日
vol.36, no.6, pp.41-53, 1997-12-25 (Released:2010-03-19)
参考文献数
9
被引用文献数
1 2

Previously unknown ancient remains were detected in the Memphite necropolis of Egypt by the analysis of satellite data. As one of the result, a brick architecture with a small pyramid of the new kingdom was discovered at Dahshur which is some 20km south from Giza. It was the first discovery in Egypt using this new method. This study is being done in cooperation with Tokai University Research & Information Center and The Egyptian Culture Center of Waseda University.The main purpose of this study is to detect undiscovered pyramids in Egypt with the aid of satellite remote sensing technology and ecological analysis of the Egyptian dynastic period. Satellite remote sensing technology is expected to be a powerful tool for a wide range observation in the field of archaeological study. Multiple satellite data, i. e., Landsat-TM, SPOT-PAN, SPOT-XS, KVR-1000, JERS 1-SAR, EERS 1-SAR and maps based on archaeological research, were used for this study. The discovery of the remains was made in the process of the study. The result of this study clearly shows that satellite remote sensing technology is a very useful in archaeological observation.
著者
松山 洋 泉 岳樹 中山 大地 島村 雄一 長谷川 宏一 尾身 洋
出版者
首都大学東京
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究の主な成果は以下の通りである。(1)葉面積指数をよりよく推定する新植生指標を提案した。(2)常緑針葉樹であるオオシラビソの分布規定要因を定量的に示した。(3)太陽高度の低い時期における衛星画像の地形効果補正法を提案した。(4)集中型モデルであっても融-流出量を精度よく推定できることを示した。(5)北方常緑針葉樹林の生育開始に融雪が影響している可能性を示した。(6)タブレットPCを用いた高速マッピングシステムを構築した。
著者
小野塚 知二 藤原 辰史 新原 道信 山井 敏章 北村 陽子 高橋 一彦 芳賀 猛 宮崎 理枝 渡邉 健太 鈴木 鉄忠 梅垣 千尋 長谷川 貴彦 石井 香江 西村 亮平 井上 直子 永原 陽子
出版者
東京大学
雑誌
挑戦的研究(開拓)
巻号頁・発行日
2022-06-30

野良猫の有無とその消滅過程に注目して、人間・社会の諸特質(家族形態、高齢化態様と介護形態、高齢者の孤独、猫餌の相対価格、帝国主義・植民地主義の経験とその変容、動物愛護思想、住環境、衛生意識、動物観など、従来はそれぞれ個別に認識されてきたことがら)を総合的に理解する。猫という農耕定着以降に家畜化した動物(犬と比べるなら家畜化の程度が低く、他の家畜よりも相対的に人間による介入・改変が及んでいない動物)と人との関係を、「自由猫」という概念を用いて、総合的に認識し直すことによって、新たに見えてくるであろう人間・社会の秘密を解明し、家畜人文・社会科学という新しい研究方法・領域の可能性を開拓する。
著者
長谷川 浩
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.114-118, 2020-04-25 (Released:2020-05-29)
参考文献数
5

高齢者の増加に伴って救急医療の需要はさらに増大し,高齢者の救急搬送も全体の約6割(354万人)を占めている.搬送困難(受入困難)は大きな社会問題である.救急で入院し,原疾患の治療を終えた高齢者がADLの低下や社会的問題で自宅への退院ができなくなった場合,いわゆる出口問題が出現する.救急医療こそ地域連携が重要であり,医療・看護・介護システム(地域包括ケア)の中の資源と捉え,積極的に密接な地域連携を構築することが極めて重要であると考えられる.
著者
敷地泰成 長谷川雄基 松本将之 林和彦
雑誌
コンクリート工学年次大会2023(九州)
巻号頁・発行日
2023-06-16

本研究では,摩耗とカルシウム溶脱が進行した水路コンクリートにおけるけい酸塩系表面含浸工法の適用性の検討を目的として,モルタル供試体を使用した基礎実験を行った。結果として,カルシウム溶脱が進行することで,表層部が脆弱となり,摩耗が進行しやすくなることが確認できた。カルシウム溶脱が生じたモルタルにおいても,含浸材による改質効果は発揮されることが分かった。しかしながら,溶脱後に含浸材を塗布した場合に期待できる改質効果は,無溶脱のモルタルに含浸材を塗布する場合に期待できる改質効果よりも劣ることが明らかとなった。
著者
太田 恵 池添 冬芽 金岡 恒治 佐久間 香 長谷川 洋介 藤田 千早 沼澤 拓也 舞弓 正吾 市橋 則明
出版者
日本理学療法士協会(現 一般社団法人日本理学療法学会連合)
雑誌
理学療法学Supplement Vol.38 Suppl. No.2 (第46回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.CcOF1065, 2011 (Released:2011-05-26)

【目的】老化に伴う退行性変化として骨格筋の萎縮が起きることは周知の事実であり,リハビリテーションの分野では高齢者における筋の機能の維持および向上が重要な課題のひとつとなっている.この筋萎縮の評価法のひとつとして,近年,超音波画像診断装置による筋厚測定がよく用いられている.超音波画像診断装置は,MRIやCTと比較して,安価で簡便であり,信頼性と妥当性も高いことから,超音波画像診断装置を使用した研究が多くなされている.しかしながら,超音波法を用いて筋厚の加齢変化を調べた先行研究の多くは四肢の筋を対象としており,体幹筋,特に腹筋群について言及した研究は少ない.また,筋萎縮に関する横断研究の場合は,加齢による影響だけでなく,身長や体重,BMIといった体格の差異による影響も考慮する必要がある.しかしながら,腹筋群の筋厚にはどのような体格要因が関連するのかについては明らかではない。そこで本研究では,超音波画像診断装置を使用して腹筋群の筋厚を測定し,年齢や体格との関連について明らかにすることを目的とした.【方法】被験者は,健常成人120名(男性60名,女性60名)とした.男性被験者の年齢は33.1±18.1歳(20~84歳)であり,身長は170.5±6.8cm,体重は67.2±11.8kg,BMIは23.0±3.1であった.女性被験者の年齢は57.2±19.2歳(20~83歳)であり,身長は154.2±7.1m,体重は52.0±9.0kg,BMIは21.9±3.4であった.いずれも独歩または歩行補助具を使用し自立歩行が可能な者とした.筋厚の測定には超音波診断装置を使用した.対象筋は,腹直筋,外腹斜筋,内腹斜筋,腹横筋とした.測定肢位は安静背臥位で,いずれも安静呼気時に測定した.測定部位は腹直筋が臍から外側4cmの部位,外腹斜筋,内腹斜筋,腹横筋は臍高位の腋窩線から内側2.5cmの部位とし,いずれも右側を測定した.腹筋群の筋厚と年齢,身長,体重,BMIとの関係について,各筋厚を目的変数とし,年齢,身長,体重, BMIを説明変数として,男女別にそれぞれ重回帰分析を用いて検討した.いずれも有意水準は5%未満とした.【説明と同意】本研究の目的と方法について,すべての被験者に対し口頭および文書にして十分に説明し,同意を得た.【結果】腹直筋の筋厚の平均値は男性12.8±3.3mm,女性8.3±2.4mmであった.重回帰分析の結果,男女ともに年齢のみ筋厚に影響を与える有意な因子として抽出され(標準偏回帰係数:男性-0.58,女性-0.71),自由度調整済決定係数は男性0.59,女性0.59であった.外腹斜筋の筋厚の平均値は男性8.6±2.9mm,女性5.4±1.9mmであった.重回帰分析の結果,男女ともに年齢のみ有意な因子として抽出され(標準偏回帰係数:男性-0.56,女性-0.61),自由度調整済決定係数は男性0.48,女性0.43であった.内腹斜筋の筋厚の平均値は男性12.2±3.9mm,女性8.1±2.5mmであった.重回帰分析の結果,男女ともに年齢のみ有意な因子として抽出され(標準偏回帰係数:男性-0.66,女性-0.43),自由度調整済決定係数は男性0.44,女性0.23であった.腹横筋の筋厚は男性4.4±1.2mm,女性3.3±0.9mmであった.重回帰分析の結果,男女ともにいずれの説明変数も筋厚に影響を与える因子として抽出されなかった. 【考察】本研究では,腹筋群における筋厚と年齢,身長,体重,BMIとの関連を明確にするため,若年者から高齢者までの男女の筋厚を測定し,重回帰分析を用いて検討した.その結果,腹直筋,外腹斜筋,内腹斜筋の筋厚については,年齢が影響を及ぼす因子として抽出されたが,腹横筋の筋厚では年齢は抽出されなかった。このことから,腹筋群のなかでも腹横筋の筋厚は加齢変化が少ないことが示唆された.また,身長,体重, BMIといった体格はすべての腹筋群の筋厚において影響を及ぼす因子として抽出されなかった.骨格筋の筋萎縮の程度を横断的に比較検討する際,四肢筋の筋厚については体格の差異を考慮し,体格要因で補正した筋厚が用いられることがある.本研究の結果,腹筋群の筋厚については体格による違いを考慮する必要性は少ないと考えられた.【理学療法学研究としての意義】本研究により,腹直筋,外腹斜筋,内腹斜筋の筋厚は,加齢に伴って減少するが,腹横筋の筋厚は加齢変化が少ないことが示された.また,腹筋群の筋厚は体格要因による影響は少ないことが示唆された.本研究の結果は腹筋群の筋萎縮の程度を評価する上で考慮すべき重要な知見であると考える.
著者
長谷川 芳典
出版者
一般社団法人 日本行動分析学会
雑誌
行動分析学研究 (ISSN:09138013)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.164-173, 2008-03-31 (Released:2017-06-28)

過去50年以上に及ぶ「乱数生成行動」研究を概観し、行動変動性研究に関する3論文をコメントし、今後の展望を述べた。乱数生成行動研究は概ね1950年代から始まっているが、「なるべくランダムに」という言語的教示の曖昧さ、被験者が投げやりに振る舞っても対処できないこと、学習要因を考慮に入れていないこと、といった問題点があった。いっぽう行動変動性の研究は、それらの問題点を解消し、「人間が生成した乱数列はどこに問題があるのか」という特性論的な見方から、「オペラント条件づけ手続によってどこまでランダムな乱数列を生成させることが可能か」という、行動変容の視点で新たな可能性を開いた。しかし、一口に行動変動性と言っても、反応のトポグラフィーやIRTに関する微視的な変動性から、ランダムな選択行動や新しい形を作るといった巨視的な変動性までいろいろある。微視的な変動性は分化強化として扱えるが、巨視的な選択行動の変動性は弁別行動として論じるべきである。今後の展望としては、微視的、巨視的という区別に留意しつつ、発達障害児の一部で見られる常同的・反復的な選択行動を改善するための効果的な支援方法の確立といった現実的な課題にさらに取り組む必要がある。さらに長期的なライフスタイルにおける一貫性と変動性をめぐる問題も、行動分析学の課題になりうる。
著者
樫原 理恵 長谷川 智子
出版者
一般社団法人 日本看護管理学会
雑誌
日本看護管理学会誌 (ISSN:13470140)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.126-134, 2011 (Released:2018-12-28)
参考文献数
22
被引用文献数
3

看護師の所属する組織文化の認識が,看護師の定着-離職行動に及ぼす影響を明らかにすることを目的に,北陸3県に立地する400床未満の同意を得られた14病院に勤務する看護師(看護師・保健師・助産師・准看護師を含む)585名に自記式質問紙法により調査を実施した.調査内容は個人属性,定着可能度,組織文化の認識とした.配布数585名のうち回収数475名(回収率81.1%),有効回答数464名(有効回答率79.3%)であった.定着可能度分類による定着可能タイプⅠ群[定着可能群]326名(70.2%)Ⅱ群[定着不安定群]81名(17.5%),Ⅲ群[定着不可能群]57名(12.3%)であった.定着可能度分類と看護師の属性をみると,個人属性と定着可能度別に違いは認められなかった.[定着可能群]は[定着不安定群],[定着不可能群]と比較してそれぞれ組織文化の認識の平均点が高く,組織文化を肯定的に捉える傾向があることが分かった.北陸地区の中小規模病院において,定着を促進するためには仲間意識を持てない看護師,個人能力を尊重してほしいと考える看護師,専門的な科学的根拠や情報分析能力を自己に求めている看護師に対して対策を講じる必要があることが示唆された.また,地域住民の生活に密着した医療が求められる中小規模病院において,どのような専門性を発揮する必要があるのかについて,組織全体として明確にしておくことが看護師の定着を促進すると推察された.
著者
松崎 和江 外木 徳子 長谷川 浩三 矢島 功 町田 幸雄 井坂 隆一
出版者
一般財団法人 日本小児歯科学会
雑誌
小児歯科学雑誌 (ISSN:05831199)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.88-93, 1985-03-25 (Released:2013-01-18)
参考文献数
16
被引用文献数
2

歯磨圧は歯垢清掃効果及び歯質,歯周組織の損傷と大きな関連性を有しているものと思われる。そこで本研究は,小児のスクラブ法による最適歯磨圧を歯垢清掃効果率,刷掃時の疹痛及び歯齪よりの出血の有無等を参考として求めた。被験者は,4歳から5歳までの歯牙の欠損および歯列不正を認めない乳歯列期の小児15名である。歯ブラシは中等度の毛の硬さを有するライオン株式会社製DentM-2を使用した。測定部位は上下顎左右側の乳臼歯部頬面の4部位で,欄掃回数は各部位とも20回とした。設定歯磨圧は,100g,200g,300g,400g,500gとし,その他の条件は一定とした。得られた結果は以下の通りである。1)100gの歯磨圧での歯垢清掃効果率は30・2%であり,200gでも44.3%であった。これらに対し300gでは76・1%と大きな向上が見られた。しかし,400gでは76.7%,500gでは73.4%とあまり変化がみられなかった。それぞれについて有意差検定を行ったところ1009,2009及び3009の間には1%の危険率で有意差が認められた。しかし,300g,400g,500gの間には有意差は認められなかった。2)部位による清掃効果の差は,歯磨圧100gおよび200gにおいてはみられたが,300g,400g,500gにおいては殆どみられなかった。3)刷掃時の疹痛は300g以下では全く認められなかったが400gで8名,500gで11名の小児に認められた。また,辺縁部歯齪からの出血が400gで3名,500gで5名の小児に認められた。以上の結果より小児のスクラブ法による刷掃において,中等度の硬さの歯ブラシを用いた場合,最適歯磨圧は300gと考えられる。
著者
泉山 塁威 川尻 雄貴 橘 奏絵 染矢 嵩文 深津 壮 長谷川 千紘 小原 拓磨
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画報告集 (ISSN:24364460)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.139-145, 2023-06-09 (Released:2023-06-09)
参考文献数
19

本研究の目的は、「駐車場法特例制度」に関連する3つの制度を導入している各自治体の主体、目的、整備手段の適用状況を整理し、「駐車場法特例制度」の特徴や課題を明らかにすることである。ヒアリング調査をもとに、3つの制度それぞれの策定プロセス、計画・運用の主体、策定の目的、整備手段などを整理し、各制度の特徴や課題を明らかにします。その上で、3つのシステムを比較し、Walkable Citiesのための今後の駐車場集約化を提案する。
著者
西守 隆 長谷川 治
出版者
関西理学療法学会
雑誌
関西理学療法 (ISSN:13469606)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.89-93, 2003 (Released:2005-04-12)

The first edition of this book was published in 1946 and it has now reached the seventh edition. The principal change made in the sixth edition was the information on the testing of infants and young children. And also the hip extension test in the supine position has been added. If for any reason a patient cannot lie prone, the new method is used.