著者
安達 三美 岡崎 具樹
出版者
帝京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

加齢により、糖尿病などの糖質コルチコイド(Glucocorticoid: GC)の過剰分泌によって起こる病態が発症しやすくなる。そこで、老化によるGC産生系の変化と、老化への影響について検討した。(1)ヒト副腎皮質腫瘍細胞株(H295R細胞)を用いて細胞老化を惹起させると、GADD45Aおよびp38MAPK を介して、GC産生が亢進することを見出した。(2)血清中のGCが高齢マウスで高いことを見出した。また若いマウスで認められるGCの日内変動が、高齢マウスで消失することを見出した。加齢によるGC分泌系の撹乱により、老化そのものや、老化関連疾患の発症および進行が促進されることが示唆される。
著者
段 智久 松村 千里 岡村 秀雄
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

本研究では、木タールや舶用重質油などねばりけの高い物質が燃える状態をよくするためにジメチルエーテルという物質を液化させて混合し、混合燃料として使用することを試みた。その結果、微小な残留物が多く残る木タールは、ある程度運転は可能であるが、長時間運転が困難であるという結果となった。また二種類の物質を連続的に混合しながら供給できるシステムを構築した。液体と液体の混合送油は、その実用性を確認できたが、揮発性の高い液体と液体の混合については十分な試験が行えておらず、今後の継続的な課題としたい。
著者
藤本 一勇
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

脱構築思想を普及させたフランスの哲学者ジャック・デリダ(1930-2004)の基礎概念である「差延」は、伝統的な哲学における時間と空間の概念を変形し、両者が一体となり循環しあう関係を示す戦略素である。この概念を軸に、言語記号、テクスト、経験、情報、テクノロジー、政治権力など広範なデリダの思想を整理・読解し、彼の多様な思考の根底を「差延」というモチーフが貫いていることを明らかにした。その結果、初期の理論的段階、中期の文学的段階、後期の政治・倫理的段階を、表面的な変化にとらわれず、一貫したものとして把握することが可能となり、翻って同時代の多様な環境との相関関係を理解することを可能にした。
著者
熊野 直樹
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究では、ナチス・ドイツの麻薬政策と「大東亜共栄圏」との関係を実証的に明らかにする。具体的には、ナチス・ドイツは「満洲国」から輸入した阿片をモルヒネとして障害者等の「安楽死」にも使用していたのではないか。日本から大量に輸入したコカの葉が、ドイツの麻薬政策としてどのように使用されていたのか。覚醒剤の原料である麻黄は内モンゴルで採取されていたが、この麻黄も独日間で取引されていたのではないのか。第二次世界大戦中「大東亜共栄圏」においては、阿片と戦時重要物資とがバーター取引されていたのではないのか。以上の諸問題を実証的に明らかにするのが、本研究の概要である。
著者
山下 佳雄 後藤 昌昭 野口 信宏 下平 大治 檀上 敦
出版者
佐賀大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

われわれは患者本人より採取した間葉系幹細胞より筋肉組織を再生し、舌癌で舌筋を欠損した患者へ使用する再生医療を目標に研究を行った。骨髄や歯髄より採取した幹細胞を用い、ある特殊な環境下で筋芽細胞へ分化を誘導することが可能であることが動物実験によって判明した。将来的に臨床応用できる可能性が示唆された。しかし分化する細胞の効率が良くなく、実際に臨床応用するには改善が必要である。また欠損部に用いる細胞シートの作製も試み動物実験に用いたが、舌という可動性の高い部位にため、実際に生着するには至らなかった。培養ならびに、移植可能な細胞シートの開発が必要である。
著者
西平 哲郎 SIMON S.L. TROTT K.R. 田口 喜雄 木村 伯子 土井 秀之 黒川 良望 藤盛 啓成 標葉 隆三郎 里見 進
出版者
東北大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1995

1、調査・研究経過:1993年1月より1994年8月までにクワジャレイン環礁イ-バイ島(1993年1-3月)、マジュロ環礁(1994年3-8月)においてマーシャル諸島住民計6638人全員に超音波断層撮影装置による甲状腺スクリーニング検査を行い、触診で触知する甲状腺結節に対して21あるいは22G針による穿刺吸引細胞診を行った。これらの受診者に対して検診と同時に家族歴、生活歴、食習慣の詳細な聞き取り調査を行った。1959年以前の出生者、すなわち核実験による直接被曝の可能性のあった者は対象者中5016人であり、これは同年齢層のマーシャル諸島住民の約60%に相当した。マジュロ環礁においては2102人に甲状腺機能検査、3008人に自己抗体検査、310人に尿中ヨード測定を実施した。1995年度はこれらの結果のデータベース入力作業を行った。調査としてはイ-バイ島住民306人の追跡調査による甲状腺結節の経時的変化の検討と、1994年マジュロ検診で甲状腺癌が疑われた55人中31人の手術標本を入手し、平成8年3月現在、臨床病理学的検討を行っている。データベースの誤入力の訂正作業がまだ終了しておらず以下の結果は暫定的なものである。また、生活歴と現在の放射能汚染状況および過去の汚染データから推定予定であった住民の推定被曝線量については共同研究者のサイモン博士がマーシャル諸島共和国政府より同国の研究所より解雇されたため、本年は進展できなかった。2、結果:被曝の可能性があった住民(1959年以前に出生)女性の超音波診断では甲状腺結節有病者は受診者の44%であった。穿刺吸引細胞診は648人に施行し、診断率は70%で甲状腺癌の診断となったものは21人であった。触診所見、超音波診断をも考慮して臨床的には77人、1.2%に甲状腺癌が疑われた。これら癌の疑われた受診者の中、手術を受けたイ-バイ島住民12例(他施設病理診断を含む)では、乳頭癌6例、濾胞癌3例、微小乳頭癌2例であった。甲状腺機能検査では10人0.5%がTSH 5.1μU/ml以上の化学的甲状腺機能低下であった。甲状腺自己抗体検査ではTGHAあるいはMCHAのどちらかが陽性であったものは67人2.2%であった。尿中ヨード排泄量の測定では尿中ヨード/クレアチニン比で検討すると22%がWHO基準で中等度あるいは強度のヨード欠乏という結果であった。3、まとめ:超音波診断で甲状腺有結節者とされた女性の年齢別頻度は、年齢とともに増加しており、同様の方法で我々が調査した中国のデータと比較すると、ヨード欠乏地帯よりは低頻度であり、また非ヨード欠乏地帯よりは高頻度であった。甲状腺癌の頻度についてはイ-バイ島の結果から30才以上の女性で約2%と推定され、文献的には甲状腺結節性病変および甲状腺癌の有病率はマーシャル諸島住民で高率である。しかし、切除標本では濾胞癌の頻度が比較的高く(3例/12例)、放射線被曝を原因とするには従来の見解と矛盾すること。また、尿中ヨード排泄の結果からは、住民がヨード欠乏状態にある可能性がうかびあがり、放射線被曝以外の要因も考慮しなければならない結果となった。この研究はマーシャル諸島住民の個々の推定被曝線量と甲状腺結節病変の頻度との間の相関性を求め、それから被曝との因果関係を推定しようとするものである。平成8年度は協同研究者のトロット教授がサイモン博士に代わって被曝線量の推定を行うことになっており、結論を得るためにはその結果をまたなければならない。4、今後の予定:甲状腺疾患の疫学的調査、追跡調査を引き続き行うが、特に、対象住民の居住地域の偏りを少なくするためにouter atollと呼ばれる、マーシャル諸島辺縁の島々の住民を重点的に行う予定である。また、放射線被曝量との関係を検討するとともに、ヨード摂取量と結節性甲状腺腫との発生頻度との関係について検討する。さらに、切除標本をもとにマーシャル諸島住民の甲状腺癌の遺伝子異常の特徴を解明し、被曝との因果関係について検討を行う。
著者
堀 進悟 佐野 元昭 鈴木 昌 太田 成男 林田 敬
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は、水素吸入療法の院外心停止蘇生後患者に臨床応用を目指したトランスレーショナルリサーチである。まず、ラット心停止蘇生後モデルを用い水素吸入の有用性の検証した。水素吸入群では、脳機能スコアおよび生存率が対照群と比較して改善した。水素吸入と低体温療法を併用することにより最も改善効果を認めた。さらに、蘇生後患者に対し水素吸入の安全性と有効性の評価を行った。事前に設定した予測しうる心停止発症後7日間以内の臨床的異常変動を観察し、副作用および臨床上の不利益をみとめなかった。対象全5例中4例が独歩退院した。今後、多施設無作為化試験により心停止後症候群患者に対する水素吸入の効果を検証する予定である。
著者
荒 友里子
出版者
愛媛大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2019-04-01

中央ユーラシアの草原地帯(ロシア中部・カザフスタン・キルギス)では、前二千年紀初頭から中頃にかけて青銅器が増大した。この青銅器の生産体制と流通の様相を明らかにすることで、当該地域・時代の社会経済の特質や地域間の影響関係について、より具体的な説明ができる。この研究目的を達成するため、本研究では紀元前二千年紀の中央ユーラシアにおける青銅器生産の中心地であったと想定されるカザフスタン中部・東部を基軸とし、青銅器とその生産に関わる遺跡・遺物の調査を実施する。
著者
細谷 忠嗣
出版者
九州大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

火山島であり周辺地域と陸続きになっていないと考えられるトカラ列島における甲虫相の形成史を明らかにするために,分布パターンの異なるクワガタムシ科甲虫について分子集団遺伝学的および比較形態学的解析を行い,またコガネムシ上科甲虫の分布パターンも調査・比較することにより,トカラ列島への侵入経路,侵入時期および侵入回数を明らかにし,火山島における甲虫相の形成に与える地史や海流の影響を明らかにした.
著者
島村 恭則 周 星 山 泰幸 桑山 敬已 岩本 通弥
出版者
関西学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2020-04-01

本研究は、アメリカ・イギリス・フランスが頂点として君臨する「知の覇権主義的構造」とは異質の、世界中のすべての地域の民俗学が対等な関係で連携、協働することを理想とした「対覇権主義的(counter-hegemonic)な学問ネットワークとしての『世界民俗学』」を構築することを目的とする。そのための方法として、「知の覇権主義」とは異なる次元で個性的な民俗学が展開されている中国、韓国、台湾、インド、エストニア、ラトヴィア、リトアニア、アイルランド、ブラジルを対象に、それぞれの民俗学の特性とそれをふまえた世界連携の可能性について、実態調査と共同討議を実施する。
著者
阿部 倫明 小柴 生造 三枝 大輔 庄子 睦美
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究における主な発見を以下に記す。1.アルカリ性化剤介入前後における血漿および尿のLC-MS/MSによる尿毒症物質の定量的メタボローム解析の結果、クエン酸Na・K投与群でインドキシル硫酸・パラクレジル硫酸・アルギニノコハク酸の尿中排泄が増加し、インドキシル硫酸の血中濃度が低下した。2.クエン塩Na・K投与によって酸性尿の改善が認められたが、特に早朝尿に比べ随時尿のpH改善が大きいほど腎機能は良い傾向が認められた。クエン酸Na・Kは重曹とは異なりアルカリ性化以外の腎保護効果が期待できる可能性が示唆された。今後の慢性腎臓病の新規治療戦略の骨幹となる可能性が考えられた。
著者
高田 祐一 野口 淳
出版者
独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所
雑誌
挑戦的研究(萌芽)
巻号頁・発行日
2021-07-09

高精度な地形デジタルデータ、機械学習の画像解析プログラム、既知の膨大な遺跡情報を組み合わせることで、GIS上で遺跡の新発見候補を自動抽出し、それをもとに現地調査することで遺跡を新発見する手法を開発する。遺跡は地域研究の基礎情報になるため、新たな遺跡の発見は、地域の歴史を詳らかにするうえで重要であり意義が大きい。効率的な発見手法は、歴史研究を加速させ、文化財保護にも貢献できる。実現するために、遺跡情報(位置と範囲)の整備(目的Ⅰ)、遺跡画像解析プログラム作成と処理(目的Ⅱ)、遺跡新発見と手法開発(目的Ⅲ)の3点を目的とする。
著者
堀 均 紺世 秀子
出版者
徳島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1998

がん患者の免疫抑制の機構として,血中に増加するα-N-アセチルガラクトサミニダーゼ(α-NaGalase)によってマクロファージ活性化因子(GcMAF)前駆体が分解することが提唱されている.(Yamamoto,N.et al.,1998)このような機構を検証するため,種々のがん細胞におけるα-NaGalase酵素活性について解析を行った.さらにがん患者の免疫賦活を目的として,α-NaGalase阻害剤設計を検討した.1)がん細胞としてHCT116,HepG2細胞と正常細胞としてChung Liver細胞及びラットhepatocytesを用いて,α-NaGalase活性を測定したところ,がん細胞において活性が有意に上昇していた.この際,がん細胞中のα-NaGalaseが,endo型であるか,exo型であるかについてそれぞれのPNP基質を用いて調べたところ,endo型活性は認められなかった.がん患者血清中のα-NaGalaseに関しても同様に検討したところ,endo活性は認められなかった.これより,GcMAF前駆体であるGcProteinのα-NaGalaseによる糖鎖分解の機構(endo型切断)について再検討を要することがあきらかになった.一方,血清より精製したGcProteinからin situで得られたGcMAFによるマクロファージの0^-_2産生能の上昇が認められた.2)mannosidaze阻害剤でアザ糖であろスワンソニンに免疫賦活作用があることから,これをリード化合物として,その水酸基の2面角をコントロールして阻害するグリコシダーゼの種類を制御することを目的にsp2炭素の導入に基づく分子設計を行い,合成ルートの確立を検討した.その結果エナミン誘導体の合成に成功した.これらについてα-NaGalaseを含む各種グリコシダーゼ阻害活性について現在検討中である.
著者
三ツ松 誠
出版者
佐賀大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究では、国学者としての長野義言の資料の残存状況を調査し、今後の研究の可能性を開くとともに、井伊直弼と義言の国学思想とその政治上の立場との関わりを問題にした。既存の研究では、本居宣長流の歌詠みだった義言は、説教くさい儒教や道徳一般を嫌う故に、安政の大獄に際して容赦なく敵対者を弾圧することができたのだと説かれてきた。だがむしろ、本居宣長説を独自に拡張した神学に伴う善悪二元論的発想が、敵対者への仮借なき姿勢につながったのではないだろうか。
著者
小方 直幸 山本 清 福留 東土 両角 亜希子
出版者
東京大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究は、高等教育政策の世論の構造と形成機能を萌芽的に解明することにあり、全省庁の政策案件のパブリック・コメントデータベースをe-GOVを基に作成した上で、文科省に考察対象を絞り、局別のパブリック・コメントの構造を明らかにした。局により案件数や公募タイプ別の案件分布が異なり、意見数についても公募タイプの相違を超えて、局別の特性の存在が析出された。他方で、意見の反映状況は、行政手続法に基づく案件に限定されてしまい、意見のまとめ方も定型的なフォーマットが存在しておらず、マクロの量的な分析から得られる知見に一定の意義はあるものの、意見反映までを見据えた考察には限界があることも、改めて明らかとなった。
著者
葛 崎偉 中田 充 呉 靭 松野 浩嗣 北沢 千里
出版者
山口大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2020-04-01

経脈とは東洋医学における人体の代謝物質(気と血)の通り道であり,経穴(ツボ)の連絡系(道)を指す.鍼灸治療は鍼や灸で経穴を刺激することにより,気や血の流れを良くする治療法であり,世界保健機関(WHO)にも認められている.本研究では鍼灸治療を支援するシステムに関する三つの技術を開発する.その一つ目は東洋医学における五行説,臓腑の表裏関係,経穴の補瀉(ほしゃ)役割等に基づいた人体モデル構築の手法である.二つ目は東洋医学の診察法である四診(望診・聞診・問診・切診)のデータ解析の手法である.三つ目は四診の解析結果と人体モデルを用いて鍼灸治療法を推定するシミュレーションシステム設計の手法である.
著者
橋本 千絵 宮部 貴子 徳山 奈帆子
出版者
京都大学
雑誌
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
巻号頁・発行日
2018-10-09

メスが寿命よりも数十年も早く繁殖を終えるという「閉経」は、これまでヒトとクジラ類でしか確認されたことのない非常に稀な進化しにくい形質で、ヒトでなぜ閉経が進化したかについては未だに解明されていない。ヒトに最も系統的に近いチンパンジー・ボノボにおいても、閉経の有無は未だに決着がついていない。本研究は、これまで長期継続調査を続けたウガンダ共和国カリンズ森林保護区の野生チンパンジーとコンゴ民主共和国ルオー科学保護区の野生ボノボを対象に、非侵襲的に収集する尿試料による性ホルモンの動態分析を行い、加齢による性生理の変化と閉経の有無について明らかにする。さらに、閉経の進化に関係する社会的・繁殖戦略的な要因、つまり、老齢メスの子どもの生存率や母親から子どもへのサポートによる孫世代の繁殖成功度の増加などについても調べ、大きな議論を呼んでいる「おばあさん仮設」の検証を行う。平成31年度においては、研究代表者の橋本がウガンダ共和国カリンズ森林保護区で野生チンパンジーを対象とした調査を行い、現地調査補助員によるホルモン試料収集と老齢メスの行動記録を行った。また、研究代表者の橋本と研究分担者の徳山がコンゴ民主共和国ルオー科学保護区で野生ボノボを対象とした調査を行い、現地調査補助員によるホルモン試料収集と老齢メスの行動記録を行った。さらに、分担者の宮部と研究協力者の毛利がホルモン試料の分析について実験を開始した。また、これまでに採取した尿試料についてのホルモン分析を行い、学術誌に投稿するための論文を準備・投稿を行い、学会で発表した。
著者
高橋 圭太
出版者
岐阜薬科大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2019-04-01

近年、全身性免疫(体内に侵入してきた病原体に有効な免疫)と粘膜免疫(病原体の体内への侵入を阻止する免疫)の両方を活性化できる「飲むワクチン」が注目されている。本研究は、安全かつ効率的に粘膜免疫を活性化できる組換え乳酸菌をベクターとして用いた飲むワクチン「乳酸菌ワクチン系」の開発を目指したもので、これまでの研究から明らかになってきた乳酸菌ワクチン系の課題克服を目的とした研究を行う。
著者
鈴木 正美 梅津 紀雄 岡島 豊樹 大井 弘子 アンタナス ギュスティス セルゲイ レートフ ミハイル スホーチン 木村 英明
出版者
新潟大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

1950年代後半~1980年代のソ連や中欧において独自の発展を遂げた非公式芸術(非公認芸術)とジャズ文化の密接な関係およびアンダーグラウンドで生まれた創造の場と人的ネットワークの形成に関して現地調査行い、基礎資料を収集し、それらをもとに研究を重ね、研究会および一般公開のシンポジウムを開催した。これにより旧共産圏社会における芸術文化の特質と機能がかなり明らかになった。