著者
タレブ タリク
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究の分野はConvergence of Networks(ネットワークの融合)として世界的なホットトピックとなっている。現在、次世代ネットワーク(NGN)に関する議論が盛んに行われているが、通信速度やカバレッジなど様々な特徴をもつ次世代ハイブリッドネットワークには、シームレスな接続に加えてセキュリティ問題やアプリケーションが容易に流通できるプラットフォームの開発が緊急かつ重要な課題である。本研究では以下の提案を行い、国内外で高い評価を得た。-ハイブリッドネットワーク向けの新しいQuality of Serviceアーキテクチャーの提案-安定性と効率を両立した経路選択技術の開発-無線、有線ハイブリッドネットワークにおける高効率・高品質な通信プロトコールの提案
著者
武 正憲
出版者
Japanese Institute of Landscape Architecture
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.71, no.5, pp.689-692, 2008
被引用文献数
4

The use of nature and its resources have diversified greatly in recent years. Amongst this diversification, the cooperation of the users in conserving the area is important for sustainable use of the nature. Outdoor recreational activities have been considered as one such sustainable use of nature, as they are related to environmental education and environmental conservation activities. In Japan, only a few studies focus on the relationships between the outdoor-recreation activities and their effects, in terms of 1) degree of environmental conservation awareness and 2) the environmentally friendly actions. The aim of this study is to examine the relationships between outdoor recreational activities and the two effects, by a review of previous studies and a questionnaire survey of canoeists, as an example for recreational outdoor activities. The review of previous studies showed that there was a tendency for the outdoor recreation to improve the environmental conservation awareness, but not the environmentally friendly actions. Furthermore, conservation actions conducted by canoe-organizations were effective. The questionnaire survey showed tendencies for increases in the degree of environmental conservation awareness and the environmentally friendly actions with the increase in the canoeing time. My study clarifies that canoeing has strong relationships with the environmental awareness, but transition to environmental-friendly actions can only be observed to a limited extend.
著者
安藤 明利 ANDO Akitoshi
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.211-216, 1990-02-25

東京女子医科大学学会 第279回例会 平成元年6月8日(木)午後4時半~11時半 会場 東京女子医科大学臨床講堂II
著者
長谷川 耕二郎 福田 富幸 北島 宣 尾形 凡生
出版者
高知大学
雑誌
高知大学学術研究報告. 自然科学 (ISSN:03890244)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.41-52, 2004-12-31

カキ枝の永久および一時結縛処理が雄花と雌花の花芽分化・発育と花芽数,新しょうの乾物率ならびに翌春の雄花と雌花の着花数および新しょう生長に及ぼす影響について調査した.なお,給縛処理は11年生と17年生の'西村早生'および'禅寺丸'を供試して,2年枝単位に2000年の満開前2週間に1.6mmの被覆線を用いて行った.一時結縛処理は60日後に被覆線を取り外し,永久結縛処理は被覆線を取り外さなかった.1. 2年枝の永久および一時結縛処理により,'西村早生'ど禅寺丸'における雌花の花芽はそれぞれ6月5日と6月8日に分化し,一方,対照区の雌花の花芽はそれぞれ6月15日と6月18日に分化した.雄花の分化時期も一時結縛および永久結縛区により,10日程度早まった.2. 永久および一時給縛処理により,'西村早生'と禅寺丸'における雄花と雌花の花芽は6月中旬または下旬までにがく片形成または花弁形成の段階に発達したが,7月中旬以降3月初旬までの花芽の発達は花弁形成以降の段階までは進まず,両結縛処理区と対照無処理区との差違はなくなった.3月初旬から3月下旬にかけて,'西村早生'ど禅寺丸'における雄花と雌花の花芽は雄ずいおよび雌ずい形成期に発達したが,処理間の差異はなかった.3. 永久および一時結縛処理により,花芽分化期以降の'西村早生'雌花ど禅寺丸'雌花と雄花の花芽数は対照区に比べて増加した.4. 永久および一時結縛処理により,'西村早生'および'禅寺丸'の新しょうの乾物率はともに6月上旬以降に対照区に比べて増加し,また,両品種の葉の乾物率は結縛処理により,5月下旬以降著しく高まった.5. '西村早生'および'禅寺丸'両品種において,永久および一時結縛処理により,翌春に萌芽した新しょう上に着生した雌花と雄花はともに増加したが,処理にかかわらず,上位の新しょうでは雌花,下位の新しょうほど雄花の着生が多かった.新しょう長は両結縛区で短くなったが,永久結縛区は一時結締区に比べて,抑制の程度が著しかった.以上のことより,'西村早生'および'禅寺丸'において,満開前の2年枝結縛処理は結縛の取り外しの有無にかかわらず,新しょうの乾物率の増加を促進し,両品種の花芽分化が早まり,花芽数が増加するものと考えられた.なお,結縛を取り外した方が取り外さないよりも,新しょうの発育にとって好適と考えられた.
著者
宇津宮 孝一 西野 浩明 吉田 和幸 賀川 経夫
出版者
大分大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

いつでも,どこでも,何にでもつながるユビキタスなネットワーク環境において,モノとモノとの実物系センサネットワークとインターネットとを相互接続し,複合現実感技術を用いて実空間と仮想空間とを融合した新たなユビキタス環境内で,移動体が協調しながら作業をしていくことを可能にするためのアドホックセンサネットワークの構築法を考案した。
著者
高田 雅美
出版者
奈良女子大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

非常に小さい特異値を持つ行列の特異値分解が可能となるように改良を行った. また, 様々な特異値分解アルゴリズムの性能を調べるためのテスト行列の作成法について, まとめた.
著者
岩田 誠
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.65, no.6, pp.463-463, 1995-06-25

第303回東京女子医科大学学会例会 平成7年6月8日(木) 臨床講堂I
著者
前野 譲二 原田 康也 楠元 範明 原田 康成 楠元 範明
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

携帯電話端末上で語彙学習を行うため、インターフェースについて携帯電話の特性を考慮したプロトタイプを作成した。語彙学習に付いて、語彙の難易度に関する検討を行い、約10,000語の語彙について辞書や難易度データーが公表されている指標に基づいて難易度分類を行った。また、学習個別化のために項目応答理論に基づいた出題の自動化に関する検討を行った。
著者
砂原 秀樹 藤川 和利 和泉 順子 森島 直人 垣内 正年 島田 秀輝
出版者
慶應義塾大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2007

インターネット上にあふれる情報を収集し処理・公開していくシステムとしてセンサネットワークがあるが, これを安全で安心して利用できるようにするためには、大量の情報源からの情報となる。本研究では、多数のセンサが接続されたインターネット基盤において安定したセキュアの取り扱い、信頼性の確保、攻撃からの保護を実現する基盤技術の開発と運用技術の確立が重要なネットワークを構築・連用する、特に相互監視によって故障・侵略センサノードを自律的に検出し切り離す仕組みと、DDoS等のトラフィックを検出し排除する仕組みの研究開発を目的としている。平成20年度に実施した研究成果としては、センサノード同士が相互に監視し合うことで相手の状態を確認し、相手が出力ずる情報の正当性の検証を行った。これは平成19年度に開発した基盤技術を用い実証実験基盤上の実環境において検証した。サンプリングによって収集したトラフィック情報を解析する事で攻撃トラフィックを検知し、それらの攻撃をミットワークから排除する技術の開発においては、前年度までに開発したセンサのステルス機能と組み合わせることでより強固なセンサネットワーク管理技術の実用化を目指した。また、平成19年度に行った想定される脅威等の分析と対策を用いた実証実験において、ノードの配置手順や登録点准、監視体制等を検討した自律的なセンサネットワークの運用管理技術を検討した。これらの実検証および検討に関しては、国際会議および国内研究会等で研究成果発表を行っている
著者
野上 香織 西川 真樹子
巻号頁・発行日
2008-03

平成19年度国際交流推進機構基盤強化経費に基づく教職員等の海外派遣事業実施報告書
著者
渡邊 晃
出版者
名城大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

移動透過性とアドレス空間透過性の機能を統合し実装を完了した. FreeBSDで開発済みのGSCIPの基本部分をWindowsへ移植し, 安定動作することを確認した. 管理装置の実装を行い基本部分の動作を検証した. CVS(Concurrent Versions System)を用いて管理を実施中であり, ソースコード公開に向けての準備をほぼ完了した. 国内学会の口頭発表13件, 国際会議口頭発表2件, 論文誌掲載2件を達成した.
著者
末永 斂
出版者
長崎大学熱帯医学研究所
雑誌
熱帯医学 (ISSN:03855643)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.76-90, 1969-10

The present author established the table of diagrammatic calendar ages of the housefly females, Musca domestica vicina, applicable to each month of the breeding season. The table was made on the basis of the examinations for the development of follicles and ovariole changes following oviposition carried out under various laboratory conditions. Using the table for the determination of age distribution of female populations collected in nature at intervals before and after the application of different residual insecticides to the different three villages, and comparing the changes in age distribution of the female populations collected in each village, he tried to evaluate the effect of the insecticides used.著者はイエバエMusca domestica vicinaを25℃,約70%比湿の下で1対飼育し,年令既知の雌群について濾胞の発育,経産に伴う黄体の濾胞管基部(現濾胞から小輸卵管までの間の部分)における分布,量,及び色彩等を調べて,本種の年令を未経産,1回,2回及び多経産に区分した(第1表)3回以上の多経産雌の場合にはこれを更に区分することは出来ないが,25℃,70%比湿の下で飼育したものでは11回も産卵をくり返す雌がある.継続1対飼育した雌群についてみると,卵塊当りの卵粒数は最初から5回位迄は大体100粒程であるが,経産が進むにつれてわずかずつ減少する.しかしこれらの雌群の死亡率をみると第6回産卵以後は極めて急激にその率が高くなる.第1回目のgonotrophic cycle(=前産卵期間)は25℃で7日を要するが,第2回目以後(=産卵間隔)は2~3日となる.イエバエの発生期間中の各月,5月から10月まで,1回ずつ24~55対(5月には9対のみ)のイエバエを1対飼育して,平均未経産期(=前産卵期間)(範囲)及び以後の平均産卵間隔(範囲)を調べた結果は以下の通りである.5月:11日(8~20),7日(4~16) 6月:8日(4~11),4日(2~6) 7月:5日(4~10),2日(2~4) 8月:5日(3~12),3日(2~4) 9月:5日(5~10),3日(2~10) 10月:8日(6~9),4日(3~7)この成績表から第3表に示すように各月におけるCalendar ageを模式的に決定した.このCalendar ageを用いて,1964年にダイアジノン,ナンコール及びバイテックスで残留噴霧を行なったS,H,及びO部落で残留噴霧前後にある間隔で採集した各回の個体群の年令構成を吟味し,各部落における年令構成の経日的変化を部落間で比較してみると,経産雌の現われ方がS部落で最も遅く,H部落でやや早く,O部落で最も早いことが判ったが,この傾向は同年同期間中ハエ格子で調べた各部落でのハエ指数の消長とかなりよく一致した.従って1964年に上記3部落で実験した限りでは,ダイアジノン,ナンコール,及びバイテックスの順に効果があったといえる.
著者
蓑原 隆
出版者
拓殖大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究では広大なアドレス空間を持つIPv6通信を対象としてアドレスに関するプライバシーを高める方法として,複数の中継ノードを利用するアドレス変換,および, Mobile IPv6におけるホームエージェントの多重化による位置プライバシーの保護の方法を提案した.また, Linux上に提案手法を実装し,そのオーバヘッドがネットワークの遅延速度に比べて許容範囲内であることを実験ネットワークで確認した.
著者
小見山 章 井上 昭二 石川 達芳
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.69, no.10, pp.379-385, 1987-10-25
被引用文献数
3

岐阜県荘川村の落葉広葉樹林で, バンド型デンドロメータを25種の落葉広葉樹に装着して1985年度の肥大生長の季節的過程を樹種間で比較した。肥大生長の過程を単純ロジスチック曲線に当てはめたところ, 19樹種はこの関係をほぼ満足した。他の6樹種はいずれも小径木にデンドロメータを装着したために, 測定結果のばらつきが大きかった。同曲線のパラメータから肥大生長の開始時期と終了時期, 生長速度が極大となる時期, および生長の立上りの緩急の程度を求めた。その結果, 肥大生長の開始時期はキハダの4月16日が最も早くミズキの6月7日が最も遅かった。ミズナラ, コナラ, クリなどの環孔材樹種の開始時期は散孔材樹種のそれよりも早かった。生長速度が極大となる時期はキハダの6月8日が最も早かったが, 他の樹種のそれは7月の梅雨期に集中していた。生長期間はミズキの81日間が最も短くミズナラの171日間が最も長かった。当地の落葉広葉樹は生長期間が長くしかも緩生長を行う樹種群と, 生長期間が短く急生長を行う樹種群とに分けられた。
著者
Ty Tran Van Babel Mukand Singh Sunada Kengo Oishi Satoru Kawasaki Akiyuki
出版者
THE JAPAN SOCIETY OF HYDROLOGY AND WATER RESOURCES
雑誌
Hydrological Research Letters (ISSN:18823416)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.27-31, 2009
被引用文献数
1 6

The objective of the study is to develop a GIS-based water infrastructure inventory (WII) for water resources assessment in the upper Srepok basin, Vietnam. The water availability and demand were estimated using common methods. Different water scarcity indicators were estimated to examine the water situation at district level under present and future conditions and future water development needs are assessed. Results reveal that the aggregated information on the basin scale misleads the issue of water situation, especially the scarcity at local level due to high spatio-temporal variations of water resources availability and demands. Most districts in the study basin will experience severe water scarcity in 2010 and 2020 in both physical and economic terms. Generated data from the WII shows very low percentage of water withdrawals in several districts with respect to available resources. Therefore, to meet future demand, significant investment in water infrastructure is needed.
著者
佐藤 修二 川端 弘治 野上 大作 川端 弘治 野上 大作
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2005

我々は、南北両半球に配置された二つの小口径望遠鏡に搭載した観測器(IRSF/SIRIUS+かなた望遠鏡/TRISPEC)を用いて、激変星、原始星、ブレーザー(活動銀河核)、γ線バースト等の現象について同時測光偏光観測した。その膨大なデータはかなたObsLog に保存されている。解析はこれからであるが、強度と偏光とも、数日間のタイムスケールで大きな変動を示す。また、南半球では、銀河磁場を研究している。星形成領域や銀河大域の磁場構造を明快に示した。
著者
中村 覚 吉川 元 伊勢崎 賢治 高橋 和夫 中西 久枝 澤江 史子 栗栖 薫子 森 伸生 北澤 義之 立山 良司 坂井 一成 泉 淳 小林 正英 細井 長 齊藤 嘉臣 末近 浩太 土佐 弘之 木村 修三 小塚 郁也 福田 安志
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

本プロジェクトは、国際関係論、安全保障論、中東地域研究の専門家による協働研究を通じて、日本における中東の安全保障問題に関する本格的な研究の基盤づくりを目的とした。また、中東における武力紛争の傾向や特質に関して論ずるのみではなく、短期的な紛争解決と、中長期的な予防レジームの構築に関する課題と可能性に関して考察した。その際に特に、日本への政策的示唆を生み出す視点を重視した。また当該の研究課題の遂行のために必要とされる国外の研究者とのネットワーク作りと同時に、国外への研究成果の発信で成果を上げた。
著者
鈴木 正嗣 梶 光一 和 秀雄
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獣医学雑誌 (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.551-556, 1992-06-15
被引用文献数
9

北海道洞爺湖中島のエゾシか個体群について, 精巣ならびに血漿テストステロン濃度の年間変動を調べた. 他の温帯性のシカ類と同様に, エゾシカにおいても, 精巣のサイズや精細管直径, 精細胞の構成や配列, 血漿テストステロン濃度に顕著な季節的変化が認められた. 精子形成は7〜8月頃に開始されると考えられ, 8月末の時点では完成した精子が少数みられた. 洞爺湖中島における交尾期開始時期の10月末になると, 精巣サイズや精細管直径の平均値は最大となり, 精上皮には盛んな精子形成像が認められた. 精巣の退縮はl2月末には始まっており, 2〜3月になると精子形成は終了していた. 以後6月頃まで, 精巣は休止状態にあるものと思われた. 交尾期にあたる10月末と11月初めの血漿テストステロン濃度は, 2月や3月, 6月, 12月に比べると極めて高く, 個体差が大きかった. この個体差は, テストステロンのpulsatile secretionによるものと考えられた.