著者
村元 由佳利 山口 由貴子 冨田 圭子 鵜飼 治二 松井 元子 大谷 貴美子
出版者
Japanese Society of Shokuiku
雑誌
日本食育学会誌 (ISSN:18824773)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.207-219, 2015-04-25 (Released:2015-07-17)
参考文献数
10
被引用文献数
1

Poor dietary behavior among elementary school students in Japan has recently become a cause of concern. Kyoto’s traditional food culture is well known for its healthy, high quality, seasonal ingredients, and thus increased awareness among students may promote improvements in their dietary behavior. Therefore, we developed a shokuiku (food education) program consisting of a series of lectures and practical sessions based on Kyoto’s food culture. We then conducted the program on total of 20 classes of sixth-grade students in a public elementary school in Kyoto to investigate whether increased awareness of the benefits of Kyoto’s food culture would improve their dietary behavior.After the program, we assessed a number of factors related to dietary behavior. Among these factors, we found that the percentage of students who were able to savor meals using all 5 senses increased from 29.7% to 79.0%, and the percentage of students who paid more attention to table manners at mealtime increased from 10.9% to 40.3%. Furthermore, they came to view Kyoto’s food culture, which is representative of Japan, i.e., having a beautiful seasonal presentation, a spirit of treasuring the inherent color and flavor of the ingredients, and accompanied by a spirit of hospitality known as motenashi no kokoro, as beneficial. More than 90% of the students reported appreciating Kyoto’s food culture and feeling a sense of pride to be residents of the city. They also considered motenashi no kokoro to be its most important principle. In addition, a questionnaire conducted on the students’ parents (response rate, 66.2%) showed that over 50% observed an increase in their child’s interest in cooking and daily dietary habits at home. A separate questionnaire conducted on school teachers showed that the shokuiku program was suitable and effective for sixth-grade students, and that a visit to a restaurant specializing in Kyo-ryori, the cuisine of Kyoto, which was part of the program, allowed the students to reflect on what they had learned at school and to develop more interest in the benefits of Kyoto’s food culture. Moreover, they developed an awareness of healthy dietary behavior.These results suggest that shokuiku programs can improve dietary behavior in elementary school students.
著者
松井 健志 高井 寛 柳橋 晃
出版者
日本生命倫理学会
雑誌
生命倫理 (ISSN:13434063)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.50-57, 2020-09-26 (Released:2021-08-01)
参考文献数
58

近年、臨床研究における研究倫理審査の受審・承認に関する虚偽記載をめぐる問題事案が国内外において少なからず散見されるようになってきている。しかし、報告される事案の数自体が少ないことに加えて、主たる「研究活動の不正行為」とされる捏造、改竄、盗用の陰に隠されてきたことから、本問題の倫理的な深刻さや何がそもそも問題であるかということについて、研究公正を含む研究倫理学の中でもほとんど検討されていない。そこで本論では、過去十年余りの間に国際的及び国内的に問題となった、研究倫理審査の受審・承認に関する虚偽記載が確認されたいくつかの臨床研究事案を取り上げつつ、本問題について研究倫理学的観点から考察した。
著者
菅沼 直樹 松井 俊樹
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.1281-1286, 2011 (Released:2012-01-10)
参考文献数
8
被引用文献数
7

本論文では自動運転自動車のための経路生成法として,経路上の曲率を三次スプライン関数で表現することで自動車が追従可能な滑らかな経路を生成する手法を提案する.本手法は,オンボードセンサにより計測した周辺環境の状況に適応して時々刻々とリアルタイムに更新した場合でも,曲率・曲率変化率が連続した経路を生成可能であり,自動運転自動車に適した経路生成法であるといえる.
著者
松井 健人
出版者
日本出版学会
雑誌
出版研究 (ISSN:03853659)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.45-60, 2021-03-20 (Released:2022-03-31)
参考文献数
18

大正教養主義は,読書をとおした自己探求を目指した思想潮流として知られている.それに対して,本稿は大正教養主義の代表的な人物である阿部次郎の読書論と教養論を検討し,読書や教養そのものを自己目的化しない在り方があることを解明した.すなわち阿部次郎において,読書の前提には「生活」,教養の前提には「愛」が存在したのであった.
著者
塚本 陽子 設楽 久美子 伊藤 郁乃 森田 三佳子 古田島 直也 見波 亮 内田 裕子 大島 真弓 新藤 直子 松井 弘稔
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.324-329, 2019-11-30 (Released:2020-01-28)
参考文献数
7

慢性呼吸器疾患患者の入浴に関する報告は慢性閉塞性肺疾患(COPD)を対象としたものが多く症例数も少ない.本研究の目的はCOPDを含む慢性呼吸器疾患患者の入浴中の経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)の変動を後方視的に調査し負担のかかりやすい動作を明らにすることで効率的な動作指導を検討することである.作業療法士が入浴評価を実施した61名を対象に入浴を構成する各動作項目(脱衣,洗体,洗髪,体拭き,着衣)後のSpO2値を調査した.加えて入浴評価と6分間歩行試験(6MWT)を同じ酸素量で実施した25名を対象に入浴時と6MWT時のSpO2最低値を比較した.入浴時のSpO2値は体拭きで最低値を示し,約35%の患者は6MWTのSpO2最低値を下回った.入浴時は体拭きでSpO2が低下しやすいことを考慮し指導を行う必要がある.また労作時の酸素流量設定は6MWTに加え入浴評価も実施した上で決定することが望ましい.
著者
田中 俊多 松岡 里紗 三浦 翔 印藤 直彦 藤田 光一 松井 佐織 阿南 隆洋 渡辺 明彦 菅原 淳 向井 秀一
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.59, no.10, pp.2514-2520, 2017 (Released:2017-10-20)
参考文献数
13

症例は70歳代の女性.間質性肺炎で通院加療中に炎症反応亢進を認めたため施行したPET/CTで上行結腸と左腎に集積を認めた.大腸内視鏡検査で,盲腸から上行結腸に直径5-7mm大の黄白色調の扁平隆起性病変の集簇を認めた.また上行結腸に10mm大のⅠsp様の隆起性病変を認めた.生検病理組織学的所見で腎・大腸いずれも,細胞質に顆粒状から類円形のPAS染色陽性像を認め,M-G小体(Michaelis-Gutmann body)と考えマラコプラキアと診断した.マラコプラキアは稀な慢性炎症性疾患で,病理学的に大型のマクロファージの集簇と,その細胞内にカルシウムや鉄の沈着を伴った層状同心円構造を有する封入体(M-G小体)を認めることを特徴とする.膀胱等の尿路系が好発部位であり消化管における報告例は少ない.今回われわれは,腎及び大腸に発生したマラコプラキアの1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
著者
山田 直人 相原 孝典 加藤 幸恵 木村 丘 松井 秀明
出版者
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
雑誌
日本ペインクリニック学会誌 (ISSN:13404903)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.488-490, 2013 (Released:2013-11-07)
参考文献数
11

水痘帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus:VZV)感染によるRamsay-Hunt症候群(ハント症候群)はまれに第7,8脳神経以外の脳神経症状を合併することがある.今回,多発性脳神経障害を伴うハント症候群の1例を経験したので報告する.症例は79歳の男性,左耳介部の帯状疱疹,顔面脱力および左の声帯,軟口蓋と舌の麻痺等を認め,第9~12脳神経の障害を伴うハント症候群の診断となった.柳原スコアで6/40と重症であり,入院のうえ,抗ウイルス薬,ステロイドおよび神経ブロック等で治療をしたが,難治性で顔面神経麻痺の改善は乏しかった.それ以外にも嚥下困難や吃逆,誤嚥性肺炎等の対症療法に苦慮した症例であった.
著者
松井 達郎 小島 裕史 薮 穣
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.117-123, 1999-01-10 (Released:2009-11-12)
参考文献数
4

湿気硬化1液型シーリング材の材料設計, 施工設計において硬化速度を把握しておくことは重要である.大気中の湿気によって硬化していく代表的な4種類の素材を用いて硬化速度を実測し, そのモデルについて検討した.擬定常状態を仮定すると硬化時間は硬化厚みの2次関数で表現できる.そのパラメーターを実験により求め, それの物理的意味を考察した.パラメーターは膜素材と硬化機構により決定される.硬化速度を速くするには膜の水分透過速度を速くすれば良くこの相関は実験値と本モデルの計算値と良く一致した.しかし低湿度領域で硬化速度が遅くなる系は反応機構に依る所が大きい.本モデルは逆反応が無視できない硬化機構や, 硬化膜が十分形成されていないで擬定常モデルが成立しない領域では再考を要する.
著者
森本 吉春 松井 徹 藤垣 元治
雑誌
情報処理学会論文誌コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:18827810)
巻号頁・発行日
vol.47, no.SIG5(CVIM13), pp.10-19, 2006-03-15

形状や変形を計測する方法はすでに多くの方法が開発されているが,高速・高精度で計測できるものは少ない.ここでは各種光学的方法により得られた投影格子や縞画像の位相を利用した方法を紹介する.とくに,3~4枚の画像から矩形波格子や余弦波格子の位相分布が連続的に計測できる積分型位相シフト法,位相シフトした多数の画像の各点の輝度のフーリエ変換により高精度に位相を解析できるフーリエ変換位相シフト法,複数の基準板を用いた高精度形状計測法,位相シフトデジタルホログラフィ干渉法を用いた変位計測法は実時間で計測したり,計算時間が少しかかっても高精度に解析したりすることができる.ここでは著者らが主として開発した計測方法の原理とその適用例を示す.
著者
松井 照明 田島 巌 牧野 篤司 内藤 宙大 森山 達哉 渡邊 弥一郎 北村 勝誠 高里 良宏 杉浦 至郎 和泉 秀彦 伊藤 浩明
出版者
一般社団法人日本小児アレルギー学会
雑誌
日本小児アレルギー学会誌 (ISSN:09142649)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.234-240, 2022-08-20 (Released:2022-08-22)
参考文献数
19

目的:ボンラクトⓇ iの原料である酵素分解分離大豆たんぱく(酵素分解SPI)は,熱処理と酵素処理により低アレルゲン化されている可能性があり,そのアレルゲン性を確認することを目的とした.方法:1.酵素分解SPI及びその原料のSPIのポリアクリルアミド電気泳動(SDS-PAGE)及び免疫ブロッティングを行った.2.大豆アレルギー患者に対して皮膚プリックテスト(SPT),豆腐または豆乳とボンラクトⓇ iの経口負荷試験(OFC)の比較を行った.結果:1.SDS-PAGEではSPIよりも酵素分解SPIで全体に低分子化されたバンドが確認され,免疫ブロッティングではGly m Bd 28K及び30Kに特異的なバンドが検出されづらくなった.2.2/3例で,大豆と比較して酵素分解SPIのSPT膨疹径が小さかった.OFCでは3/4例でボンラクトⓇ iの症状誘発閾値たんぱく量が多く,全例で重症度が低かった.結語:ボンラクトⓇ iは低分子化されており,アレルゲン性が低いことが示唆された.
著者
松井 真子 松延 拓生 満田 成紀 福安 直樹 鯵坂 恒夫
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB) (ISSN:2188868X)
巻号頁・発行日
vol.2016-EMB-41, no.8, pp.1-8, 2016-05-26

近年,ウェブで利用されているアプリケーションは Rich Internet Application(RIA) が主流となっている.しかし,RIA は同一ページ内で動的に情報が更新されるため,支援技術を用いてウェブを利用するユーザには変化が伝わらない可能性がある.このようなアクセシビリティに関する問題を解消するには多大な労力を必要とする.そこで本研究では,HTML を対象に動的なオブジェクトの状態を把握するために WAI-ARIA の仕様を基に必要な HTML 属性記述を検討し,属性の記述方法の分類と系統化を行った.実際にユーザインタフェース (UI) を 22 種類作成し,UI の使用目的毎に分類した結果,入力系・表示系・操作系・ナビゲート系・部品系の大きく 5 種類に分類された.その後,分類毎に標準化すべき属性の記述方法を検討した.JavaScript ライブラリによって,Role 属性から UI の種類を判断し,必須の属性値を動的に付与するサポートが可能であると考えられる.
著者
櫻庭 隆浩 松井 豊 福富 護 成田 健一 上瀬 由美子 宇井 美代子 菊島 充子
出版者
The Japanese Association of Educational Psychology
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.167-174, 2001
被引用文献数
4

本研究は,『援助交際』を現代女子青年の性的逸脱行動として捉え,その背景要因を明らかにするものである。『援助交際』は,「金品と引き換えに, 一連の性的行動を行うこと」と定義された。首都圏の女子高校生600人を無作為抽出し, 質問紙調査を行った。『援助交際』への態度 (経験・抵抗感) に基づいて, 回答者を3群 (経験群・弱抵抗群・強抵抗群) に分類した。各群の特徴の比較し,『援助交際』に対する態度を規定している要因について検討したところ, 次のような結果が得られた。1) 友人の『援助交際』経験を聞いたことのある回答者は,『援助交際』に対して, 寛容的な態度を取っていた。2)『援助交際』と非行には強い関連があった。3)『援助交際』経験者は, 他者からほめられたり, 他者より目立ちたいと思う傾向が強かった。本研究の結果より,『援助交際』を経験する者や,『援助交際』に対する抵抗感が弱い者の背景に, 従来, 性非行や性行動経験の早い者の背景として指摘されていた要因が, 共通して存在することが明らかとなった。さらに, 現代青年に特徴的とされる心性が,『援助交際』の態度に大きく関与し, 影響を与えていることが明らかとなった。
著者
黒田 寿美恵 山内 栄子 松井 美由紀 安田 千香 中垣 和子 菊内 由貴 澤岡 美咲 滝口 里美
出版者
県立広島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2020-04-01

本研究課題では,自宅や居宅系施設など,住み慣れた地域で暮らすがん患者がより充実したエンドオブライフを送り,その人らしく生き抜くことが可能となることを目指すための,外来看護師と訪問看護師の連携モデルを構築する。具体的には,訪問看護を受けながら地域で暮らしているがん患者の療養生活を支えるうえでの看護実践内容や連携の実際,連携上の課題を明示する基礎研究と文献調査とを基盤としてモデルを開発し,訪問看護を受けながら自宅や居宅系施設など,地域で暮らすがん患者への看護実践に適用して妥当性を評価し,必要な修正を行うことでより現実に適合する看護連携モデルに発展させる。
著者
梅原 修一 松井 三枝 倉知 正佳
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第5回大会
巻号頁・発行日
pp.125, 2007 (Released:2007-10-01)

健常者における被注察感ならびに妄想傾向が視線感知に及ぼす影響を検討した。実験は様々な視線の角度の顔写真に対して「被験者自身のこと」を見ていると感じるか、あるいは、「被験者のいる方」を見ていると感じるかの評定を求め、見ていると反応した頻度ならびに反応時間を指標とした。その結果、「被験者自身のこと」についての評定を求めた場合、被注察感の強い者が弱い者に比して反応時間が遅い結果となった。そして、「被験者のいる方」の評定の場合、妄想傾向の高い者が低い者に比して反応頻度が低く、被注察感の強い者が弱い者に比して反応が速かった。また、反応頻度に性差が認められ男性に比して女性のほうが頻度が低く、視線について鋭敏に判断することが考えられた。
著者
宮下 充正 松井 秀治 三浦 望慶 星川 保 亀井 貞次
出版者
The Japanese Society of Physical Fitness and Sports Medicine
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.1-8, 1969-03-01 (Released:2010-09-30)
参考文献数
8
被引用文献数
1 1

The purpose of this study is to conduct the examination of heart rate and speed variations with respect to the various interval trainings of swimming. One trained, one post-trained and one untrained swimmers were employed for this study. The experiment was conducted during the summer of 1968. The temperature of atomosphere varied from 30°C to 33°C and that of water from 27°C to 29°C.The data of heart rate were obtained from the record of ECG. Two electrodes or ECG consisting of silver cups of 10mm in diameter were attached to the skin over sternum. In order to avoid mechanical and electrical disturbances, the electrodes were tightly fixed through the following procedures;1) The electrodes were pasted on cleaned skin with ECG jelly.2) The adhesive plaster was placed over the electrodes.3) The adhesive plaster was coated with wax.The wire of 20 meters was used to connect the electrodes and the recorder. On trial of interval training was consisted of two phases; 1) The active phase....To swim 50 meters according to his swimming ability. 2) The rest phase...To take a 0, 5, 10, 20, 30, 45 or 60 seconds interval between each 50 meters swimming. Each trial of training was repeated ten times.Results are as follows;1) The longer the rest period is, the higher the swimming speed is.2) All swimmers swim 50 meters at 60-80% of their maximum speed and the percent of the trained is higher than that of the untrained.3) Maximum heart rates of the trained, the post-trained and the untrained during tenth swimming are 188, 180 and 173 respectively, which are the same in every trial.4) Decreasing rates of heart rate during the rest period are 10 under in 5-10 seconds interval, 15-25 in 20-30 seconds interval and 20-50 in 45-60 seconds interval,
著者
西川 理規 松井 藤五郎 大和田 勇人
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第23回 (2009)
巻号頁・発行日
pp.2H32, 2009 (Released:2018-07-30)

近年、看護の質と生活の質の両方のバランスの取れた勤務表を作成することを目指したナース・スケジューリングの研究が多くされているが、数多い解から現場で利用出来る解を見つけることは難しい。そこで本研究では、制約論理プログラミングを用いて、各ナースの出来る仕事やスキルなどの情報を定義し、それらを制約として探索戦略に組み込むことにより、対象となる現場に応じた実用的な勤務表を効率的に作成することを可能にした。