著者
太田 俊也 塚谷 秀範 根津 定満 柏尾 栄 近藤 正 山田 泰博 田中 郁夫 今林 泰
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.17, no.35, pp.171-176, 2011-02-20 (Released:2011-02-18)
参考文献数
2

For the central stations in big cities that serve regional area, it is impossible to discontinue the railway operations and difficult to transfer the railway tracks. The passengers’ safety and convenience need to be secured at first in order to start the development of the stations. This paper describes the case of JR Hakata Station project which solved such issues in the large central station development which were restricted by urban conditions, using various structural methods and techniques.
著者
笠松 直
出版者
日本歴史言語学会
雑誌
歴史言語学 (ISSN:21874859)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.1-22, 2022-12-27 (Released:2023-06-05)

動詞 bhū は本来,能動態で活用する動詞である。RV 以来,ほとんど例外はない。 しかし Saddhp の韻文部分には3 sg. ind. bhavate, 3 sg. opt. bhaveta などいくつかの 中動態語形が存する。こうした中動態語形は同時代の文献である Mahāvastu にも 稀にしか見られない。このような異例とも言える中動態語形はなぜ,どのように 用いられたものであろうか。 結論的には,多数存する bhaveta は BHS bhaveya を,韻律を崩すことなくサンス クリット語形とするため採用された詩的自由形 (poetic license) である。中央アジア 伝本の散文には一部 BHS bhaveya が残存している。これが本来の語形であろう。 韻文中の語形は早期に bhaveta と置換されたと思しく,多くの写本で読みは比較 的揃う。しかし新層のネパール伝本の一部では bhaveta を―韻律に反してまでも ― bhavet と校訂する傾向が看取される。異例な語形であるとの認識があったもの であろう。bhavate も,韻文ウパニシャッドに見られるそれと同様,韻律上の破格 と解釈できる。 2 sg. ipv. bhavasva は原 Saddhp に遡るとはいえない。2 pl. ipv. bhavadhvam ともど も,ギルギット・ネパール祖型段階に遡る語形と見える。その使用意図は,何ら か主語の関心を表現した可能性があるが,二次的な読みと言わざるを得ない。本 来の読みは中央アジア伝本に証される BHS bhavatha ないし Skt. bhavata の如くで あろう。 そもそも中動態の語形は少数で出典箇所も偏り,その活用は生産的でない。総 じて原 Saddhp では,bhū は能動態で活用形を展開したと思しい。仮に中動態の 語形が用いられていたとしても,元来中動態が持っていた機能は失われていたと 思われる。
著者
霍 沁宇
出版者
公益社団法人 日本語教育学会
雑誌
日本語教育 (ISSN:03894037)
巻号頁・発行日
vol.162, pp.97-112, 2015 (Released:2017-12-26)
参考文献数
11

本稿は,2014年に都内の大学で行われた上級読解の授業及びそれによる学習者の読み方の意識変容プロセスに関する調査報告である。授業は,学習者の自己との対話,学習者同士の対話,教師を交えた全体の対話という「三つの対話」を用いて,正確な理解と批判的な読みという学術的文章を読むのに必要な読み方を身につけることを目的としたものである。調査では,22名の学習者へのインタビューデータを,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて分析し,彼らの読み方の意識変容プロセスを明らかにした。学習者は,授業の開始時期に【自分の読み方への固執】をしていた。授業では,【戸惑いと悩み】を感じながら,【努力と工夫】をし,【気づきと学び】が得られた。また,【授業スタイルの変化による相互作用の活性化】と【教室内外の活用及び達成感】を通して読み方が【より深く,より広く】変容していくことが明らかになった。
著者
細見 彰洋 草刈 眞一
出版者
関西病虫害研究会
雑誌
関西病虫害研究会報 (ISSN:03871002)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.9-13, 1995-05-01 (Released:2012-10-29)
参考文献数
6
被引用文献数
3 1

成熟直前のイチジクの果実腐敗における, 酵母菌の関与について調査した. 1. 圃場では, 果実全体が軟化腐敗し果皮に菌そうが生ずる, 黒かび病特有の腐敗果と, 果実内部が淡褐色に軟化腐敗し菌そうのない腐敗果が認められた. 前者からは, Phizopus nigricansが分離された. 後者からは長楕円形 (Type-L) と楕円形 (Type-O) の2種類の酵母が分離され, Type-Oを接種した果実切断面の果肉に部分的な腐敗が発生した.2. 圃場の軟腐果実に来訪していた昆虫は, ほとんどがキイロショウジョウバェ Drosophila melanogaster 成虫であった. 本虫を歩行させたPDA培地からは, R.nigricans Type-O に類似した酵母が分離された. 両菌をイチジク果実に接種した結果, R. nigricans では, 果実の開口部と果肉の何れに接種しても, 著しい腐敗が発生した. 一方, 酵母では, 果肉に接種した場合にのみ部分的な淡褐色の腐敗が発生した. 3. ファイトトロソ内の樹上のイチジク果実に, 圃場の軟腐果実から採取したキイロショウジョウバエの成虫を遭遇させた結果, 酵母 (Type-O) の接種で見られたものと同様の腐敗が高率に再現された. 以上から, 本邦におけるイチジクの成熟直前の腐敗については, その主な要因は, R.nigricansによる黒かび病である. しかし, 一部には酵母の一種による腐敗が, 単独もしくは複合して存在し, この媒介には少なくともキイロショウジョウバエが関与していると考えられた.
著者
岸上 伸啓 丹羽 典生 立川 陽仁 山口 睦 藤本 透子
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 日本文化人類学会第50回研究大会 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
pp.B12, 2016 (Released:2016-04-23)

本分科会では、マルセル・モースの贈与論の特徴を概略し、それが文化人類学においてどのような理論的展開をみてきたかを紹介する。その上で、アラスカ北西地域、カナダ北西海岸地域、オセアニアのフィジー、日本、中央アジアのカザフスタンにおける贈与交換の事例を検討することによって、モースの贈与論の限界と可能性を検証する。さらに、近年の霊長類学や進化生態学の成果を加味し、人類にとって贈与とは何かを考える。
著者
藤本 哲史 吉田 悟
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.66-78, 1999 (Released:2022-07-27)
被引用文献数
3

わが国において,ワーク・ファミリー・コンフリクトは急速に男女就業者共通の問題になりつつあるが,未だ十分に認識された問題とはいえない.本稿では,まずワーク・ファミリー・コンフリクトに関する心理学的アプローチと社会学的アプローチの特徴をまとめ,両者のハイブリッド化により問題の複雑さと広範さが明らかになる可能性を指摘する.続いて,ワーク・ファミリー・コンフリクトが経営組織に内包された問題であることや,コンフリクト緩和策には意外な盲点があることを示す.
著者
田中 雅一
出版者
日本文化人類学会
雑誌
文化人類学 (ISSN:13490648)
巻号頁・発行日
vol.82, no.4, pp.425-445, 2018 (Released:2018-10-18)
参考文献数
67

本講演の目的は、ここで<格子>と<波>と名付ける二つの社会関係のモードを論じ、それら がどのような形で国家による統治やナショナリズムに関わるのかを考察することである。一方に、 <格子>モードとして、生者を「生ける屍」に変貌させるアーカイヴ的統治が認められる。それは、 たとえばベルティヨン・システム、現地人の身体計測、アウシュヴィッツにおける収容者の管理方 法という形で現れている。他方に、<波>モードとして、隣接性と身体性の密な人間関係が想定で きる。そこでは、おしゃべりあるいはオラリティ、風や水などが重要な役割を果たす。つぎに、ナ ショナリズムとの関係で<波>モードが特徴的な小説とアート作品を取り上げる。まず、ナショナ ルな物語に回収されることに抗する個人的な経験を水や音、意味の取れない発話などで表現する沖 縄の作家、目取真俊の小説を考察する。つぎに、死者を追悼するモニュメントに対比する形で、風、 ロウソクの炎、影、ささやきなどを利用するボルタンスキーの作品を紹介する。そこでは名前をつ けること、心臓音を集めるといったアーカイヴ的活動が重要になっている。ボルタンスキーの作品 はアーカイヴァル・アートの代表と評価されているが、それは国家によるアーカイヴ的統治に寄与 するというよりは、撹乱するものとして位置付けることが可能である。さらに、自己アーカイヴ化 とも言える私的蒐集活動に触れる。
著者
柏原 全孝
出版者
日本スポーツ社会学会
雑誌
スポーツ社会学研究 (ISSN:09192751)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.9-23, 2018-09-30 (Released:2019-09-30)
参考文献数
9

本稿は、2006 年にプロテニスのツアーに登場した判定テクノロジー、ホークアイの社会学的含意を考察するものである。ホークアイは、それ自身が審判に代わって判定を下す点、および判定根拠となる映像を自ら作成して示す点で画期的なテクノロジーである。しかし、それは一種のフェティシズムを引き起こす。ホークアイには不可避の誤差があることが知られているが、にもかかわらず、あたかも無謬であるかのように取り違えられ、その無謬性によって礼賛される。誤差をもっともよく認識している開発元でさえ、このフェティシズムに取り込まれてしまう。この事態が引き起こされるのは、ホークアイが動画であることが大きい。本来、判定のためにはボール落下痕とラインの関係が明示された2Dの静止画で十分なはずだが、ホークアイは3D動画に編集された映像を見せることによって、自らの圧倒的な力、すなわち、すべてを見る力を誇示する。そして、われわれはその動画を見ることを通じて、正しい判定への期待を満たしつつ、ホークアイの判定を進んで受け入れていく。こうしてフェティシズムに囚われたわれわれはホークアイがあれば誤審が起きないと信じるわけだが、ここには明らかな欺瞞がある。なぜなら、ホークアイは誤審を不可視化しただけだからだ。 なぜ、ホークアイやそれに類する判定テクノロジーが広がっていくのか。それは、勝負として決着を目指す有限のゲームとしてのスポーツが、テレビとの出会いによって、その有限のゲーム性を強化されたからである。その出会いは、放映権を生み出し、広告費を集め、スポーツを巨大ビジネスに仕立て上げた。その関係を支え、加速させるのがホークアイやその他の視覚的な判定テクノロジーである。スポーツのもう一つの側面、決着を先送りし続ける無限のゲームとしての側面は、こうした趨勢の前に後景へと退却している。
著者
臼井 裕之
出版者
日本コミュニケーション学会
雑誌
スピーチ・コミュニケーション教育 (ISSN:13470663)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.59-79, 2007-03-31 (Released:2017-11-30)

Calls to abandon Japanese in favor of a Western language, particularly English, are not uncommon in the history of modern Japan. These proposals reveal a strong distrust of the Japanese toward their own ethnic language as a communication tool suitable for modern needs. Some have shown a preference for English as a possible alternative to Japanese. This preference is, however, only one side of the linguistic attitude of the Japanese, for others have shown very strong Anglophobia, e.g. wanting to abolish or reduce the teaching of English in Japanese schools. The proponents of such an anti-English policy claim that this language is contaminating "the national spirit" of the Japanese, thereby even threatening the independence of their country. Thus the Japanese exhibit an inferiority complex toward Japanese and an ambivalent relationship toward English : hence these two languages form the crux of an immense social problem of modern Japan. In this respect the proposal of KITA Ikki (1883-1937), "a radical nationalist ideologue" in pre-war Japan, is worthy of attention. In Nihon kaizo hoan taiko (1919/1923, An Outline Plan for the Reorganization of Japan) Kita proposed to replace English with Esperanto as the major foreign language taught in Japanese schools. This policy was not only a simple sign of Anglophobia, but also a preparatory step for the adoption of Esperanto as the official language in the vast territory that would be conquered by Japan. In his view Esperanto was expected to help the Japanese to maintain their dignity as rulers in face of the non-Japanese inhabitants speaking European and other languages ; and eventually all those ethnic languages spoken in the Empire of Japan, including Japanese itself, would be replaced by Esperanto. For Kita Esperanto appeared as a solution not only to a superficially linguistic question but also to the intercultural imbalance caused by the massive impact of the Western civilization in traditionally non-Western parts of the world.
著者
宮川 渉
出版者
日本音楽学会
雑誌
音楽学 (ISSN:00302597)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.90-105, 2020 (Released:2021-03-15)

本稿の目的は,カイヤ・サーリアホが,《光の弧》において,フランス国立音響音楽研究所(IRCAM)で開発されたコンピュータ技術を用いていかにスペクトル音楽の作曲技法を実践したかを検証することである。そのため,まずスペクトル音楽の作曲技法の中核をなすものが「モデル」と「変形プロセス」という2つの考えに基づいていることを確認し,次にこれらの2点が《光の弧》においていかに現れているかを検証した。具体的には,サーリアホが残したコンピュータ・プログラムのデータ,スケッチなどの分析を中心に調査を進めた。 その結果,「モデル」という考えは,IANAというコンピュータ・プログラムを用いてチェロの音をスペクトル解析した結果を和音として使用するサーリアホの手法の中に見出すことができ,また「変形プロセス」に関しては,Formesというコンピュータ・プログラムが算出した「補間法」を用いてリズムを構築する方法において見られた。しかし,サーリアホはコンピュータが算出するデータをそのままの形で使用したのではなく,それらを変形させたり,一部のみを取り上げたりすることによって,作曲に必要な音素材に変えていった。このように《光の弧》の作曲過程において,彼女はスペクトル音楽の作曲技法を厳格にではなく,より自由な形で扱っていることが判明した。
著者
広畑 輔雄
出版者
日本文化人類学会
雑誌
民族學研究 (ISSN:24240508)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.191-204, 1975-12-31 (Released:2018-03-27)

The god Takami-musubi (皇高産霊), the Founder of the Imperial Family, in Japanese mythology seems to be equal to the god Tien-ti (天帝) . Tai-i (太一) or Tien-Huang-ta-ti (天皇大帝) in Chinese mythology. It appears that the myth of Tenno (天皇) , the monarch of Japan, being the descendant of Takami-musubi, was created for the purpose of making him equal with Huang-ti (皇帝) , the monarch of China. If Tenno is the descendant of Tien-ti or Tien-Huang-ta-ti, it follows that he has the right to worship the god Takami-musubi. And by that, he can also have the same privilege of worshiping the heavens as Huang-ti has. Thus, it shows that Tenno had the highest status because his ancestor was the highest god in the heavens. It is my opinion that the god of the Founder of the Imperial Family was created for such a purpose. In considering the reason why Amaterasu was made the Founder of the Imperial Family, we should do so on the basis of the relationship between Takami-musubi and Amaterasu, because Amaterasu was made the Founder of the Imperial Family later than Takami-musubi. Since Takami-musubi was originally made the ancestor god, it can be thought that Amaterasu, the Sun-goddess, was combined with Takami-musubi to become the joint-Founder of the Imperial Family. We can find proof of this in the fact that the Grand Shrines of Ise (伊勢神宮) have an indication of being combined with Tai-i of China. It seems to me that in the Imperial Court of Japan, the religious observation of the Sun-goddess had been performed before the Sun-goddess was made the Founder of the Imperial Family. There is a legend that Ame-no-hiboko (天之日矛) , the prince of Hsin-luo (新羅), came to Japan with a treasure, and that it was made a sacred treasure of the Isonokami Shrine (石上神宮). By examining this legend, I am of the opinion that it was the legend which reflected that the religious observation of the Sun-god had been transmitted from the royal family of Korea. After that the Sun-goddess was elevated to a higher status under the influence of Chinese thought, and finally reached the status of the Founder of the Imperial Family by being combined with the god Tai-i.
著者
平崎 誠司
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.54, no.9, pp.894-896, 2018 (Released:2018-09-01)
参考文献数
3

肝細胞増殖因子(hepatocyte growth factor:HGF)は血管新生作用を持つ。アンジェスはHGFによる虚血性疾患を対象とした遺伝子治療薬の開発に取り組んでいる。動脈硬化などを原因とした難治性の疾患で、有効な治療法のない重症虚血肢を対象としたHGF遺伝子治療薬について、2018年1月に国内で製造販売承認の申請を行った。新たな承認制度である条件及び期限付き承認の獲得を目指しており、実現すれば国内初の遺伝子治療の承認となる可能性がある。
著者
山野井 貴浩 佐倉 統
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 36 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.285-286, 2012-08-27 (Released:2018-05-16)

本研究では,進化論の学習機会および創造論を知る機会がほとんどなかったと考えられる文系大学生を対象に進化論と創造論の両方を紹介する講義を行い,進化論の方が科学的であると考えられたかどうかを講義前後アンケートによって明らかにすることを目的とした。その結果,事前に科学的な考え方に関する講義を行っていたとしても,創造論を知ることで進化論への支持率が高くなるとは限らず,逆に,創造論への支持率が高まってしまう可能性があることが示唆された。
著者
根本 賢 若井 正一
出版者
日本インテリア学会
雑誌
日本インテリア学会 論文報告集 (ISSN:18824471)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.15-20, 2010 (Released:2022-06-01)

本研究は,1999年に改訂された学校用家具の新 JIS 規格に基づく教室用の机といすが,順次導入されることを想定して,当該 JIS 規格の教室用机といすを対象に学校の普通教室において児童・生徒の座席周囲に必要な動作スペースに関する人間工学的な実験を行ったものである。 本実験の内容は,以下の通りである。 1)前後の机間でいすに立つ座る動作に必要なスペースに関する計測実験 2)左右の机間で構成される通路幅の通り抜け動作に必要なスペースに関する計測実験 3)机と壁の間に構成される通路幅の通り抜け動作に必要なスペースに関する計測実験 本実験の結果から,学校教室における児童・生徒の座席周囲に必要なスペースに関する計測値を得ることができた。当該計測値は,児童・生徒が日常使用する教室用机・いすの座席数と教室の規模の関係を定量的に把握する基礎資料となることが予期される。
著者
Akiko Matsunaga Hidekazu Sasaki
出版者
The Japanese Society for Horticultural Science
雑誌
The Horticulture Journal (ISSN:21890102)
巻号頁・発行日
pp.QH-024, (Released:2023-05-31)

Garland chrysanthemum is conventionally ratooned and harvested by selective hand picking. This manually intensive mode of harvesting may be improved by adopting mechanized harvesting practices. In view of incorporating machine harvesting into garland chrysanthemum crops, this study evaluated the effects of plant and cutting height on ratoon crop regrowth. Garland chrysanthemums were horizontally harvested using six combinations of three plant height levels at harvest (20 cm, 30 cm, and 40 cm) and three cutting height levels (5 cm, 10 cm, and 15 cm) over three repeated harvests. Plant height at harvest as well as the cutting height affected the total ratooning yield and regrowth process. If plant heights at harvest were low (20 cm) or cutting height relative to plant height at harvest was excessively high, yields decreased. Higher plant heights at harvest and lower cutting heights resulted in longer regrowth periods. Evaluation of branch structures revealed that low cutting heights decreased the number of branches and nodes remaining for regrowth. If the plant height at harvest was low (20 cm), node numbers tended to decrease. Excessively high cutting heights relative to plant height at harvest potentially results in the harvest of immature leaves and stems. We determined that harvesting at 30 cm plant height with 10 cm cutting height was suitable for ratooning, and resulted in high yields. This combination resulted in a sufficient number of first lateral branches and nodes on the plants, thus enabled the harvest of fully grown leaves.