著者
神谷 卓也 山口 優太 中谷 真太朗 西山 正志 岩井 儀雄
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.75, no.3, pp.438-447, 2021 (Released:2021-05-01)
参考文献数
29

本論文では,頭上カメラで撮影された映像中の身体動揺を用いることで,立ち止まる人物の性別を識別できるかどうかについて評価する.従来より性別認識において,歩容の映像から抽出された特徴量が用いられている.一方,立ち止まる人物の動きについては,性別認識において,これまで考慮されてこなかった.立ち止まる人物の性別を識別するため,我々が過去に提案したLocal Movement (LM) 特徴量を,身体動揺が撮影された映像から抽出する.本論文の目的は,LM特徴量と識別器との組合せによって,性別を識別できるかを評価することにある.ここでは識別器として線形SVMを用いた.男女の身体動揺の映像データセットを構築し,性別認識の精度を評価した.実験結果から,LM特徴量と線形SVMとを組合せた本評価対象手法は,他の手法と比べて,立ち止まる人物の性別を,身体動揺の映像から高精度に識別できることを確認した.
著者
石田 健二 岩井 敏 仙波 毅 福地 命 當麻 秀樹
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.60, no.8, pp.460-464, 2018 (Released:2020-04-02)
参考文献数
13

本稿では脱分化(リプログラミング)というプロセスをとらずに,甲状腺がんの発症を説明する「芽細胞発がん説」を解説し,従来から一般的な発がんモデルとして使用されてきた脱分化に伴う甲状腺がん多段階発がんモデルとの相違性ならびに関連性について解説する。
著者
森本 健幹 前田 晃祐 神原 永長 大里 恭章 岩井 敦志
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.468-472, 2014-06-30 (Released:2015-01-23)
参考文献数
5

高齢者は加齢と共に腎機能低下が起こるため,腎排泄型薬剤の投与に関しては投与量の調節が必要である。また容易に脱水傾向になり急性腎不全に陥りやすい。われわれは,メチルジゴキシン(以下,MDXと略す)を服用していた高齢者が,添付文書上の腎機能に応じた量よりも減量されたアシクロビル(以下,ACVと略す)を服用したにもかかわらず,腎機能障害を来した症例を経験したので報告する。症例は80代男性。近医にて帯状疱疹と診断されACVが開始となった。服用後7日目に意識障害が現れ,8日目に摂食不可となり当院に救急搬送となった。来院時現症および検査所見より薬剤性腎障害が疑われたため,第1病日にACV,MDXが中止となり,輸液にて経過観察となった。第2病日から徐々に意識が改善し,第7病日に軽快退院となった。薬剤ごとに吸収,代謝,排泄の動態が異なるため,それらを踏まえた服薬指導が重要であると考えられた。
著者
広沢 俊宗 井上 義和 岩井 洋 ヒロサワ トシムネ イノウエ ヨシカズ イワイ ヒロシ Toshimune HIROSAWA Yoshikazu INOUE Hiroshi IWAI
雑誌
関西国際大学地域研究所叢書
巻号頁・発行日
vol.3, pp.29-40, 2006-03

本研究は、20代から50代までのプロ野球ファン各200名、計800名を対象にインターネット調査を実施し、ファン心理、応援行動、および集団所属意識の構造を明らかにすることを目的としたものである。ファン心理は、『尊敬・憧れ』『共依存的感情』『ファン・コミュニケーション』『熱狂的ファンの弱さへの両価感情』『疑似恋愛感情』『不安定性への魅力』『メジャー志向』『Bクラス的戦力への魅力』『強さへの魅力』の9因子、応援行動は、『直接的応援行動』、『メディ接触型応援行動・優勝便乗』、『批判的・分析的応援行動』の3因子、集団所属意識は、『準拠集団的意識』、『独自意識』、『親近感・愛着意識』の3因子が抽出され、大学生調査(広沢・小城,2005b)の結果と比較検討された。
著者
岩井 完
出版者
日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会
雑誌
日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 (ISSN:21869545)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.2-6, 2016 (Released:2016-04-20)
参考文献数
2

医療訴訟は近年再び増加傾向にあり,年間800~900件程度の医療訴訟が提起されている。医事紛争全体の内,訴訟になる件数はごく一部であることを踏まえると,全国で発生している医事紛争の件数の多さを実感せざるを得ない。医事紛争を防止する対策はぜひ検討しておきたいところである。医事紛争については,その争点を突き詰めていくと,多くは2つの視点,つまり「説明」と「記録化」というキーワードに集約される。「説明」の核となるのはご存知の通り,患者の自己決定権の確保のための説明である。「記録化」の核となるのは診療行為のカルテ類への記録である。これらは言葉に表すといかにも当たり前のようであるが,一体何をどの程度説明すべきなのか,記録について特に留意すべき点は何かということについては意外と見落としがちである。本稿では,「説明」と「記録化」について留意すべき点を具体的に述べさせて頂いている。
著者
重松 良祐 中垣内 真樹 岩井 浩一 藪下 典子 新村 由恵 田中 喜代次
出版者
一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.173-186, 2007-03-10 (Released:2007-06-21)
参考文献数
17
被引用文献数
15 6

To encourage older adults to participate in exercise, it is important for self-governing bodies to divide them into subgroups according to exercise habit and to determine facts such as what they think about exercise and what type of programs would help them most. In Japan, however, few such schemes have been reported. This study aimed to clarify the process of ascertaining the characteristics of older adults and to establish a challenging means of encouraging continued exercise. The eligible study population was all residents aged 65-69 years living in Isobe town, Mie Prefecture, Japan (n = 675) , 460 (68.1%) responded to our questionnaire during a two-month period (November-December) in 2003. The respondents were divided into subgroups according to exercise frequency: those exercising twice a week or more (21.1%, Group A) , once a week (6.3%, Group B) , once or twice a month (7.6%, Group C) , and no exercise (65.0%, Group D) . Group A exercised because they believed they became healthier or achieved an improved fitness level. Group B undertook exercise as they regarded rapport as important, i.e. making friends at group exercise classes. To the question “Why don't you exercise?” Group C noted the lack of an exercise companion, and Group D noted low motivation. From the responses to “What type of approaches do you look for so that you might start exercise?” Group C suggested approaches such as an invitation to join an exercise class, or an introduction to an exercise instructor, and Group D suggested an exercise program that they could perform at home. Based on these results, a challenge for each group was established: to maintain the exercise frequency (Group A) , to increase awareness of the effects of exercise (Group B) , to participate more in group exercise sessions (Group C) , and to experience an easy-to-use home exercise program (Group D) . Future research is required to ascertain the effects of such challenges on exercise habit in older adults.
著者
片岡 真史 岩井 大輔 佐藤 宏介
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.132, no.12, pp.1999-2006, 2012-12-01 (Released:2012-12-01)
参考文献数
9

This paper proposes a novel stage lighting controller in which users can change stage lighting effects by selecting impressions through Kansei words. First, the paper describes a mathematical model that calculates output brightness value of each stage light by emotions to be perceived by audiences and by light information that includes position/orientation, color, and shape of each stage light. Second, a subjective evaluation of stage lightings was carried out in which the subjects observed computer graphics of various stage lightings on a projector screen and answered perceived emotions. Third, a stage lighting system is proposed and implemented, which automatically calculates the output brightness value of each stage light. A user of the system only has to input desired emotions and the light information of each stage light. To evaluate the proposed system, a user study was carried out in which the subjects observed stage lightings generated by the system in a real stage set. The subjects gave positive feedbacks on the usefulness of the system.
著者
村山 保史 三浦 節夫 柴田 隆行 シュルツァ ライナ 岩井 昌悟 西尾 浩二 Conway Michael 味村 考祐 東 真行
出版者
大谷大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2018-04-01

本研究は、井上円了と清沢満之の遺稿(複数のノート)から発見された東京大学在学時の外国人哲学教師による西洋哲学関係の未公開講義録とそれに関連する学習録の公開作業を通じて日本における西洋哲学の初期受容の一形態を解明し、あわせて、その後の井上と清沢の思想発展過程の一端を解明することを目的としている。そしてこの目的を果たすために以下の3つの課題を設定している。研究課題1a:東洋大学が所蔵する井上の哲学関係ノートを公開すること。研究課題1b:大谷大学真宗総合研究所が所蔵する清沢の哲学関係ノートを公開すること。研究課題2:東京大学の最初期の哲学教育が私立大学の教育にどのように継承されたのかを初期の哲学館と真宗大学における教育内容の確認を通じて解明すること。平成30(2018)年度は研究課題1aと1bを重点課題とした。より詳細には、研究課題1aと1bに関して平成30年度は以下の作業を行った。(A)編集:ノートの翻刻・翻訳作業。この作業については、井上ノートを翻刻(翻訳)するメンバー(3名)と清沢ノートを翻刻・翻訳するメンバー(6名)を選出し、井上ノートについては「古代哲学 明治十七年六月 井上円了」「最近世哲学史」等の9冊のノートの翻刻に当たり、「古代哲学 明治十七年六月 井上円了」ノートの前半部分と「東洋哲学史 巻一(井上哲次郎口述)」ノートの全体の翻刻を公開した。清沢ノートについては、先行する科研研究(平成25〔2013〕年度~平成27〔2015〕年度)「日本における西洋哲学の初期受容―フェノロサの東大時代未公開講義録の翻刻・翻訳―」において翻刻・翻訳したフェノロサの「哲学(史)」講義の部分(カントまで)に続くフィヒテからシェリング部分の仮の翻刻・翻訳を作成するとともに、これまで日本では講義録の公開例がなかったブッセの「古代哲学史」講義の仮の翻刻・翻訳を作成した。
著者
岩井 聡美
出版者
一般社団法人 日本獣医麻酔外科学会
雑誌
日本獣医麻酔外科学雑誌 (ISSN:21896623)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.1-13, 2021 (Released:2021-07-06)
参考文献数
67

現在、猫の尿管結石症に遭遇する機会は年々増加しているが、ほとんどがシュウ酸カルシウム結石であり、尿管閉塞の原因となる。猫の尿管閉塞は結石自体によるものと、尿管の線維化や肉芽腫形成によって起こる二次的なものが存在する。結石が存在しない場合もあるため、超音波検査にて腎盂や尿管の拡張が認められた場合には、尿管閉塞を疑って精密検査の実施が推奨される。片側の尿管における閉塞や狭窄であれば、重篤な病態に陥ることは少ないが、両側の尿管に閉塞が生じるとかなり重篤な状況での対処が必要となる。また、前述のようにほとんどがシュウ酸カルシウム結石であるために、外科的治療法が適応となる。猫では急性腎障害を発症した後、尿管閉塞を解除しても尿細管間質の線維化が進行しやすい病態変化を示し、慢性腎臓病へと移行しやすいと考えられている。今回、猫における尿管結石の原因、病態変化、臨床症状、診断法、治療法、および予後管理を中心に解説する。
著者
宮田 恵里 苅安 誠 岩井 大
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.18-23, 2023 (Released:2023-02-23)
参考文献数
20

本邦の多言語話者は増加傾向にあり,言語聴覚士(以下,ST)が対応する機会も増加している.今回,英語と日本語を使用する小児の構音障害の評価と指導を行ったので報告する.症例は3歳11ヵ月の男児で構音以外に問題は認めなかった.耳鼻咽喉科医による診察後に,STによる日本語の構音検査とGoldman-Fristoe 2を用いた英語の構音検査および日本語と英語による自由会話で評価を行った.検査の結果,英語話者で最も多い子音連結に誤りを認めた(spoon:/spu:n/→[pu:n]).構音訓練では/s/の産生から始め,その後続けて/p/や/t/を発音させた.事情により頻回な通院が困難であったため,自主課題を作成し,自宅学習を中心に対応した.3ヵ月後の評価では子音連結も問題なく発音できた.多言語話者に介入する際は母語に対応した検査用具を準備する必要があり,さらに,対象言語の特性を理解することも不可欠である.
著者
三宅 仁 藤正 巌 井街 宏 西坂 剛 大道 久 岩井 矩成 河野 明正 渥美 和彦
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.145-148, 1978-01-15 (Released:2011-10-07)
参考文献数
4

According to our total artificial heart experiment, the long survival can be achieved by maintainig of cardiac output in normal rate, which is 80 to 100ml/kg.When an experimental animal is made exercise, its cardiac output should be increase. The amount of increased cardiac output is seemed to relate venous pressure, peripheral resistance or partial O2 pressure of blood. The relation between load of exercise and such physiological data, as CVP, TPR and O2 consumption, were analysed quantitatively in this report.The results were; 1) By CVP, the cardiac output of artificial goat during exercise could not be determined. 2) TPR has some relation to the cardiac output but we need more precise study. 3) O2 consumtion is seem to be most useful information to control total artificial heart.
著者
岩井 郁子 松永 真由美 金井 怜 高瀬 貴文 安田 泰明 山田 慎吾 浜田 佳奈 中本 牧子 野上 和剛 長尾 みづほ 藤澤 隆夫
出版者
一般社団法人日本小児アレルギー学会
雑誌
日本小児アレルギー学会誌 (ISSN:09142649)
巻号頁・発行日
vol.36, no.5, pp.477-484, 2022-12-20 (Released:2022-12-20)
参考文献数
9

【目的】学校における食物アレルギー児の適切な管理には学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)(以下,管理指導表)は必須である.問題点を知るために,医師が記載する管理表の実態を調査した.【方法】令和2年度に三重県の小・中学校に提出された全ての管理指導表について,食物アレルギー欄の各項目を集計した.【結果】提出総数は2,387で,食物アレルギー以外(乳糖不耐症等)を除いた2,364を解析した.除去食物の頻度は鶏卵,牛乳・乳製品,果物,甲殻類,ナッツ類の順で,医療機関を調査した既報とは若干の相違があった.除去根拠が2つ以上記載された管理指導表の割合は鶏卵78%,小麦68%,牛乳64%であったが,ソバ30%,肉類15%など低い食品があり,地域差もみられた.給食での除去の原則に反する不完全除去の指示が8.7%にみられた.【結語】根拠に乏しい除去指示など管理指導表記載の問題点が明らかとなった.管理指導表の正しい記載について医師への啓発を進めることが重要と考えられた.
著者
鈴木 信明 奥山 修司 岩井 悠樹 佐藤 元泰
出版者
日本法科学技術学会
雑誌
日本法科学技術学会誌 (ISSN:18801323)
巻号頁・発行日
pp.823, (Released:2022-02-18)
参考文献数
14

Crimes using sleeping pills with malice are occuring continuously. Although it is essential to identify the brand name of sleeping pills in criminal investigations, the recent diffusion of generic drugs has led to a problem that the brand name of the sleeping pills used by suspects cannot be narrowed down from the identification of the active ingredients only. To solve this problem, we have tried to develop a method for identifying the manufacturer of a sleeping pill by analyzing the pharmaceutical additives in left-over beverages. Etizolam tablets 0.5 mg which are manufactured by 16 pharmaceutical companies were selected as the objects of study. The powdered Etizolam tablets were mixed into water and beverages and then discriminated whether the pharmaceutical additives are contained or not with six analytical methods, including Pyrolysis-gas chromatography-mass spectrometry. As a result, it became possible to identify almost all of the pharmaceutical companies via a combination of contained pharmaceutical additives. This analysis method to identify the pharmaceutical companies by analyzing the pharmaceutical additives is the first attempt in our extension research. We think that this method can be applied to many other medicines, and expect that this method can contribute much to identifying or narrowing down suspects.
著者
森本 文雄 嶋津 岳士 岩井 敦志 平出 敦 吉岡 敏治 杉本 侃
出版者
Japanese Association for Acute Medicine
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.87-90, 1996-02-15 (Released:2009-03-27)
参考文献数
9

We present a case of pure puffer fish poisoning who developed prolonged ataxia without persistent muscle weakness. Impaired peripheral nerve conduction was suggested to be the cause of the prolonged ataxia. A 40-year-old male, a licensed puffer fish chef, tasted a piece of puffer fish liver when his stomach was empty. Approximately 20 minutes later he recognized numbness in the fingers and lips, the onset of generalized muscle weakness and paresthesia. He was admitted to our hospital for the management of progressive motor weakness one hour after ingestion. Spontaneous breathing disappeared 90 minutes after ingestion. After six hours of mechanical ventilation, spontaneous breathing resumed. Motor paralysis and paresthesia improved within 20 hours, while dizziness persisted for several days, which was not attributable to alcohol in this case. Neurological examination showed prolonged ataxia; he could not stand on one foot until the third hospital day. Serial peripheral nerve conduction velocity studies revealed decreased conduction velocities. In particular, conduction velocities of the sensory nerve were more seriously impaired and required a longer recovery time as compared to those of the motor nerve. Since tetrodotoxin does not affect the central nervous system, such prolonged ataxia in puffer fish poisoning is presumably attributable to decreased peripheral nerve conduction velocities.
著者
中山 祥嗣 磯部 友彦 岩井 美幸 小林 弥生 小栗 朋子 竹内 文乃
出版者
一般社団法人日本衛生学会
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.156-163, 2018 (Released:2018-05-31)
参考文献数
37
被引用文献数
1 1

In this review, we present an initial plan for exposure assessment in the Japan Environment and Children’s Study (JECS) by focusing on a biomonitoring technique and discuss the challenges encountered when using the biomonitoring technique for exposure measurements. JECS registered 103,099 pregnant mothers and has been following children born to them. Various biological samples were collected from mothers during pregnancy (blood and urine), at birth (blood and hair) and at check-up one month after birth (breast milk). Samples were also collected from children at birth (cord blood) and at check-up one month after birth (hair and blood spot). Those samples will be used to assess maternal and foetal exposures to chemical substances. Measurement reliability, i.e., intraclass correlation coefficient (ICC), and attenuation bias related to low ICCs should be taken into consideration when using the biomonitoring results. Along with the biomonitoring technique, simulation models, pharmacokinetic (PK) models and exposomics techniques are under development in JECS. New analytical techniques include deciduous teeth measurements and -omics analyses. In particular, PK models and sensor technologies are one of the most important methodologies for future JECS exposure analyses. Statistical methods for examining the effects of intercorrelated multiple exposures as well as nondetection data should also be explored.