著者
森下 明平
出版者
一般社団法人 日本UAS産業振興協議会
雑誌
次世代移動体技術誌 (ISSN:24355453)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.72-79, 2020 (Released:2020-11-12)
参考文献数
6

ドローン用の同期モータでは,集中巻多極多スロット構造と SPMSM(表面磁石同期モータ)構造が一般的である。ドライブ装置も 120 度通電方式が採用されている。一方,一般産業用モータでは,小型化・高効率化が重要課題であることから,極数╱スロット比が 2 対 3 や 4 対 3 のものが多く,ドライブ装置も 180 度通電方式で,特にハイブリッド自動車や電気自動車ではベクトル制御が適用される。本稿では,ドローン用モータが一般産業用モータと異なる構造・駆動方式を採用している必然性を明らかにするとともに,ハルバッハ配列界磁をドローン用モータに適用するとこれらの必然性が消滅し,ドローン用モータ╱ジェネレータの小型化・高効率化が実現できる可能性を論じる。
著者
堀辻 麻衣 森田 美穂 井上 明典 北谷 典丈
出版者
日本化粧品技術者会
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.181-187, 2019

<p>近年,コットン等にとってふきとるような動作で使用する,「ふきとり化粧水」の効果や重要性への注目度が高まっている。ふきとりに際して使用する液や日常のスキンケアに対する「ふきとり行為」の追加が皮膚に与える作用については報告があるものの,コットンによるふきとりという行為が皮膚に与える影響とそのメカニズムを解明するには,さらなる検討が必要であった。本研究では,この行為に着目し,ふきとりの作用と機能を明らかにすることを目的として,コットンによるふきとりとパッティングが皮膚状態および皮膚成分に与える作用を比較した。2週間の連用試験の結果,ふきとりを行った部位について,試験開始前のメラニンインデックスが高い測定参加者ほど値の低下が大きかった。さらに,コットンに付着した角層由来タンパク量について,パッティング使用した場合と比較して,有意に多いにもかかわらず,角層厚に変化はみられなかった。これらの結果から,ふきとり行為にはメラニンを含む角層の除去と同時に新たな角層の生成を促進する機能があることが示唆された。さらに,ジヒドロキシアセトンを適用した人為的なサンレスタンニング部に対する適用試験により,ふきとりの角層交換促進作用が確認された。本研究により,コットンによるふきとりが角層交換促進機能を有し,これによって色素を含んだ角層が減少することで,皮膚色を明るくする作用を発揮していることが示された。</p>
著者
森田 裕介 下郡 啓夫 辻 宏子 竹中 真希子 瀬戸崎 典夫 江草 遼平 大谷 忠 北澤 武 木村 優里 齊藤 智樹
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2020-04-01

本研究課題では,探究と課題解決・デザイン活動を融合したSTEAM教育カリキュラムの考案,ならびに,STEAM教育教材の開発を行う.そして,DBR(Design Based Research)による実践授業と評価を行う.考案するSTEAM教育カリキュラムは,幼稚園,小学校,中学校,高校,高等専門学校,大学を対象とし,教科横断型でかつ文理融合的に統合した学びのフレームワークである.「探究型」の学びである理数系(理学系)科目,「課題解決型」の学びである技術・情報系(工学部系)科目,「デザイン型」の学びであるアート・ものづくり系(芸術系)科目を融合し,STEAM教育プログラムの事例を作成する.
著者
千葉 隆司 貞升 健志 長島 真美 熊谷 遼太 河上 麻美代 浅倉 弘幸 内田 悠太 加來 英美子 糟谷 文 北村 有里恵 小杉 知宏 鈴木 愛 永野 美由紀 長谷川 道弥 林 真輝 林 志直 原田 幸子 藤原 卓士 森 功次 矢尾板 優 山崎 貴子 有吉 司 安中 めぐみ 内谷 友美 神門 幸大 小林 甲斐 長谷川 乃映瑠 水戸部 森歌 三宅 啓文 横山 敬子 吉田 勲 浅山 睦子 井田 美樹 上原 さとみ 小野 明日香 河村 真保 小西 典子 小林 真紀子 齊木 大 下島 優香子 鈴木 淳 西野 由香里 村上 昴 森田 加奈 吉丸 祥平 木本 佳那 新藤 哲也 堀田 彩乃 小林 千種 大塚 健治 吉川 聡一 笹本 剛生 稲葉 涼太 小峯 宏之 佐伯 祐樹 坂本 美穂 塩田 寛子 鈴木 淳子 鈴木 俊也 高久 靖弘 寺岡 大輔 中村 絢 成瀬 敦子 西山 麗 吉田 正雄 茂木 友里 飯田 春香 伊賀 千紘 大久保 智子 木下 輝昭 小杉 有希 斎藤 育江 高橋 久美子 立石 恭也 田中 優 田部井 由紀子 角田 徳子 三関 詞久 渡邊 喜美代 生嶋 清美 雑賀 絢 鈴木 仁 田中 豊人 長澤 明道 中村 麻里 平松 恭子 北條 幹 守安 貴子 石川 貴敏 石川 智子 江田 稔 岡田 麻友 草深 明子 篠原 由起子 新開 敬行 宗村 佳子 中坪 直樹 浜島 知子 野口 俊久 新井 英人 後藤 克己 吉原 俊文 廣瀬 豊 吉村 和久
出版者
東京都健康安全研究センター
雑誌
東京都健康安全研究センター研究年報 (ISSN:13489046)
巻号頁・発行日
no.71, pp.39-46, 2020
著者
森 光寿 立石 小百合 戸谷 永生
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.82-89, 2011 (Released:2011-07-02)
参考文献数
23

【目的】大量調理に使用される揚げ油の劣化に関するデータを収集し,揚げ油劣化の簡便な検査方法について検討する。【方法】大学内食堂で連続的に揚げ作業に使用している油の化学性状分析と色相の測定を行った。【結果】本大学食堂の揚げ油は,1日に3時間,連続9日間使用される場合,酸価(AV)は食品衛生法に定められる範囲内にあり,カルボニル価(COV),極性化合物量(PC),トリアシルグリセロール量(TG),色相はそれぞれ2~10,5~18%,90~98.5%,G1~12となった。AV,COV,PCと色相ガードナーの変化の相関性は高かったが,AV,COV,PC,色相ガードナーとTGの変化は相関性が低かった。【結論】本大学食堂で揚げ調理に使用される油のAV,COV,PCと色相ガードナーの変化はよく相関するため,測定が簡便・安価な色相ガードナーを,揚げ油劣化の進捗を測定する方法として調理現場で利用可能なことが示唆された。
著者
野谷 あやめ 森本 祥一
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.140-143, 2015

日本の芸能産業は,『アイドル』と呼ばれる歌手や役者,タレント,モデルなどが席巻しており,独特な市場を構成している.これらのアイドルが所属している事務所の経営は,熱狂的なファンによって支えられているが,行き過ぎたファンが事件を起こすこともあり,そのマネジメントが課題となっている.よって本研究では,多くのファンを魅了し,芸能界に強い影響力を持つジャニーズ事務所をケースとして,アイドルとファンの関係を,事務所経営の視点からコミュニケーション手段ごとにリレーションシップ・マーケティングに基づいて分析し,理想的な関係について考察した.
著者
生野 公貴 北別府 慎介 梛野 浩司 森本 茂 松尾 篤 庄本 康治
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.37, no.7, pp.485-491, 2010-12-20 (Released:2018-08-25)
参考文献数
22
被引用文献数
1

【目的】本研究の目的は,脳卒中患者に対する1時間の末梢神経電気刺激(PSS)と課題指向型練習の組み合わせが上肢機能に与える影響を検討することである。【方法】脳卒中患者3名をベースライン日数を変化させた3種のABデザインプロトコルに無作為に割り付け,ベースライン期として偽刺激(Sham)治療,操作導入期としてPSS治療を実施した。1時間のSham治療およびPSS治療後に課題指向型練習としてBox and Block Test(BBT)を20回行い,練習時の平均BBTスコアの変化を調査した。さらに,PSS治療後24時間後にBBTを再評価した。【結果】全症例Sham治療後と比較して,PSS治療後に平均BBTスコアが改善傾向を示した {症例1:+4.9(p < ;0.05),症例2:+3.1,症例3:+5.7(p < 0.05)}。全症例の24時間後のBBTスコアが維持されていた。また,PSSによる有害事象はなく,PSSの受け入れは良好であった。【結論】1時間のPSSは課題指向型練習の効果を促進させ,24時間後もその効果が維持される可能性がある。
著者
高畑 紳一 萬谷 智之 馬屋原 容子 倉本 恭成 山口 博之 森岡 壮充
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.36, no.6, pp.525-529, 1996-08-01

今回、我々は mazindol 投与後に交流分析的アプローチが奏効した過食症の1例を経験したので報告する。症例は20歳、女性で、18歳時にダイエットを開始し、過食、下剤乱用、抑うつ気分を主訴に当科に来院した。神経性過食症(DSM-III-R)と診断され、当科入院となった。向精神薬による薬物療法、交流分析、行動療法を施行したが、治療に抵抗し、症状が増悪した。しかし、食欲抑制効果のある mazindol のみが過食行動を抑制した。両親とボーイフレンドの協力を得て交流分析を学習し、抑うつ気分などの症状は徐々に改善した。交流分析的見地から本例の発症機序や病態に関して考察し、mazindol の食欲抑制効果が過食症の治療において貢献しうることが示唆された。
著者
森田 克徳
出版者
静岡県立大学経営情報学部
雑誌
経営と情報 (ISSN:09188215)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.17-29, 2001-03

Main two point problems of this paper exist. The first is to clarify the details concerning the dawn of Japanese beer industry since the beginning of 1870's. And secondarily, the process in which Dainipon beer company is established is clarified by joining three companies of the Sapporo beer company, Nipon beer company, and Osaka beer company in 1906.
著者
藤枝 重治 坂下 雅文 徳永 貴広 岡野 光博 春名 威範 吉川 衛 鴻 信義 浅香 大也 春名 眞一 中山 次久 石戸谷 淳一 佐久間 康徳 平川 勝洋 竹野 幸夫 氷見 徹夫 関 伸彦 飯野 ゆき子 吉田 尚弘 小林 正佳 坂井田 寛 近藤 健二 山岨 達也 三輪 高喜 山田 奏子 河田 了 寺田 哲也 川内 秀之 森倉 一朗 池田 勝久 村田 潤子 池田 浩己 野口 恵美子 玉利 真由美 広田 朝光 意元 義政 高林 哲司 富田 かおり 二之宮 貴裕 森川 太洋 浦島 充佳
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.118, no.6, pp.728-735, 2015-06-20 (Released:2015-07-18)
参考文献数
21
被引用文献数
2 9

これまで本邦における慢性副鼻腔炎は好中球浸潤が主体で, 内視鏡鼻副鼻腔手術とマクロライド少量長期投与にてかなり治療成績が向上してきた. しかし2000年頃からそれらの治療に抵抗性を示し, 易再発性の難治性副鼻腔炎が増加してきた. この副鼻腔炎は, 成人発症で, 嗅覚障害を伴い, 両側に鼻茸があり, 篩骨洞優位の陰影があった. 末梢好酸球も多く, 気管支喘息やアスピリン不耐症の合併もあった. このような副鼻腔炎の粘膜には多数の好酸球浸潤が認められていたため, 好酸球性副鼻腔炎と命名された. 好酸球性副鼻腔炎は, 徐々に増加傾向を示してきたが, 好酸球性副鼻腔炎の概念, 診断基準はあまり明確に普及していかなかった. そこで全国規模の疫学調査と診断ガイドライン作成を目的に多施設共同大規模疫学研究 (Japanese Epidemiological Survey of Refractory Eosinophilic Chronic Rhinosinusitis Study: JESREC Study) を行った. その結果, 両側病変, 鼻茸あり, CT 所見, 血中好酸球比率からなる臨床スコアによる簡便な診断基準を作成した. さらに臨床スコア, アスピリン不耐症, NSAIDs アレルギー, 気管支喘息の合併症, CT 所見, 血中好酸球比率による重症度分類も決定した. 4つに分類した重症度分類は, 術後の鼻茸再発と有意に相関し, 最も易再発性かつ難治性の重症好酸球性副鼻腔炎はおよそ全国に2万人いることが判明した. 治療法については経口コルチコステロイド以外まだ確立されておらず, 早急なる対応が急務と考えている.
著者
別部 智司 佐藤 恭道 森田 武 戸出 一郎 雨宮 義弘
出版者
日本歯科医史学会
雑誌
日本歯科医史学会会誌 (ISSN:02872919)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.241-245, 1995-07-25

今回,報告するBuschの風刺画は,19世紀中期における歯科医師の抜歯に関するものである.当時ドイツは歯科医療が大道香具師から歯科医師の手に移行しつつある時代であったDer hohle Zahnは1860年に漫画新聞Munchener BilderbogenのNr.330, 38版に掲載された連載こま割り漫画で,その後1900年に漫画単行本の一部としてBraun&Schneider社から出版された.この風刺画は,歯痛に苦しむ平凡な農夫と尊大な歯科医師の姿をさり気なく対比させることによって,見るものに滑稽さと一抹の哀愁を感じさせるものである.小市民的な自己満足や偽善をあばき,笑いものにすることによって何かを訴え続けたBuschの精神が,この風刺画にもよく表れている.本画は当時の歯科医療に関する世相を知る上で一つの資料になるものと考えられた.
著者
森田 信博 MORITA Nobuhiro
出版者
秋田大学教育学部
雑誌
秋田大学教育学部研究紀要 教育科学 (ISSN:03870111)
巻号頁・発行日
no.48, pp.61-71, 1995-12-01

The porpose of this study was intended to investigate a formation of concept "physicaleducation" in the Meiji era.As the generalization of this study, I present foIlwing points.1) A first concept formes "gymnastics" in military training before the Meiji era.2) "Physical education" in intellectual, moral and physical education is interpreted as "education of physical through activites and hygiene". The Word "taiiku" was coined byMr. Kondo in 1876. "Taiiku" has been used formally after the establishment of the national institute of gymnastics.3) "Taiiku" formes "education through only activites", light gymnastics, military gymnastics and outdoor games.4) The traditonal "Jujutu" is included in teaching materials with gymnastic systematization and gradually develops into the independent education "Budo" (Japanese military arts).5) "Sport" and "athletic" are not different from "physical education". All Kinds of physical activites are generally called "Physical education".6) "Physical education" has been formed japanes comprehensive concept in school education.
著者
森野 正弘
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.65, no.4, pp.68-78, 2016-04-10 (Released:2021-04-30)

『伊勢物語』の惟喬親王章段のうち、83段と85段には、①親王の出家、②正月の隠棲地訪問、③雪の風景、という共通点があり、同じ状況が語られている。物語はなぜ、同じ状況を繰り返すのか。本稿ではこのような問題意識のもとに両段を検討し、「翁」と「童」、「いにしへ」と「むかし」という対照的な表現が用いられている点に着目する。そして、こういった現象をもたらしているのが時間の構造的差異であることを論じ、83段を領導するものとして歴史的時間があり、その時間を相対化するべく、85段において虚構的時間が導入されてくるという時間の構造の交代劇を、章段の展開相のなかに見出した。
著者
南森 茂太
出版者
長崎大学経済学会
雑誌
経営と経済 (ISSN:02869101)
巻号頁・発行日
vol.99, no.1, pp.77-107, 2020-02

松本睦樹教授定年退職記念号