著者
杉木 竣介 田中 正二 山崎 俊明 後藤 伸介 東 利紀 黒田 一成
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.50-55, 2023 (Released:2023-02-15)
参考文献数
18

〔目的〕本研究は,人工膝関節全置換術(TKA)後の個別理学療法(個別療法)と個別集団併用型理学療法(併用型療法)を比較し,併用型療法の効果を明らかにすることを目的とした.〔対象と方法〕個別療法を行った者を個別療法群,併用型療法を行った者を併用型療法群とした.研究形式は後ろ向きコホート研究とした.〔結果〕膝関節屈曲可動域(ROM)は,術後3週と術後4週で個別療法群よりも併用型療法群で有意に大きかった.併用型療法群は,個別療法群よりも膝伸展筋力体重比が有意に高く,杖歩行獲得日数および在院日数が有意に短かった.〔結語〕TKA後の併用型療法は,個別療法よりも膝ROMや膝伸展筋力,杖歩行獲得日数や在院日数に正の効果を与える可能性が示唆された.
著者
後藤 敏文
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

インド最古の讃歌集『リグヴェーダ』(前1200年頃)のドイツ語全訳計画(ヴィッツェル教授と共編)中,研究代表者の担当分(全体の約半分)について作業した。四年間にリグヴェーダ全10巻を四巻に分けて出版する予定であったが,取り組みの深化,出版社の移転などの事情から,第一巻(I-II)の出版を見るに留まった。第二巻(III-V)は校正中,第三巻(VI-VIII)は原稿作成中であり,全巻完成には3-4年を要する見込みである。研究の基礎作業として『古インドアーリヤ語歴史文法』を英語で作成,間もなく出版される。
著者
竹林 正樹 後藤 励
出版者
日本健康教育学会
雑誌
日本健康教育学会誌 (ISSN:13402560)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.68-74, 2023-05-31 (Released:2023-06-22)
参考文献数
38

本稿は,健康支援関係者に向け,行動経済学やナッジの原理を概説することを目的とする.経済学は,人・物・金といった限られたリソースをどのように配分すると満足度を高めることができるのかを分析する学問である.伝統的経済学では,目的達成のために手立てを整えてベストを尽くす「合理的経済人」をモデルとする.行動経済学は,健康の大切さを頭でわかっていても認知バイアスの影響で望ましい行動ができないような「ヒューマン」を対象とする.ナッジは行動経済学から派生した行動促進手法で,認知バイアスの特性に沿ってヒューマンを望ましい行動へと促す設計である.ナッジが行動を後押しできるのは,認知バイアスには一定の系統性があり,ヒューマンの反応が一定の確率で予測できるからである.ナッジは他の介入に比べて費用対効果が高く,ナッジの中でも「デフォルト変更」に高い効果が報告されている.一方で,ナッジは行動変容を継続させるほどの効果は期待できないことや,日本での研究が少ないことといった限界がある.ナッジはヒューマンの自動システムに働きかける介入であり,倫理的配慮が求められる.介入設計に当たってはスラッジ(選択的アーキテクチャーの要素のうち,選択をする当人の利益を得にくくする摩擦や障害を含む全ての要素)になる可能性がないかを入念に検討する必要がある.
著者
加沢 知毅 宮本 大輔 後藤 晃彦 朴 希原 福田 哲也 神崎 亮平
出版者
日本神経回路学会
雑誌
日本神経回路学会誌 (ISSN:1340766X)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.89-102, 2015-09-05 (Released:2015-10-30)
参考文献数
49
被引用文献数
2

現在の超並列スパコンの発展は,昆虫脳程度の神経回路ならほぼリアルタイムの詳細シミュレーションが可能な計算力を提供しつつある.ここでは,並列化によって提供される膨大な計算力を昆虫脳シミュレーションに適用するために我々が開発してきた技術的進展とその応用,すなわち NEURON シミュレータの並列・最適化を中心に,それを使用した単一ニューロンのパラメータ推定,ボトムアップで再構成する触角葉神経回路シミュレーションやトップダウンで設計する画像認識の機能をもたせる神経回路構築などを紹介する.
著者
後藤 玲子
出版者
福祉社会学会
雑誌
福祉社会学研究 (ISSN:13493337)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.24-40, 2010-03-31 (Released:2019-10-10)
参考文献数
20

社会の中に,生活に困っている人がおり,その人を援助する必要があるとして,私的な援助あるいは宗教的な慈善ではなく,なぜ, どのような根拠で,国の責任で扶助することが要請されるのだろうか。本報告の目的は,分配的正義の理論を参照しつつ,公的扶助の正当性をめぐる論拠を探り当てること,より具体的には,フライシャッカーの批判を手がかりに,ロールズ正義論とセンの潜在能力アプローチの射程を確認することにある。個々人の必要に応じた格差的な資源分配を,無条件に,十分になすことが,なぜ, どのような論拠で正当化されるのか, この間いに関する本稿の暫定的な結論は,ロールズの「何人も,他の人々の助けにならないかぎり・・・,本人の功績とは無関係な偶然性から便益を受けてはならない」という命題を,アリストテレスの拡大解釈に基づく「リスクの前での対称性」,「広義の責任概念」,「広義の貢献概念」などで補助した上で,センの福祉的自由への権利という考え方で補おうというものである。後者は,個人の利益(interest) と意思(will)の尊重というきわめてオーソドックスな,けれども両立困難な近代の概念を具体化しようという試みである。
著者
浦田 愛永 後藤 春彦 山村 崇
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.423-430, 2018-10-25 (Released:2018-10-25)
参考文献数
16
被引用文献数
1

本研究では東京都心部に位置する園庭をもたない保育施設を対象に、保育者の語りを収集することで園外活動のねらいを把握した。また、地域資源の活用状況と散歩コースの分析により、園外活動の空間的な広がりを示し、ねらいとの相関を確認した。その結果、園外活動の機会が多い保育施設は、保育者が献身的に公園に限らない多様な地域資源へと足を運んでいることが明らかになった。また、保育者は安全性と児童の発達状況に合わせた学びの充実を担保するように園外活動の経路をデザインしている。今後、周辺地域が保育者の意向を理解し園外活動空間となる地域資源を積極的に提供していくこと、地域資源の保育の場としての利用方法を伝えていくことが、育児の場としての都市の価値を高めるであろう。
著者
山村 崇 後藤 春彦 伊藤 日向子
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.27, no.66, pp.914-918, 2021-06-20 (Released:2021-06-20)
参考文献数
11
被引用文献数
6

This research focuses on the social contact in urban spaces as a possible protective factor against the development of loneliness. We conducted an online questionnaire survey focusing on going-out activities, especially those for leisure purposes, which previous studies have suggested might be correlated with loneliness, and examined their association with it. Through web-based questionnaire survey and following text mining analysis, it was clarified that it is important for the senior citizens to go out in urban spaces, enjoy leisure time, and interact with others so that they can avoid feeling lonely.
著者
後藤 泰子 柴田 ときは
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.21, no.7, pp.428-431, 1970-12-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
1

Samples of thirteen kinds of amino acid solution (1/100 mol) were heated for 120 min. at the pressure of 1kg/cm2, making analysis of amino acids by Beckmann/Spinco Amino Acid Analyzer 120-B every 10 min. to provide their heat decomposition graph.The work has yielded the following results.Glutamic acid has the highest heat decomposition rate of 68% in 120 min. The second highest decomposition rate, 8%, is obtained with tryptophan. Other amino acids, however, have the rates of under 3%.The experimental formulae which approximate the heat decomposition curves of respective amino acids wera pursued and differences in the modes of decomposition were discussed. The periods of half decay of both glutamic acid and tryptophan were obtained.
著者
蔦森 英史 宇野 彰 春原 則子 金子 真人 粟屋 徳子 狐塚 順子 後藤 多可志 片野 晶子
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.167-172, 2009 (Released:2010-04-06)
参考文献数
20
被引用文献数
6 2 7

発達性読み書き障害は複数の認知的要因が関与しているとの報告がある (Wolf, 2000;宇野, 2002;粟屋, 2003) . しかし, 読み, 書きの学習到達度にそれぞれの情報処理過程がどのように影響しているのかはまだ明確になっていない. 本研究では全般的な知能は正常 (VIQ110, PIQ94, FIQ103) だが漢字と英語の書字に困難を示した発達性書字障害例について報告する. 症例は12歳の右利き男児である. 要素的な認知機能検査においては, 日本語での音韻認識力に問題が認められず, 視覚的記憶力のみに低下を示した. 本症例の漢字書字困難は過去の報告例と同様に, 視覚性記憶障害に起因しているものと考えられた. 英語における書字困難の障害構造については, 音素認識力に関しては測定できなかったが, 日本語話者の英語読み書き学習過程および要素的な認知機能障害から視覚性記憶障害に起因する可能性が示唆された.
著者
柳田 誠 藤原 治 後藤 憲央 佐々木 俊法
出版者
Tokyo Geographical Society
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.113, no.6, pp.835-847, 2004-12-25 (Released:2009-11-12)
参考文献数
22
被引用文献数
5 4

The authors re-examine conventionally used terms for hills on the basis of a morphometric study of landforms in Japan. Relative relief and drainage density are calculated for every 250 m grid on topographic maps.Figure 2 shows relative relief on the vertical axis and drainage density on the horizontal axis. Hills are clearly delineated from mountains by these parameters. The relative relief for hills is smaller than 110 m120 m, and the drainage density is greater than 4050 streams/km2. The Shiranuka Hills in Hokkaido should more appropriately be called the Shiranuka Mountains, because of their high mean relative relief (134.3 m) and lower drainage density.Figure 2 also indicates a possible subdivision of hills into 2 types, or 'flat topped hills' with a relative relief of less than 60 m, and 'ridge hills' with a relative relief of 60 m 120 m. The standard deviation of relief energy can also be taken as a criterion to distinguish the 2 types of hill, namely, the flat topped hills have a standard deviation of 8.120.6, in contrast to the ridge hills, which have a standard deviation of 21.029.8.The drainage density generally increases corresponding to the length of time through which terraces are transformed into hills and the amount of uplift. Therefore, hills have greater drainage density than terraces. But, it is worthy of note that the drainage density is never greater than 7080 streams/km2. The greatest density is found in the Oku-Noto Hills, one of the ridge hills 480, 000780, 000 years old. Indications are that the development of a drainage system culminates at some stage between flat-topped hills and ridge hills, and then valleys are gradually unified, resulting in a lower drainage density.Both flat-topped hills and ridge hills may be derived from various origins such as terraces, depositional surfaces of pyroclastic flows, dissected Tertiary or early Quaternary soft rocks, or degradation of mountains with medium relief. But, the formation of ridge hills requires a greater speed of uplift, and rocks that are hard enough to sustain steep slopes with a relative relief of 80 m120 m. The conditions being the same, ridge hills are older than flat-topped hills.
著者
深山 貴文 後藤 義明
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.36-41, 2000-08-31 (Released:2011-06-07)
参考文献数
9
被引用文献数
2 1

本研究では山火事跡地におけるワラビ被覆量の季節変化を定量的に把握し, 被覆量と侵食土砂量の関係を求めることを目的とした。毎月1回の現地調査から, プロット内の現存量と枯死体量を月毎に推定した。被覆量と侵食土砂量の関係は人工降雨実験によって求めた。その結果, 本試験地のワラビ被覆量は11月から翌年4月まで, 300g/m2程度であると推定された。また, 夏期には500g/m2以上の被覆量となると見積もられた。人工降雨装置による実験の結果, 被覆量が300g/m2以上になると侵食土砂量は裸地の5%未満に減少することが分かった、また, 被覆物も斜面全体に分布していることが分かった。これらの結果から山火事跡地のワラビ群落の土壌保全機能はワラビ枯死体の堆積によって発揮され, 群落全体において年間を通じて土壌侵食を抑制すると考えられた。
著者
加藤 泰史 小松 香織 前川 健一 松田 純 宇佐美 公生 石川 健治 竹下 悦子 上原 麻有子 清水 正之 齋藤 純一 松井 佳子 後藤 玲子 小倉 紀蔵 村上 祐子 中村 元哉 小島 毅 品川 哲彦 水野 邦彦 林 香里
出版者
椙山女学園大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2018-06-11

平成30年度の研究計画にもとづき、8月に一橋大学で分担者および協力者(国内)と研究打ち合わせを行い、平成30年度の計画を確認すると同時に、分担者の村上祐子氏が研究発表を行った。また、分担者および協力者の何人かに、『思想』2019年3月号および4月号の特集で研究成果の一部を発表してもらうように再度依頼して確認した。なお、代表者の加藤は8月にWCP北京大会に参加してプレゼンテーションを行った。10月に代表者が渡独してシェーンリッヒ教授(ドレスデン工科大学)らと論文集の編集およびそれに関連した国際ワークショップ企画に関して打ち合わせを行うとともに、11月に一橋大学で網谷壮介氏(立教大学)らを招聘して概念史的研究の一環である「第7回スピノザ・コネクション」を開催した。12月に東京大学で、非欧米圏担当の分担者および協力者と研究打ち合わせを行うと同時に、金光来研究員(東京大学)の講演会を行った。平成31年1月に代表者が、10月に一橋大学で開催予定の国際ワークショップの企画および論文集編集の件で再度渡独し、クヴァンテ教授(ミュンスター大学)・ポルマン教授(ベルリン・AS大学)らと研究打ち合わせを行うと同時に、シェーンリッヒ教授の主催する研究会に参加した。3月に京都大学で、科研費のワークショップを開催し、代表者の加藤と分担者の小島・小倉両氏が研究発表を行い、またニーゼン教授(ハンブルク大学)・マリクス准教授(オスロ大学)・バーデン教授(イリノイ大学)・デルジオルジ教授(エセックス大学)を招聘して一橋大学で国際ワークショップと、さらに手代木陽教授(神戸高専)らを招聘して「第8回スピノザ・コネクション」を開催すると同時に、『ドイツ応用倫理学研究』第8号を刊行するとともに、科研費のHPも完成させた(http://www.soc.hit-u.ac.jp/~kato_yasushi/)。
著者
山本 一敏 後藤 洋三 柿本 竜治 山本 幸
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A1(構造・地震工学) (ISSN:21854653)
巻号頁・発行日
vol.77, no.4, pp.I_589-I_602, 2021 (Released:2021-07-22)
参考文献数
13
被引用文献数
1 1

2016年熊本地震の被災地自治体の技術職員に実施したインタビューとアンケート結果から,地震発生時の応急復旧と地元建設業とコンサルタントへの支援要請の実態を調査した.技術職員の不足や技術と経験が不十分である等の理由から2/3程度の施設で被災規模の把握に2週間以上を要していた.BCPや震災対策マニュアルの作成と訓練,管理施設の資料の整備,外部への支援要請などが不十分だった自治体もあり,限られた技術職員で社会インフラ施設の機能を迅速に回復するためには,これらの改善が必要である.
著者
山下 佳雄 後藤 昌昭 野口 信宏 下平 大治 檀上 敦
出版者
佐賀大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

われわれは患者本人より採取した間葉系幹細胞より筋肉組織を再生し、舌癌で舌筋を欠損した患者へ使用する再生医療を目標に研究を行った。骨髄や歯髄より採取した幹細胞を用い、ある特殊な環境下で筋芽細胞へ分化を誘導することが可能であることが動物実験によって判明した。将来的に臨床応用できる可能性が示唆された。しかし分化する細胞の効率が良くなく、実際に臨床応用するには改善が必要である。また欠損部に用いる細胞シートの作製も試み動物実験に用いたが、舌という可動性の高い部位にため、実際に生着するには至らなかった。培養ならびに、移植可能な細胞シートの開発が必要である。
著者
田嶋 玲奈 後藤 春彦 吉江 俊
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.84, no.758, pp.871-881, 2019 (Released:2019-04-30)
参考文献数
17

The purpose of this study is to clarify the history of the development in Chiba Newtown and the process of the generation of non-dwelling facilities through the interviews on the developers and analysis of the physical change of living environment. Through the research, followings were identified:  1)The transition in Chiba NT development for 45 years ChibaNT has been developed for 45 years, and the plan was changed several times. At first, the project aimed to supply housings and it registered as the “new housing and urban development project”. Thus, residential area occupied a large proportion of area in masterplan. However, the plan and its concept changed and the development area were shrunk, and it had decisive influence on forming today’s living environment. Especially, the number of commercial and business facility estates has increased based on the change of plan which introduces specific business facilities and multiple land use. And also the developers actively attracted private enterprises by introducing “Limited-term land rent right.” In addition, the change was influenced from rapid change of housing demands and the attack of expropriation committee in Chiba by citizens who are protesting against Narita Airport construction.  2)Emergence process and accumulation of non-dwelling facilities Huge part of the area for residential estate change to the area for the commercial and business facilities, under the influences of the change of the plan including the shrinking of the development area, extension of planning period, and introducing of the estate of specific business facilities and multiple land use. Especially, the ratio of commercial and business facility estates in Chuou district and Makinohara district became large, and a lot of non-dwelling facilities were built between 1995 and 2015. And this change overlaps with the change on the masterplan. In 1995, small commercial facilities located near ChibaNT-Chuou Sta. and at neighborhood centers and a business concentration area were being formed on the north side of ChibaNT-Chuou Sta. On the other hand, in 2015, large commercial facilities located near ChibaNT-Chuou Sta. and along the main road, and the new residential areas are constructing. Laboratories and offices accumulated in "business mall", and logistics facilities were being formed in the northeastern part of the Chuou district. As described above, there are two types of accumulation trend in the commercial and business facility estate, which was changed from residential estate. One is the accumulation of large commercial facilities, another one is that of logistics and business facilities.
著者
小林 正義 佐野 隆一 藤井 豊 及川 真一 阿部 隆三 後藤 由夫 山内 祐一
出版者
一般社団法人 日本動脈硬化学会
雑誌
動脈硬化 (ISSN:03862682)
巻号頁・発行日
vol.14, no.5, pp.1155-1160, 1986-12-01 (Released:2011-09-21)
参考文献数
16

Lipids metabolism during prolonged fasting (10-days complete fasting) has been studied in 23 psychosomatic patients (9 male and 14 female, average 29.2 y. o.), who had no metabolic disease.During the fasting period, serum F.F.A. and Cholesterol levels significantly elevated (p<0.001).In the lipoprotein fraction, LDL-cholesterol and LDL-triglyceride (d: 1.006-1.063) significantly elevated by fasting (p<0.001), but VLDL-triglyceri de (d;<1.006) decreased (p<0.05).The increase of LDL reflected the increase of LDL2-fraction (d; 1.019-1.063), and this was related to thyroid hormone levels. T3 levels decreased during prolonged fasting (p<0.01).It was considered that increase of LDL was related to the decrease of LDL-receptor activity which was dependent on T3-levels.
著者
福田 博美 後藤 正樹 岡本 陽 山田 浩平 五十嵐 哲也 山田 玲子
出版者
愛知教育大学
雑誌
愛知教育大学教職キャリアセンター紀要 (ISSN:24240605)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.167-174, 2022-03-29

学校における子供の「おもらし(尿便失禁)」の援助の現状を示し、排泄支援に関する課題を明らかにすることを目的とした。養護教諭の調査から、学校種を問わずほとんどの学校で「おもらし」は起こっており、養護教諭が主たる援助者として対応していた。養護教諭・教諭共に、教員養成段階で「おもらし」の対応は学ぶ機会が少ないという学習の課題があった。さらに、教員の「おもらし」に対する対応の知の蓄積がなされていない課題、医療機関との関係の課題、「おもらし」の片付けのマニュアルが嘔吐の消毒のように作成されていないという感染拡大を予防する危機管理の側面の課題も見つかった。「おもらし」の着替えやお尻を拭くといった子供への対応や汚れた床などの片付けは、十分な時間が無く、人手不足を感じる負担に思う支援であった。今後、排泄に関する学習機会を、養成教育および現職教育において効果的に提供する方法や、科学的根拠に基づいた学校での「おもらし」への支援のマニュアル作りが望まれる。
著者
村上 圭一 篠田 英史 中村 文子 後藤 逸男
出版者
一般社団法人 日本土壌肥料学会
雑誌
日本土壌肥料学雑誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.75, no.3, pp.339-345, 2004-06-05 (Released:2017-06-28)
参考文献数
24
被引用文献数
8

群馬県吾妻郡嬬恋村の土壌は黒ボク土であるが,その下唐土は,根こぶ病の発病抑止的土壌として知られている.本報では,土壌の酸性改良が根こぶ病の発病を抑止するメカニズムおよび黒ボク下層土が根こぶ病の発病を抑止するメカニズムを明らかにする目的で,根こぶ病の発病に及ぼす土壌の種類とpHの影響について検討を行った.1)根こぶ病の発病を抑制するために必要な酸性改良の程度は土壌の種類により著しく相違し,黒ボク表層土や灰色低地土のように発病しやすい土壌では,土壌のpHを少なくとも7以上にまで高める必要がある.一方,発病しにくい黒ボク下層土や赤黄色土では極端な酸性改良を必要としないことが明らかになった.2)土壌の酸性改良による根こぶ病の抑制メカニズムは従来から高pH条件下で土壌中の休眠胞子の発芽を抑制することに起因すると考えられてきたが,高pH条件においても休眠胞子の発芽あるいは,根毛への第一次感染が確認されたことから,これらのメカニズムは第一次感染以降にあると推定された.3)黒ボク下層上が根こぶ病の発病を抑止するメカニズムは,休眠胞子が有する陰電荷と土壌コロイドの電荷特性の変化に起因する.すなわち,腐植質黒ボク土は腐植に由来する陰電荷を,腐植を含まない黒ボク下層土はアロフェン由来の陽電荷を持っている.黒ボク下層土中では休眠胞子が上壌コロイドに電気的に吸着されるため,休眠胞子密度が低下する.このような土壌中での見かけ上の休眠胞子密度の低下が発病を抑止する原因と考えられた.