著者
島田 淳子
出版者
日本幼稚園協会
雑誌
幼児の教育
巻号頁・発行日
vol.98, no.4, pp.24-29, 1999-04-01
著者
園田 恭一 喜多川 豊宇 朝倉 隆司 島田 知二 喜多川 豊宇 園田 恭一
出版者
東洋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1996

「日系ブラジル人の定住化に関する調査研究」今回の研究費によっては、主として以下の3つの調査研究が実施された。第1は、喜多川豊宇を中心として群馬県大泉町、浜松市、および名古屋市で行われた『日系ブラジル人の定住化』であり、そこでは在日日系ブラジル人の35%が日本への定住を、47%が半定住化の意向をもっているという調査結果が示された。日本は慢性的な不況が続き、就業は厳しい状況にあるが、日本への定住および半定住意向は、前回まで過去8年間の調査データと比べてもむしろ強まってきていることが明らかとなった。しかし、第2の、園田恭一と朝倉隆司らで進められた、同じく大泉町およびその周辺での『滞日日系ブラジル人の生活と健康』調査のうちでの「エスニック・アイデンティティ」に関する項目においては、滞日日系ブラジル人の「日本に住む」とか「日本人である」とかの意識は弱く、「ブラジルに住む」とか「ブラシル人である」とかの意識が強いという結果が示された。なお、これら日系ブラジル人と対比する意味で、ほぼ同一のワーディングで関東地方に居住している「中国帰国者」を対象として実施された、園川恭一、藤沼敏子らによる第3の「中国帰国者の生活分析」調査での『定住』に関する項目においては、(1)「今後ずっと日本に住み続けようと思う」は来日直後は30%、現在は37%、(2)「何年か住んでみてよければ住み続ける」は、来日直後は27%、現在は11%、(3)「日本を中心に暮らしながら、時々中国に帰る」は、来日直後は19%、現在は22%、(4)「中国を中心に暮らしながら、時々日本に来る」は、来日直後は0、現在は2%、(5)「できる限り早く中国に帰ろうと思う」は、来日直後も現在も2%となっていて、「中国帰国者」の永住志向が強まって来ていることが明らかとなった。今後は、これらの比較分析や時系列調査をもとに、より一層の理論的検討を深めたい。
著者
島田 義弘 橋本 周司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.1, 1995-03-27

情報的にもエネルギー的にも自律したロボットの基礎実験とについて報告する。ここでは、エネルギー源として太陽光を用いるが、ここまで太陽電池を用いたロボットは、様々な分野で提案されてきた。月面調査ロボットなどは、これを使った自律型ロボットの代表的な例であるといえる。しかし、これは太陽エネルギーが十分に確保出来る月面だからこそ可能であるように見える。そこで、太陽電池とセンサを用いたロボットが、陰日向そして障害物が多く、自律移動出来るほどのエネルギーが容易には得られない地球上で、いかなる戦略をロボットに与えたら自律動作出来るのか、ということを、実際にロボットを製作し、フィールド実験を試みることにした。
著者
荒木 祐一 島田 伸敬 白井 良明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.569, pp.87-94, 2002-01-11
被引用文献数
24

本論文では複雑背景下において大きさや位置, 方向が未知な顔を検出し, その顔の方向を推定する手法を提案する.まず, 目や口といった顔要素の候補を抽出し, 各顔要素らしさを計算する.次に, 顔としての幾何学的位置関係を満たしている顔要素の候補の組合せを顔として検出する.しかし, さまざま顔の大きさや方向を考慮する必要があるのでその組合せの数は膨大になる.そこで, その組合せの数を減らすために, 一般化ハフ変換により顔の候補領域の位置と大きさを限定する.その後, 確率の更新方法と効率的な顔検出を行なうために顔要素の候補間の影響の計算を修正した弛緩法を顔の各候補領域に適用する.顔を検出した後, 顔の輪郭に対する両目の位置によりその顔の方向を推定する.
著者
島田 隆次 市井 誠 早瀬 康裕 松下 誠 井上 克郎
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.112, pp.31-38, 2008-11-12

クラスやメソッドなどソフトウェアの構成要素であるソフトウェア部品を再利用することで,ソフトウェアの品質や生産性が向上するといわれている.開発者はソフトウェア部品検索システムを用いたキーワード検索により再利用可能なソフトウェア部品を得ることができる.しかしキーワード検索を用いた再利用には,開発者が意識しないと検索が行われないなどの問題点がある.それに対して,開発者の指示なしに自動的にソフトウェア部品を検索する手法が提案されているが,その手法では入出力仕様が完全に一致するものを検索するため,入出力仕様に変更を加えれば再利用できるような部品は発見できない.そこで本稿では,そのようなソフトウェア部品も検索できるソフトウェア部品の自動推薦手法を提案する.提案手法では,ソースコード中に数多く現れるコメントや識別子を利用し,自然言語に対する検索手法である LSI を応用して暖昧さを許容する検索を行うことで,多少の変更を加えれば再利用できるようなソフトウェア部品も推薦することができる.また,提案手法を実装したソフトウェア部品の自動推薦システムを作成した.Reusing software components like classes and modules improves software quality and productivity. Software developers often retrieve available components by keyword search using software component retrieval system. However the developers who will not search for components can not retrieve reusable components. To address this issue, software component retrieval technique without developer's instruction was proposed. However developers can not discover available components that need change using the technique because it searches components having same input and output specification to requested one. In this paper, we propose the automatic software component recommendation technique that can retrieve such software component. Proposed technique vaguely retrieves reusable components including the ones that requires small modification to reuse based on the LSI technique using comments and identifiers in source code. In addition, we have developed the automatic software component recommendation system that implements the proposed technique.
著者
坂口 けさみ 大平 雅美 芳賀 亜紀子 島田 三恵子 徳武 千足 湯本 敦子 金井 誠 市川 元基 馬場 淳 上條 陽子 楊箸 隆哉 中村 友彦 近藤 里栄
出版者
信州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

正期産母子に対する分娩直後のカンガルーケアの実態について、全国の産科医療機関を対象に質問紙調査を実施した。カンガルーケアは全国の約70%の施設で導入されていたが、実施方法や実施の基準は施設によってそれぞれ異なっていた。そこで、カンガルーケアを安全にかつ快適に実施するための指標を得ることを目的に、カンガルーケア中の児の安全性について呼吸・循環機能から検討するとともに、快適性について児の自律神経機能を用いて解析した。カンガルーケア中、児の呼吸機能や循環機能は安定しており、カンガルーケアの児の安全性が確認された。またカンガルーケアが児にとって快適であるかどうかは、母親の分娩経過の影響を強く受けていることが明らかとなった。
著者
長尾 慶子 畑江 敬子 島田 淳子
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.523-527, 1991-06-15
被引用文献数
4

Potato croquette samples deep-fried in 180℃ oil were prepared after freezing at -20℃ or refrigerating at 5℃. The rupture level of these two kinds of croquette was compared with croquette prepared without cooling. For Croquette sample with the crust of 1 mm thick, the cooling process was effective in controlling the rupture. The cooling process delayed rise in the temperature in the surface layer of croquette during frying. Consequently, rise in the vapor pressure of the surface layer was reduced and the rupture was controlled. For croquette samples with the crust of 2 or 3 mm thick, little effect in controlling the rupture was seen with the refrigerating process. The mechanism of the rupture in refrigerated croquette was the same as the one without cooling. While freezing process was effective in controlling the rupture. However, the mechanism of the rupture seen in croquette of the 2 or 3 mm crust with the freezing process could not been explained by the mechanism of croquette without cooling. Thus, the new mechanism is needed to explain the rupture of croquette with freezing process.
著者
牧迫 飛雄馬 古名 丈人 島田 裕之 赤沼 智美 吉田 裕人 井平 光 横山 香理 鈴木 隆雄
出版者
一般社団法人日本理学療法学会連合
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.27-33, 2011-02-20 (Released:2018-08-25)
参考文献数
29
被引用文献数
2

【目的】75歳以上の高齢者における新規要介護認定の発生に対する歩行能力の影響を明らかにすることを目的とした。【方法】要介護認定を受けていない75歳以上の地域在住高齢者190名を対象とした。ベースライン調査として5m歩行時間(通常速度)を測定し,以降39ヵ月間の要介護認定発生状況との関連を調べた。【結果】39ヵ月間で34名(17.9%)が新規に要介護認定を受けた。5m歩行時間を男女別に4分位で速い群から遅い群のⅠ〜Ⅳ群に分類し,要介護発生率曲線の差をLog-rank検定にて検討した結果,5m歩行時間が遅いⅣ群(男性5.2秒以上,女性5.8秒以上)では,それ以上に速い歩行速度を有する群(Ⅰ〜Ⅲ群)と比べて有意に高い要介護認定発生率を認めた(p < 0.01)。Cox回帰分析の結果,新規要介護の発生と有意な関連を認めた変数は,BMIと5m歩行時間(秒)であり,5m歩行時間のハザード比は1.65(p < 0.01)であった。【考察と結論】地域在住後期高齢者の歩行速度は,将来の要介護認定発生に影響を与える要因のひとつであることが確認された。
著者
西園 昌久 高橋 流里子 対馬 節子 松永 智子 福屋 靖子 土屋 滋 大貫 稔 高橋 美智 浅野 ふみぢ 小松崎 房枝 鈴木 小津江 平山 清武 中田 福市 鈴木 信 壁島 あや子 名嘉 幸一 鵜飼 照喜 福永 康継 浪川 昭子 高田 みつ子 岩渕 勉 森脇 浩一 加藤 謙二 早川 邦弘 森岡 信行 津田 司 平野 寛 渡辺 洋一郎 伴 信太郎 木戸 友幸 木下 清二 山田 寛保 福原 俊一 北井 暁子 小泉 俊三 今中 孝信 柏原 貞夫 渡辺 晃 俣野 一郎 村上 穆 柴崎 信吾 加畑 治 西崎 統 大宮 彬男 岩崎 徹也 奥宮 暁子 鈴木 妙 貝森 則子 大橋 ミツ 川井 浩 石川 友衛 加世田 正和 宮澤 多恵子 古賀 知行 西川 眞八 桜井 勇 三宅 史郎 北野 周作 竹洞 勝 北郷 朝衛 橋本 信也 斉藤 宣彦 石田 清 畑尾 正彦 平川 顕名 山本 浩司 庄村 東洋 島田 恒治 前川 喜平 久保 浩一 鈴木 勝 今中 雄一 木内 貴弘 朝倉 由加利 荻原 典和 若松 弘之 石崎 達郎 後藤 敏 田中 智之 小林 泰一郎 宮下 政子 飯田 年保 奥山 尚 中川 米造 永田 勝太郎 池見 酉次郎 村山 良介 河野 友信 G. S. Wagner 伊藤 幸郎 中村 多恵子 内田 玲子 永留 てる子 石原 敏子 河原 照子 石原 満子 平山 正実 中野 康平 鴨下 重彦 大道 久 中村 晃 倉光 秀麿 織畑 秀夫 鈴木 忠 馬渕 原吾 木村 恒人 大地 哲郎 宮崎 保 松嶋 喬 桜田 恵右 西尾 利一 森 忠三 宮森 正 奥野 正孝 江尻 崇 前沢 政次 大川 藤夫 関口 忠司 吉新 通康 岡田 正資 池田 博 釜野 安昭 高畠 由隆 高山 千史 吉村 望 小田 利通 川崎 孝一 堀 原一 山根 至二 小森 亮 小林 建一 田中 直樹 国府田 守雄 高橋 宣胖 島田 甚五郎 丸地 信弘 松田 正己 永井 友二郎 向平 淳 中嶌 義麿 鎮西 忠信 岡田 究 赤澤 淳平 大西 勝也 後藤 淳郎 下浦 範輔 上田 武 川西 正広 山室 隆夫 岡部 保 鳥居 有人 日向野 晃一 田宮 幸一 菅野 二郎 黒川 一郎 恩村 雄太 青木 高志 宮田 亮 高野 純一 藤井 正三 武内 恵輔 南須原 浩一 佐々木 亨 浜向 賢司 本田 麺康 中川 昌一 小松 作蔵 東 匡伸 小野寺 壮吉 土谷 茂樹 岡 国臣 那須 郁夫 有田 清三郎 斎藤 泰一 清水 強 真島 英信 村岡 亮 梅田 典嗣 下条 ゑみ 松枝 啓 林 茂樹 森 一博 星野 恵津夫 正田 良介 黒沢 進 大和 滋 丸山 稔之 織田 敏次 千先 康二 田中 勧 瓜生田 曜造 尾形 利郎 細田 四郎 上田 智 尾島 昭次 大鐘 稔彦 小倉 脩 林 博史 島 澄夫 小池 晃 笹岡 俊邦 磯村 孝二 岩崎 栄 鈴木 荘一 吉崎 正義 平田 耕造
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.145-173, 1984-06-25 (Released:2011-08-11)
著者
上野 茂昭 大川 博美 市原 史基 山田 哲也 島田 玲子
出版者
公益社団法人 日本冷凍空調学会
雑誌
日本冷凍空調学会論文集 (ISSN:13444905)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.193, 2018-09-30 (Released:2019-09-30)
参考文献数
5

本研究では鶏唐揚げの保存性を向上するために,種々の条件で保存した鶏唐揚げの衣の食感,肉のやわらかさ,ジューシーさ等を測定し,揚げたての品質を保つための保存条件の検討を行った.破断圧縮試験では25℃40%RH 条件が揚げたてに近い結果となった一方,高温度または高湿度条件では試料の脱液の進行に伴い硬化が認められた.40℃や40%RH 程度で保存することにより,他の条件に比べて鶏唐揚げは歩留まりよく,サクサクでジューシーな状態を保持可能であることが分かった.
著者
横山 雄一 松岡 耕史 三沢 幸史 島田 真太郎 伊藤 富英
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.794-800, 2023-12-15 (Released:2023-12-15)
参考文献数
15

MOMOは主に神経難病や高位脊髄損傷患者の上肢機能支援として活用されるアームサポートである.本研究は,脳卒中後にうつ病やアパシーを呈し,リハ拒否や意欲低下が見られた症例に対し,MOMOを活用した介入を実施した.その結果,自身の身体状態を悲観的に捉える症例の自己効力感の向上を促すことに成功し,Apathy Rating Scale(ARS)やMotor Activity Log(MAL)のスコア改善へと繋がった.これらより,MOMOを活用して意味のある作業への参加を援助することで,対象者の自己効力感が向上し,生活全般に対して意欲的となるといった精神的賦活効果の一助となる可能性が示唆された.
著者
島田 顕
出版者
早稲田大学アジア太平洋研究センター
雑誌
アジア太平洋討究 (ISSN:1347149X)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.85-101, 2022-02-28 (Released:2022-03-24)
参考文献数
42

The broadcast of the Japanese programs to Japan by Moscow Radio, which started in April 1942 during World War II, had various defects. However, the broadcast itself continued without any improvement. Then, in the postwar Cold War period, the Japanese programs of Moscow Radio became a part of communist propaganda to the “West”. What points have come to be emphasized in the radio broadcast to Japan by Moscow Radio during the postwar Cold War period? In addition, have the various shortcomings of Japanese programs that have been overlooked so far been overcome? How has postwar Japanese broadcast changed compared to broadcast during WWII?The purpose of this paper is to clarify the role played by the Japanese programs by Moscow Radio during the postwar Cold War period and the points to be improved in the broadcast programs in line with them, and to consider their meanings. How was the Cold War trying to change Japanese broadcasting?This paper consists of six sections: first, summary of study of the Radio Moscow and broadcast programs in Japanese from WWII to period of Cold War; second, criticisms and improvements of defects in the Cold War; third, persons involved in the improvement; fourth, frequencies and broadcast times of Japanese programs; fifth, relation of Japanese programs to Cold War; sixth, generalization of radio broadcast of Japanese programs to Japan in 1950.
著者
鈴木 あい 讃井 知 春田 悠佳 島田 貴仁
出版者
日本行動計量学会
雑誌
行動計量学 (ISSN:03855481)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.33-43, 2023 (Released:2023-11-22)
参考文献数
47

Public confidence in the police has become an important issue in many countries because high levels of trust and confidence can allow the public to believe the police organisation is accountable and legitimate. Much empirical research on public attitudes towards policing is available in Western countries, and it has been revealed that community policing can affect the levels of trust and confidence in the police both positively and negatively. Using data from an online survey, this article seeks to address the impact of community policing on public trust and confidence in the Japanese police. The results of a series of hierarchical multiple regression models demonstrated that being female, participating in crime prevention and self-defence classes are associated with high levels of trust in the police, while being liberal and experiencing police-initiated contact are associated with low levels of trust in the police. The implications of the findings for theory, research, and policing policy and practice are discussed.
著者
岩下 具美 前田 保瑛 髙橋 詩乃 岡田 まゆみ 三山 浩 島田 遼太郎 栁谷 信之
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.24-30, 2023-02-28 (Released:2023-02-28)
参考文献数
16

背景:救急救命士が行う医行為の質を担保する体制として病院実習(実習)がある。 救急隊の生涯教育にかかわる長野赤十字病院救命救急センター(以下,センターと略す)の取り組みを報告する。改変前:対象はセンターを管内とする消防本部(本部)のみであった。実習は1日当たり1名を受け入れ,主な項目は静脈路確保であった。救急隊を対象とする勉強会(勉強会)は夕方に年2〜3回不定期に開催していた。改変後:対象は,実習が地域メディカルコントロール協議会に属する全3本部,勉強会はセンターが担当する医療圏にある全5本部とした。実習は1日当たり2〜3名/本部を受け入れ,救急車現場出動時の医師搭乗,他隊搬送事案の見学,救急科入院患者検討会の参加などを新規項目に加えた。病院救命士を調整役とした。勉強会は日勤帯に毎月定時開催とした。結語:実習・勉強会の刷新は救急隊活動の質向上と消防本部間格差の均等化に寄与した。
著者
今井 巧 雨宮 護 島田 貴仁 讃井 知 大山 智也
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.751-758, 2023-10-25 (Released:2023-10-25)
参考文献数
29

子供が被害者となる声かけやつきまといなどの前兆事案は,子供から保護者に被害が伝わったとしても,保護者が警察や学校に被害を連絡しないことによって被害が暗数化し,事案への対応が遅れることが懸念される.本研究では,保護者の子供の前兆事案被害情報に関する警察や学校への連絡意図を形成する要因の解明を目的とした.ウェブアンケート調査により得られた,ある政令指定都市に住み,小中学生を第一子に持つ20歳から59歳の男女(n=518)のデータを用いて順序ロジスティック回帰分析を行った.その結果,事案の深刻さや連絡の効果,連絡の自己効力感の認知が保護者の警察・学校への連絡意図に正の関連を持つことが明らかになった.
著者
高畑 圭輔 加藤 元一郎 三村 將 島田 斉 樋口 真人 須原 哲也
出版者
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
雑誌
高次脳機能研究 (旧 失語症研究) (ISSN:13484818)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.276-282, 2016-09-30 (Released:2016-10-01)
参考文献数
23
被引用文献数
2

近年, 頭部外傷の分野で, 国内外においてトピックとなっているのが, 受傷から数年以上のインターバルを経て出現する遅発性の症候である。本総説では, 頭部外傷後にみられる代表的な遅発性病態である慢性外傷性脳症 (CTE) と頭部外傷後精神病 (PDFTBI) について解説する。CTE は, ボクシングやアメリカンフットボールなど反復性軽度頭部外傷を受けた個体にみられる進行性の神経変性疾患であり, 精神症状, 認知機能低下やパーキンソニズムなどが出現する。神経病理学的には神経原線維変化などのタウ病変によって特徴付けられる。一方, PDFTBI は, 重度の頭部外傷から数年後に出現する精神病状態であるが, 詳しい病態はわかっていない。近年, PET によってタウ病変やアミロイド病変の検出が可能となりつつあり, 頭部外傷による遅発性病態の生前診断や背景病理の評価が可能となると期待されている。本総説では, 我々が行っている頭部外傷患者を対象としたタウイメージング研究の結果についても紹介する。
著者
市川 朝子 荒木 千佳子 中島 利誠 島田 淳子
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.39, no.10, pp.894-900, 1992-10-15 (Released:2010-01-20)
参考文献数
19
被引用文献数
1

ゼラチン濃度2~5%,アスコルビン酸およびりんご酸2%水溶液中へ分子量の異なる4種類のキトサン(A:分子量20~30万, B: 4~6万, C: 1~3万, D:約2000)を0.25~1%濃度で添加し,調製したゲルについて,強度や保水性の物性変化を検討した.(1) ゲルの破断応力-破断歪に対して,ゼラチン濃度と共にキトサンの種類の影響が明らかにされ,分子量の小さいキトサンDの添加の場合に,両者の物性パラメーター値が共に増大し,ゼラチンーキトサン間の相互作用により,強靭なゲルを形成することを示唆した.(2) ゼラチン2%でアスコルビン酸溶液を用いて調製したゲルのクリープ測定による粘弾性の解析で,添加量の増大に伴い,キトサンAでは弾性率の上昇傾向を,一方,キトサンB, CおよびDでは粘性率の低下傾向を示した.(3) ゲルの離漿率に関しては,キトサンの種類として分子量の大きいものほど低減の効果がみられ,ゼラチン濃度5%でキトサンA 1%をアスコルビン酸溶液に加えた場合には,離漿率は約1%まで抑えられた.
著者
島田 一志 阿江 通良 藤井 範久 川村 卓 高橋 佳三
出版者
日本バイオメカニクス学会
雑誌
バイオメカニクス研究 (ISSN:13431706)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.12-26, 2004-03-31 (Released:2023-03-11)
参考文献数
27
被引用文献数
31

The purpose of this study was to analyze the mechanical energy during baseball pitching for 22 varsity baseball players by using three-dimensional motion analysis technique with two force platforms. Joint torque powers, joint force powers, and segment torque powers of the joints were computed using an inverse dynamics approach.In the energy increasing phase of upper torso, a great deal of mechanical energy flowed into the torso. The mechanical energy transferred to the upper torso due to the segment torque power significantly related to the ball velocity at the release (r=0.480, p<0.05). In the late cocking and accelerating phase, great mechanical energy flowed into the distal segment and the ball due to the joint force power were observed at the throwing arm joints. There were significant relationships between the ball velocity at the release and mechanical energy flows due to the elbow and the wrist joint force powers (r=0.775, p<0.001 and r=0.827, p<0.001). These results suggested that the mechanical energy flows to the upper torso in the energy increasing phase of upper torso and to the throwing arm and ball in the late cocking phase are important to increase the ball release velocity.