著者
金田 晋
出版者
広島大学総合科学部
雑誌
地域文化研究 (ISSN:03851451)
巻号頁・発行日
no.10, pp.p183-199, 1984

Das Tasten war bisher in den Theorien über die ästhetischen Erfahrungen relativ nachgelässigt. Aber die hfeister der modernen Kunstwissenschaft, A. Riegl, H. Wolfflin, B. Berenson, H. Focillon, usw., halten den taktuellen Wert der bildenden Kunsten für wichtig. Andererseits haben auch die modernen Philosophen, H. Bergson, E. Husserl, M. hlerleau-Ponty usw., den Leib, insbesondere die Tastempfindungen als die elementalen Funktion des Leibes, als Ausgangspunkt der Welterfahrung betrachtet. Der Verfasser sucht das Tasten als fundamentales und wesentliches Moment der ästhetischen Erfahmng zu betrachten, wie folgendes: I. Die Zeugnisse modernen Kuustwissenschaftler und Künstler, II. Die philosophischen Überlegungen des Leibes und der Tastempfindungen (H. Bergson U. M. Merleau-Ponty), und III. Empfindung-Empfindnis (E. Husserl).
著者
嵯峨山 和美 久米 健司 金西 計英 松浦 健二 三好 康夫 松本 純子 矢野 米雄
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.53-56, 2008
参考文献数
8
被引用文献数
4

近年,SNSは大学生間の新しいコミュニケーションの形として紹介されている.我々は,大学生活を支える新たな学生支援のツールとして2007年1月23日から徳島大学工学部を中心に「キャンパスSNS」の運用を開始した.本研究では,本SNSのログデータを抽出し,参加者の属性を明確に分類したうえで,大学版SNSの特性と学生の動向とを解析した.日記関連の機能に焦点を当てたところ,学生は不特定多数のユーザの最新日記を確認するより特定のユーザの日記を読む割合が高く,仲間同士の閉じたコミュニケーションで終始しまいがちであることが示唆された.明確な目標を掲げて運営側が構造化した形を提示することの必要性が推測された.
著者
沢田 篤史 小林 隆志 金子 伸幸 中道 上 大久保弘崇 山本 晋一郎
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.50, no.11, pp.2677-2689, 2009-11-15
被引用文献数
7

本論文では,我々が先導的ITスペシャリスト育成推進プログラムの一環として実施中のプロジェクト型ソフトウェア開発実習の教育プログラムと教材開発について説明する.本実習では,軟式飛行船制御の組み込みソフトウェア開発を題材に,大学院修士課程1年生がチーム開発を行う.本実習の主目標は,管理されたプロジェクト開発を経験することとソフトウェア品質向上における検証技術の重要性を理解することである.本論文では,この狙いを持って設計した実習プログラムと,開発した教材について紹介し,半年間の実習を実施した結果得られた学習成果と課題について説明する.This article presents how we have designed a project based learning (PBL) class for graduated students in the Leading IT Specialist Education Program of MEXT. Master course students form several development teams to struggle with the development of embedded software for airship control in our class. The students of this class are expected to touch with the real experience of team development in a disciplined project and to have deep understanding on the importance of verification and validation technology throughout the development of quality software. This article overviews the design of and teaching materials for our PBL class. Discussions on the results and lessons learned from the half-year operation of this class are also presented.
著者
富澤 芳亜 阿部 武司 金丸 裕一 久保 亨 桑原 哲也 萩原 充 吉田 建一郎 加島 潤 今井 就稔 芦沢 知絵 張 忠民 陳 慈玉 陳 計堯
出版者
島根大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

主要なものとして、以下の3つがある。(1)社会経済史学会第78回全国大会におけるパネル・ディスカッション「両大戦間期・第二次大戦期の中国における在華日系企業の活動-内外綿会社の活動を事例として」(2009年9月27日)、およびシンポジウム「両大戦間期・第二次大戦期の中国における在華日系企業の活動」(2009年9月28日、東京大学社会科学研究所)の開催。(2)富澤芳亜、久保亨、萩原充編『近代中国を生きた日系企業』の刊行(平成23年度科学研究費補助金(研究成果公開促進費)交付内定)。(3)在華紡関係者のインタビューの文字化とその校閲(一部は公刊済み)。
著者
数土 直紀 赤川 学 富山 慶典 盛山 和夫 金井 雅之 伊藤 賢一 樽本 英樹
出版者
学習院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2001

本プロジェクトは、期間中に合計12回の研究会を学習院大学において開催した。また、研究会での成果を、海外を含む各種学会・会議において発表報告をした。研究会での報告内容は、次の通りである。(1)「ウォルト・ディズニーの思想」、(2)"Evolution of Social Influence Networks in Unanimous Opinion Formation"、(3)「Social Capital概念の適用可能性」、(4)「階層意識上の性-権力」、(5)「Dunkan WattsのSmall Worldシミュレーションを応用して」、(6)"Independence of Protestantism and Capitalism"、(7)「規範性のメタ理論的考察」、(8)「『社会構造のモデル樽築』」、(9)"Evolution of Distributive Justice in Social Influence Networks"、(10)「政治的権力の正当性からの独立性」、(11)「後期ハーバーマスの展開の体系的分析」、(12)「都市型公共空間における不関与の規範の形成」、(13)「損害賠償額が上昇するメカニズム」、(14)「シミュレーションということ:く社会>の理解/記述/創出」、(15)「構成主義と構成されざる現実」、(16)「利他的な行為者はゲームをどうみているか」、(17)"Escape from Free-riders"、(18)「倫理的判断の不偏性」、(19)「ロマンティック・ラブの日本的受容〜『主婦の友』に見る「愛」と「恋愛」の変遷〜」、(20)「社会移動表における非対角セルの分析」、(21)「社会運動への動員における紐帯の効果」、(22)「メディアと「信頼」」。最終年度は、プロジェクト期間中に参加者が議論を基にした論文を収録し、計13本、約280ページの報告書を作成した。
著者
羽金 重喜
出版者
北里大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1995

MTT assayを用いて施工した、各肉腫、癌細胞株の各抗癌剤に関する結果は、以下に示す通りであった。ISO-HAS (血管肉腫)、MO-LAS (リンパ管肉腫)の各抗癌剤におけるIC_<50>値は、CPM (シクロホスファミド) (8).でISO-HAS 8μg/ml. MO-LAS 10mg/ml以上、VCR (ビンクリスチン) (C-7)でISO-HAS 10μg/ml MO-LAS 10μg/ml以上、ADM (アドリアマイシン) (C-17)でISO-HAS 25μg/ml, MO-LAS 0.36μg/ml, DTIC (ダカルバジン) (30)でISO-HAS 700μg/ml MO-LASで500μg/mlであった。(各抗癌剤の末尾数字( )は、通常臨床投与量において得られる最高血中濃度を示す。)また、CPM. VCR, ACM, DTIC, 4薬剤併用時(夫々最高血中濃度に設定)においては、ISO-HASで、75%、MO-LAS 9.4%, M/4-W (メラノーマ) 70.2% Ecca (エクリン癌) 18.3%の生存率であった。MO-LASにおいて、各抗癌剤単独では、殺腫瘍効果が、低かったが、4剤を同時に併用すると、著効を示した点は、極めて興味深い結果であった。またETO (エトポシド) (30)用いた実験では、エトポシド最高血中濃度における各細胞生存率は、次の通りであった。ISO-HAS 40%, MO-LAS 33%, M/4-W 25%, Ecca 16%, ISO-HAS, MO-LASともに細胞生存率は、50%を切っており、エトポシドは、今後、使用価値のある薬剤と考えられた。この事実を踏まえて、現在、ISO-B_1, ISO-S_1 (マウス血管肉腫)を用い、In-Viboで、検討中である。
著者
金 誠培 梅澤 喜夫 田尾 博明
出版者
The Japan Society for Analytical Chemistry
雑誌
分析化学 = Japan analyst (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.58, no.6, pp.435-446, 2009-06-05

最近の遺伝子工学の発展に伴い,遺伝子操作された蛍光発光タンパク質を標識として様々な融合タンパク質プローブが設計・合成され,リガンド活性計測等に応用されてきた.今日,生体・生細胞に適用できる分子イメージング技術は,生理活性を持つ小さい分子の同定から,タンパク質-タンパク質間結合,タンパク質の構造変化までの幅広い計測ニーズに対応できるものとして応用されている.本総合論文では,著者らが最近数年間成し遂げてきた生物発光イメージング研究を紹介する.例えば,転写因子の核内移行や細胞質内非ゲノム的なタンパク質-タンパク質間相互作用を,独自のタンパク質スプライシング法を用いて計測した.また,一つの分子内に,リガンドセンシングタンパク質と発光タンパク質を集積した形態の一分子型生物発光イメージングプローブを開発した.その後,このプローブをマルチカラー化して,複数の信号伝達過程を同時にイメージングできるように発展させた.更に,生物発光プローブそのもののリガンド感受性を高める手法として,円順列置換や小さい発光酵素を用いた分子設計技術を紹介する.本総合論文を通じて,多くの分析化学者の方にこの分野の面白さをぜひ分かって頂きたい.
著者
中塚 次郎 竹中 克行 横山 正樹 ヒガ マルセーロ 立石 博高 金七 紀男 山道 佳子 宮崎 和夫 川上 茂信 砂山 充子
出版者
フェリス女学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2001

地域の形成にはたんに経済的要因や地理的要因だけではなく、その地域に流入してきた人間集団の存在や、そこから出ていった移民たちの意識などが重要な役割を果たしている。たとえば、EU内を移動しそこを生活空間とする一方で、EU外の集団との差異を経験することで、人々はEUをひとつの「地域」と認識する、といった具合にである。このことは、国家内の「地域」にもあてはまる。本研究は、こうした観点を生かしながち、イベリア半島を対象にして、「ヒトの移動」と「地域」形成の関係を、歴史的に分析しようとするものである。共同研究の前提として、まず、大西洋をはさんだ、現代におけるイベリア半島とアメリカ大陸間のヒトの移動を中心にして、統計的な研究、地域意識の形成、移民先での移民の社会的地位といったテーマについて検討した。その後、対象を近代以前にまでひろげ、さらに移動の地域をピレネー山脈をはさんだ、イベリア半島とほかのヨーロッパ地域とのあいだの人の移動にまで拡大して、宗教意識の変容や言語の変化を含む、幅広い視,点から検討を行なった,また、強いられた移動である「亡命」についても、人々の帰属意識の変化の側面から分析を進めた。共同研究の最後に、アジアにおける人の移動を比較検討の対象としてとりあげ、いかなる分析方法が地域研究にとって有効であるか、といった総括的な作業を行なった。
著者
鈴木 誠一 佐々木 厚 吉村 正久 佐々木 あかり 金浜 耕基
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.115-120, 2003-06-15
参考文献数
4

シンテッポウユリを種子親,ヒメサユリを花粉親として育成されたユリの新品種'杜の乙女','杜の精','杜のロマン'の半促成栽培〜超促成栽培の可能性を検討した.これら3品種は,普通栽培では5〜6月に開花する.初めに,新りん茎をプランターに植え付けて自然低温に遭遇させた後,11月1日〜3月1日に加温を開始すると,'杜の乙女'は2月24日〜5月3日,'杜の精'は3月14日〜5月6日,'杜のロマン'は4月1日〜5月10日に開花した.次いで,9月3日に新りん茎を掘り上げて5℃または13℃で4〜8週間低温処理を行ってから温室内に植え付けたところ,'杜の乙女'は12月23日〜1月17日,'杜の精'は1月6日〜1月21日,'杜のロマン'は1月25日〜2月15日に開花した.さらに,新りん茎を7月8〜28日に掘り上げて5℃または13℃で6週間低温処理を行ってから温室内に植え付けたところ,'杜の乙女'は10月16日〜11月11日,'杜の精'は10月17日〜11月15日,'杜のロマン'は11月5日〜12月1日に開花した.
著者
金子 成彦
出版者
東京大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2008

入眠予兆信号とは、人間が眠りに入る少し手前で観察される前兆信号のことで、本研究では、これまで行なってきた入眠予兆現象の研究内容を掘り下げて学理に繋げるための研究を行った。本研究は、センサーの精度に関係する、設計条件、使用条件、外乱要因の把握による設計方法の提案を目的とする部分と、カオス解析、ウェーブレット解析、ケプストラム解析の3つの手法による入眠予兆信号の抽出方法と発生時期の相互比較、および、入眠予兆現象の原理と測定原理を表すことが可能な数学モデルの提案の3つのパートによって構成される。平成20年度は、エアパックセンサーの精度に関する検討、平成21年度は、解析手法間の相関に関する検討、平成22年度は、測定原理を表すことが可能な数学モデルの検討と入眠予兆現象捕捉のための新たな手法の提案を行った。平成22年度の研究成果は、以下の通りである。本研究では、脈波の揺らぎから入眠予兆信号を取得している。ドライバーの邪魔にならない場所で非侵襲で脈波の情報を取得するために、運転席シートの背部に取り付けた空気圧の変化を利用したセンサーを使用している。本年度は、測定原理を明らかにする目的で、脈波伝達経路を表現することのできる伝達関数を求めことに成功した。心臓の拍動が背部大動脈血管伝わる仕組みについて解析可能な動脈網モデルによる脈波伝播シミュレーションを行い、血管内の圧力が筋肉、皮膚、衣服を経由してセンサーに到達するまでの経路について解明することができた。また、昨年度の研究で見つけた新たな処理方法である、「ヒトの眠気をスリープスコアという点数で表現する」方法を被験者数を増やして実施し、成果を論文発表した。
著者
中地 映司 池田 惣一 金 裕哲 中辻 義弘 堀川 浩甫
出版者
社団法人溶接学会
雑誌
溶接学会論文集 : quarterly journal of the Japan Welding Society (ISSN:02884771)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.535-540, 1997-08-05
参考文献数
7

The dissimilar materials welded joints of high manganese non-magnetic steel/carbon steel(hereafter refered to as DMW joints), in which weld defects such as hot crack or blowhole are not found, were the good quality. Tensile strength of DMW joints was 10% higher than that of the base metal of carbon steel. In the bend tests, the DMW joints showed the good ductility without crack. Charpy absorved energy at 0 (℃) of the DMW joints was over 120 (J) in the bond where it seems to be the lowest. Large hardening or softening was not detected in the heat affected zone. Fatigue strength of the DMW joints is almost the same with that of the welded joints of carbon steel/carbon steel. As the fatigue strength of the DMW joints exceeds the fatigue design standard curve of JSSC for carbon steel welded joints, the DMW joints can be treated the same as the welded joints of carbon steel/carbon steel of which strength is lower than that of high manganese non-magnetic steel, from the viewpoint of the fatigue design.
著者
中島 求 金子 雅志 片山 悦子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.577, pp.101-104, 2007-03-01
参考文献数
3

現在、テレコムNWのプレゼンス情報とインターネットサービスを連携させることが注目されているが、プレゼンスサービスの普及に伴い、プレゼンスに関するトラヒック量の増加が問題となっている。プレゼンストラヒックを削減する様々な手法は提案されているが、インターネットとテレコムNWという異なるNWを結ぶ、テレコムNWのゲートウェイ装置(GW)への適用方法は課題であった。また、GWは高負荷になるため、分散構成は必須であるが、分散構成時におけるプレゼンストラヒック削減手法の実現方式は課題であった。本稿では、プレゼンス情報を利用するインターネット上のサービス(APL)と、テレコムNW内に収容されている端末をそれぞれ分散収容するGW群と、APLと端末を振り分ける装置を用意し、APLおよび端末を動的に収容分散するGWの分散構成実現方式を提案し、この方式でプレゼンストラヒックを削減する手法が適用可能なことを示した。