- 著者
-
石川 慎一郎
- 出版者
- 神戸大学
- 雑誌
- 基盤研究(B)
- 巻号頁・発行日
- 2010
本プロジェクトは,アジア圏英語学習者の統制英作文を収集した大型英語学習者コーパス(International Corpus Network of Asian Learners of English :ICNA L E)を構築し,言語教育学・英語学・日本語学・心理言語学・統計学をはじめとする関連分野の知見を統合しつつ,アジア圏英語学習者の中間言語使用特性を多角的に分析・解明することを目標とするものであった。 3 年間のプロジェクトを経て,最終的に,アジア圏 1 0 か国・地域および英語母語使用国において合計 1 3 0 万語のデータ収集が完了し,ICNALEは現時点において世界最大のアジア圏学習者コーパスとなっている。収集したデータはダウンロード版のほか,オンライン版(I C NALE Online)で公開し,現在までに,世界 2 0 カ国・地域以上において多様な研究に利用されている。また,構築したコーパスを用い,各国学習者の高頻度語・助動詞・l y 副詞・接続語・ディスコースマーカーの使用の研究を行い,プロジェクト期間中に著書 1 0 冊(うち単著 1 冊),論文 1 3 本(うち査読 7 本),招待講演・研究発表 4 1 本の成果発表を得ることができた。