著者
櫻井 光広 小林 伸明 北 武司 鈴木 亮一 北村 泰紀
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.66, no.8, pp.1200-1205, 2000-08-05 (Released:2009-04-10)
参考文献数
11

A controller based on inverse system has no countermeasure against modeling error of a control object. On the other hand, one of limiting properties of the linear optimal control by letting a weighting matrix of cost functional tends to infinity has disturbance decoupling property. In this paper, a trajectory tracking control method is proposed by combining an approach based on inverse system with limiting properties of the linear optimal control. The proposed method is applied to trajectory tracking control of two links robot manipulator. Comparative numerical simulations and experiments confirm effectiveness on trajectory tracking control.
著者
竹本 浩典 足立 整治 北村 達也 本多 清志 モクタリ パーハム
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.97, pp.13-17, 2005-05-19
被引用文献数
2

喉頭腔の音響特性を求めるため, 5母音の声道断面積関数を用いて共鳴モード解析を行った.その結果, 喉頭腔の共鳴周波数付近では, 喉頭腔と咽頭腔との接続部で体積速度が増大するため, 喉頭腔を除く声道部分(主声道)に両端を開口端とする共鳴モード(開管共鳴)が生じることが示され, その共鳴は本研究に用いた声道では第4フォルマントであった.それ以外のフォルマントでは喉頭腔と咽頭腔との接続部における体積速度が小さいため, この部分を閉鎖端として主声道に片開き管の共鳴モード(閉管共鳴)が生じることも明らかになった.
著者
北村 達也 竹本 浩典 足立 整治 モクタリ パーハム 本多 清志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.178, pp.43-48, 2006-07-14

声帯振動に伴う声門開口面積の変化が喉頭腔で生じる共鳴(喉頭腔共鳴)に与える影響を調査した.成人男性3名の日本語5母音発声時の声道伝達特性を声門閉鎖および開放の条件で計算した結果,喉頭腔共鳴は声門閉鎖時にのみ3.0kHzから3.7kHzの周波数帯域に生じ,声門開放時には消失することが明らかになった.さらに,母音の実音声の声門閉鎖および開放区間を対象としたスペクトル分析によって,喉頭腔共鳴がピッチ周期内で出現と消失を繰り返すことが示された.これらの現象は,声門閉鎖時には喉頭腔が閉管となることにより喉頭腔共鳴が生じ,声門開放時には喉頭腔が開管となることにより喉頭腔共鳴が消えると説明できる.
著者
座古 勝 辻上 哲也 北村 貴典
出版者
社団法人日本材料学会
雑誌
材料 (ISSN:05145163)
巻号頁・発行日
vol.44, no.499, pp.390-394, 1995-04-15
被引用文献数
1

It is well known that the mechanical properties of laminated composites depend on the stacking sequences. As the bending modulus of elasticity is affected remarkably by the stacking sequences, the stress and strain analyses for laminated composite structures require a special technique. Therefore, a new analytical method has been proposed in order to calculate the mechanical behavior of laminated structures in this paper. The proposed method has been applied for a laminated composite structure as a numerical example. As a result, it has been recognized that the numerical behavior of the composite structure with anisotropic properties under mixed loads of bending and tension can be analyzed by the proposed method, even if it has two different moduli of elasticity of bending and tension. In addition, CPU time of FEM based on the proposed method can be reduced remarkably as compared with ordinary FEM.
著者
北村 智 脇本 健弘 松河 秀哉
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.129-132, 2013

本研究では実践共同体としての学術共同体に対するネットワーク分析によるアプローチを試みる.特に学習としての正統的周辺参加に着目し,共同体における参加者の「位置」を定量的に表現する手法として中心性を採用する.中心性からみた共同体における参加者の「位置」の変化と,共同体における参加者の役割獲得の関係を分析し,実践共同体に対するネットワークアプローチの妥当性について検討する.
著者
北村 二朗
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.17, no.5, pp.427-428, 1981-05-01
著者
児矢野 マリ 高村 ゆかり 久保 はるか 増沢 陽子 島村 健 鶴田 順 堀口 健夫 北村 喜宣 遠井 朗子 山下 竜一 佐古田 彰 藤谷 武史 坂田 雅夫 亘理 格 城山 英明 加藤 信行 郭 舜 小林 友彦 藤谷 武史 坂田 雅夫 及川 敬貴 梅村 悠 村上 裕一 伊藤 一頼
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010-04-01

地球温暖化、海洋汚染、生物多様性の減少等、グローバル化した現代社会の環境問題に対処するためには、環境条約と各国の国内法・政策との連結と相互浸透が不可欠だが、その適正な確保は必ずしも容易ではない。本研究はこの問題に対処するため、国際法学、行政法学、行政学、環境法政策論を含む学際的研究として、地球温暖化、オゾン層の破壊、廃棄物・化学物質の規制、海洋汚染、生物多様性・自然保護、原子力安全規制を含む主要問題領域について、日本における多国間環境条約の国内実施及び環境条約の定立と発展に対する国内法・政策の作用の動態を実証分析し、その結果を統合して日本の特徴を解明するとともに、その課題と将来展望を探った。
著者
北村 智紀 中嶋 邦夫 赤井 研樹 青木 恵子
出版者
行動経済学会
雑誌
行動経済学 (ISSN:21853568)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.139-140, 2011 (Released:2012-03-29)

高齢者が投資決定に際して他の者と相談することで投資詐欺を防ぐことが可能か実験で検証した.実験では高齢者を被験者とし,意思決定前に相談するグループと相談しないグループを設定し,現状の市場環境では存在し得ない元本保証で高利回りという詐欺的な特徴を持つ金融商品と通常の株式投信への仮想的な投資配分を決定してもらった.実験の結果,当初の選択では相談したグループの方が詐欺的商品への配分比率が高くなり,相談の効果が認められなかった.しかし,異なる商品に対する続く選択では相談したグループの方が詐欺的商品への配分比率が減少した.さらに,過去に預けた預金金利が高い者ほど相談に効果があった.家族等と単に相談するだけでは投資詐欺被害を防ぐ効果は低いと考えられるが,より現実的な投資詐欺の手口を示すことや,過去と現在の預金金利を比較するなどの具体的な相談内容を示すことで高齢者の投資詐欺被害を減らせる可能性がある.
著者
青山 亮介 北村 豊 山崎 和彦
出版者
日本食品工学会
雑誌
日本食品工学会誌 (ISSN:13457942)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.127-133, 2009
被引用文献数
1 5

減圧噴霧乾燥法(VSD)は乾燥塔内を10~20 kPaに減圧することにより,40~60℃で液体試料の粉末化を可能とする方法である.本研究では,減圧された乾燥塔内の噴霧特性と粉末化特性を実験的に明らかにすることにより,VSDの設計・操作に資する基礎データを得ることを目的とした.材料に無糖練乳とヨーグルトスラリを用いて,減圧・非減圧の乾燥塔に噴霧し,その液滴径を測定したところ,噴霧圧や噴霧空気流量と液滴径の関係解析から,減圧下に噴霧されることによって液滴はより微細化し,二流体ノズルへの噴霧空気流量が小さい場合でも微細な噴霧液滴が得られることが判明した.しかし少ない噴霧空気流量でVSDを操作すると液滴の乾燥不良が生じ,逆に大きい噴霧空気流量で乾燥すると,微細粉末が乾燥塔外へ多く排出されるのでVSD乾燥特性の向上には,微細粉末を容易に回収する装置的改良が必要である.
著者
下田 俊介 大久保 暢俊 小林 麻衣 佐藤 重隆 北村 英哉
出版者
The Japanese Psychological Association
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.85, no.3, pp.294-303, 2014
被引用文献数
7

The Implicit Positive and Negative Affect Test (IPANAT) is an instrument for the indirect assessment of positive and negative affect. A Japanese version of the IPANAT was developed and its reliability and validity were examined. In Study 1, factor analysis identified two independent factors that could be interpreted as implicit positive and negative affect, which corresponded to the original version. The Japanese IPANAT also had sufficient internal consistency and acceptable test–retest reliability. In Study 2, we demonstrated that the Japanese IPANAT was associated with explicit state affect (e.g., PANAS), extraversion, and neuroticism, which indicated its adequate construct validity. In Study 3, we examined the extent to which the Japanese IPANAT was sensitive to changes in affect by assessing a set of IPANAT items after the presentation of positive, negative, or neutral photographs. The results indicated that the Japanese IPANAT was sufficiently sensitive to changes in affect resulting from affective stimuli. Taken together, these studies suggest that the Japanese version of the IPANAT is a useful instrument for the indirect assessment of positive and negative affect.
著者
北村 充 濱田 邦裕 山本 元道 岩沢 和男 隅谷 孝洋
出版者
広島大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2004

本研究の遂行により得られた結果を以下にまとめる.・船体構造解析ビデオ講座の構築造船設計技術者育成のための構造解析学のビデオ講座を作成し,インターネット配信した.これは,実際の授業風景をデジタルビデオで撮影し,インターネット配信できるフォーマット(Windows Media Player)に変換し,ホームページに掲載したものである.これにより,造船設計技術者はインターネット上に公開されたビデオ講座を,「いつでも」,「どこでも」受講できるシステムを構築した.調査の結果,時間制約が多い社会人にとって,「いつでも」,「どこでも」,また「何回でも」受講できるビデオ講座は,非常に利便性が高いことが判明した.・オンライン教材の作成方法の確立ディスプレイ上に写したPDFファイルなどをポインターで示しながら,説明する音声を加えることにより,非常に鮮明であり,かつ,理解しやすいオンライン教材を作成した.ポインターにはペン・タブレットを用い,外部マイクロフォアンを接続する.その状況下で,ビデオ出力することにより,オンライン教材を効率よく作成方法を確立した.受講者の目の前で行われている講義と同じ(またはそれ以上の)レベルの理解度を得ることができる.・WebCTによるオンラインクイズによる理解度チェクの効果WebCTと呼ばれるe-learningシステムを用いて,オンラインクイズを実施した.クイズは自動採点機能を有しているため,受講者は答案提出後すぐに各自の点数を知ることができる.クイズにより受講者は授業内容をより深く理解することが可能になる.また,教育者側も受講者の理解度を測定できる.アンケート調査の結果,オンラインクイズは受講者の理解を高めることに対して非常に高い効果を有することが分かった.
著者
北村 恵理奈 柴田 祥江 松原 斎樹
出版者
人間-生活環境系学会
雑誌
人間-生活環境系シンポジウム報告集
巻号頁・発行日
vol.36, pp.17-20, 2012-11-21

京都市南部の集合住宅4軒を対象に,すだれによる日射遮蔽や簡易内窓による断熱を施し,わずかな費用で省エネ性や快適性を得ることを試みた。施工前後の温湿度測定とエアコンの電力消費量測定,測定終了後にヒアリング調査を実施した。ヒアリング調査では「涼しくなった」という声が聞かれたが,実際に電力消費量が減少した住宅は2軒であり,他2軒は増加していた。電力消費量が減少した住宅ではエアコンの設定温度に変化はないが使用時間は短縮し,エネルギー削減につながった。増加した住宅では,断熱を施したことにより居住者が冷房効率の向上を実感し,エアコン使用時間が増加した。このことより,断熱性能の向上は電力消費量の減少には必ずしもつながらないことが示された。しかし,全住宅が簡易断熱及びすだれ設置による効果を感じていた。