著者
橋本 昭彦
巻号頁・発行日
2015-03

『地方教育通史一覧2015年版』は「○○県教育史」のような全般的な教育通史の他、教科教育史、産業教育史等々の領域別通史など、1,900余点の書冊の書誌情報を一覧化したものです。同様の冊子としては1998年版、2002年版、2008年版を発行してきました。 上記1,900余点のうち、1,200点以上が寄贈等によって収集されており、教育図書館での閲覧が可能となっています。
著者
橋本 健史
出版者
一般社団法人 日本フットケア・足病医学会
雑誌
日本フットケア・足病医学会誌 (ISSN:24354775)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.22-27, 2023-01-31 (Released:2023-01-31)
参考文献数
15

直立二足歩行を支える足関節,特に後足部の距腿関節, 距骨下関節およびショパール関節に焦点をあて, 機能解剖を検討した. 距腿関節は脛骨天蓋と腓骨がつくる溝に距骨がはまり込む蝶番関節である. 骨性に安定した関節である反面, 内果傾斜角の増大など, その構造に変形が生じると変形性関節症を生じる. 距骨下関節は距骨底面の楕円凹面と踵骨上面の楕円凸面がつくる顆状関節である. 荷重時には, 距腿関節では底屈, 内がえしが生じ, 距骨下関節では背屈, 外がえしが生じるというまったく逆の動きをする. ショパール関節は距骨と舟状骨がつくる距舟関節と踵骨と立方骨がつくる踵立方関節からなる. 後脛骨筋が収縮して内がえしとなると, 距舟関節と踵立方関節の運動軸が交叉して足の剛性が高まり, 安定した足となる. 逆に長腓骨筋が収縮して外がえしとなると, 2つの運動軸は平行となって, 足の剛性が低下して柔軟な足となる.  後足部の腱には, 後脛骨筋腱の内果後方部とアキレス腱の停止部付近に血管の少ない阻血領域が存在する. 加齢や使い過ぎによって, この部位に血流障害が生じやすく, 後脛骨筋腱に障害が生じたときは, 後脛骨筋腱機能不全となり, 扁平足変形となる.
著者
橋本 美彦
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 44 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.99-102, 2020 (Released:2020-11-27)
参考文献数
4

本研究は,理数教師の教科間連携の必要性を明らかにするために行った.理科「密度」の授業実践と意識調査の結果から,算数・数学科と理科の学習では単位の指導に違いがあることが明らかになった。例えば,算数科「単位量あたりの大きさ」の学習では,車の燃費を比較するとき,「1Lあたり○km走る」と解答し,「○km」が単位になる.しかし,理科「密度」の学習では,「1cm3当たり○g」を「○g/cm3」という単位で表す.小学校算数科の学習で,単位(燃費○km/L,人口密度人/km2,収穫高○t/haなど)や比較の指導を行った.この教科・教師間の連携により,子どもに両教科内容の関連意識やリンゴが水に浮く理由と密度との関係の理解が深まり,子どもの問題解決能力を高める効果があることが認められた.
著者
橋本 翼 横山 武司 田中 良和
出版者
日本結晶学会
雑誌
日本結晶学会誌 (ISSN:03694585)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.89-96, 2021-05-31 (Released:2021-06-05)
参考文献数
30
被引用文献数
1

Recent marked development called “Resolution revolution” has made cryo-electron microscopy (Cryo-EM) the third method of structure determination at atomic resolution next to X-ray crystallography and NMR. In this review, actual situation surrounding Cryo-EM including an outline about the workflow from sample preparation to image analysis and differences between Cryo-EM analysis and X-ray crystallography is introduced. We hope that this review is useful for researchers particularly who will start Cryo-EM analysis.
著者
白石 渉 内山 大治 阪本 宏樹 松吉 彩乃 波多野 武人 橋本 哲也
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
pp.11060, (Released:2022-10-17)
参考文献数
17

症例は13歳女性.5歳時に右半身の運動感覚障害を突然発症し,脳梗塞と診断された.若年性脳梗塞の原因を検索されたが,心疾患や血栓素因などは認めず,アスピリン内服で再発予防された.アスピリンは3年後に中止,その後は再燃なく経過していた.12歳時,再び突然発症の右上下肢麻痺を生じ,頭部MRIで左基底核に脳梗塞病変を認めた.各種原因を再検索されたが,心疾患,血栓素因,血管異常などは認めず,当科紹介となった.患者は左額から頭頂部にかけて皮膚陥凹と菲薄化,同部位の脂肪組織萎縮を認め,剣創状強皮症の所見だった.剣創状強皮症は一側の頭部に生じる限局性強皮症で,時に頭蓋内病変を伴う.本症例は剣創状強皮症の頭蓋内病変として脳梗塞様症状を呈したと考えられた.本症例は神経症状が皮膚症状に先行したため,診断に難渋した点が特徴的だった.
著者
橋本 翔 塩見 真衣
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.25-28, 2018 (Released:2019-10-30)

クリーン環境への入室前に行う除塵対策として、エアシャワー、粘着ローラーが広く使用されている。これらの対策について、静電気により無塵衣に付着している粉じんの除塵効果について実験した。また、イオンによる除電との併用による除塵効果についても実験した。 結果として、エアシャワー、粘着ローラーはそれぞれ44.6%、67.5%の除去率であったが、これらの対策の前にイオンによる除電を行うことで、トータルで70~80%近くまで除去効果があがることが確認できた。
著者
橋本 千絵 宮部 貴子 徳山 奈帆子
出版者
京都大学
雑誌
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
巻号頁・発行日
2018-10-09

メスが寿命よりも数十年も早く繁殖を終えるという「閉経」は、これまでヒトとクジラ類でしか確認されたことのない非常に稀な進化しにくい形質で、ヒトでなぜ閉経が進化したかについては未だに解明されていない。ヒトに最も系統的に近いチンパンジー・ボノボにおいても、閉経の有無は未だに決着がついていない。本研究は、これまで長期継続調査を続けたウガンダ共和国カリンズ森林保護区の野生チンパンジーとコンゴ民主共和国ルオー科学保護区の野生ボノボを対象に、非侵襲的に収集する尿試料による性ホルモンの動態分析を行い、加齢による性生理の変化と閉経の有無について明らかにする。さらに、閉経の進化に関係する社会的・繁殖戦略的な要因、つまり、老齢メスの子どもの生存率や母親から子どもへのサポートによる孫世代の繁殖成功度の増加などについても調べ、大きな議論を呼んでいる「おばあさん仮設」の検証を行う。平成31年度においては、研究代表者の橋本がウガンダ共和国カリンズ森林保護区で野生チンパンジーを対象とした調査を行い、現地調査補助員によるホルモン試料収集と老齢メスの行動記録を行った。また、研究代表者の橋本と研究分担者の徳山がコンゴ民主共和国ルオー科学保護区で野生ボノボを対象とした調査を行い、現地調査補助員によるホルモン試料収集と老齢メスの行動記録を行った。さらに、分担者の宮部と研究協力者の毛利がホルモン試料の分析について実験を開始した。また、これまでに採取した尿試料についてのホルモン分析を行い、学術誌に投稿するための論文を準備・投稿を行い、学会で発表した。
著者
橋本 剛 吉田 琢哉 矢崎 裕美子 森泉 哲 高井 次郎 Oetzel John G.
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.91-103, 2011 (Released:2012-03-24)
参考文献数
62
被引用文献数
1 4

日米の大学生を対象とした質問紙調査によって,高親密/低親密関係それぞれにおける対人ストレッサー頻度,それらとソーシャルスキルの関連,およびディストレスへの影響の文化差について検討した。対人ストレッサー頻度に関して,対人葛藤(ケンカや対立)の文化差は示されなかったが,対人過失(迷惑をかけること)と対人摩耗(本音の抑制や気遣い)については文化と親密性の効果が見いだされ,なかでも日本・高親密条件では他の条件と比較して対人過失の頻度が最も高く,一方で対人摩耗は相対的に低かった。対人ストレッサー頻度の文化差に対するソーシャルスキルの影響として,日本のほうがアメリカよりも高親密関係の対人過失頻度が高いという文化差に対するスキルの媒介効果が有意であった。また,高親密関係における対人葛藤頻度とスキルの関連について,アメリカでは高スキルほど対人葛藤頻度が低いという負の関連が示されたが,日本ではそのような関連は示されないという文化の調整効果が見いだされた。対人ストレッサーとディストレスの関連については,高親密関係の対人ストレッサーについて,アメリカより日本の方がディストレスとの関連が強いという文化差が見いだされた。
著者
西村 勇人 橋本 桂奈 水野 舞 佐藤 充咲
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
認知行動療法研究 (ISSN:24339075)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.217-224, 2022-05-31 (Released:2022-07-28)
参考文献数
16

本研究では自閉スペクトラム症・注意欠如多動症のいずれか、もしくは両方の診断を受けた子どもの親グループに対する短縮版のペアレントトレーニングの有効性について検討した。プログラムは全5回で(1)ターゲット行動の選定と観察の方法、(2)適切な強化の仕方、(3)課題分析と環境の工夫、(4)トークンエコノミー、(5)消去とまとめ、で構成された。参加した22名の親の子育てストレスと抑うつ症状の変化を測定し、目標行動がどの程度達成されたか評定してもらった。分析の結果、子育てストレスは有意に低下したが、抑うつの低下については有意傾向であった。親の報告によるターゲット行動の達成度は74.29%であり、子どもの行動にも一定程度の変化が見られたと親は評価していた。これらの結果より、対象を特定の疾患に限定せず短期間で終了するという、親がより参加しやすいペアレントトレーニングの可能性が示された。
著者
橋本 喬史
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.84, no.7, pp.1096-1099, 1995-07-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
5
被引用文献数
2 2

過粘稠度症候群の原因疾患の大部分は原発性マクログロブリン血症と多発性骨髄腫である.過粘稠度症候群の主要症状は出血,神経症状,眼症状であり,重篤化しやすく,症状発現時には速やかな対応が必要になる.悪性免疫グロブリン異常症における過粘稠度症候群の治療には,二重濾過血漿交換療法を中心とする血漿交換によりM蛋白を除去すると,迅速な症状軽快が持たらされるが,効果は一時的であり,化学療法との併用が必要である.
著者
品田 瑞穂 山岸 俊男 谷田 林士 高橋 知里 犬飼 佳吾 小泉 径子 横田 晋大 三船 恒裕 高岸 治人 堀田 結孝 橋本 博文
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.81, no.2, pp.149-157, 2010 (Released:2010-09-09)
参考文献数
31
被引用文献数
1 1

Cooperation in interdependent relationships is based on reciprocity in repeated interactions. However, cooperation in one-shot relationships cannot be explained by reciprocity. Frank, Gilovich, & Regan (1993) argued that cooperative behavior in one-shot interactions can be adaptive if cooperators displayed particular signals and people were able to distinguish cooperators from non-cooperators by decoding these signals. We argue that attractiveness and facial expressiveness are signals of cooperators. We conducted an experiment to examine if these signals influence the detection accuracy of cooperative behavior. Our participants (blind to the target's behavior in a Trust Game) viewed 30-seconds video-clips. Each video-clip was comprised of a cooperator and a non-cooperator in a Trust Game. The participants judged which one of the pair gave more money to the other participant. We found that participants were able to detect cooperators with a higher accuracy than chance. Furthermore, participants rated male non-cooperators as more attractive than male cooperators, and rated cooperators more expressive than non-cooperators. Further analyses showed that attractiveness inhibited detection accuracy while facial expressiveness fostered it.
著者
橋本 誠志
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.12, pp.664-673, 2022-11-15

ゲームを構成するプログラムやキャラクターには多様な法的権利が設定されることがあるが,ゲームの提供会社が破産した場合にこうした法的権利を含めたユーザのプレイ環境がうまく継承されるとは限らない.2022年8月の「コンピュータエンターテインメントデベロッパーズカンファレンス2022」(CEDEC2022)では「復刻できないあのゲームを,合法的にプレイできるようにするために,今できること」のセッションが設定され,主に著作権法の観点からこの問題が議論された.本稿では,ゲームを構成するコンテンツをめぐる法的諸問題について,破産したゲーム提供会社が提供していたゲームをプレイする上での諸課題について,法的問題を踏まえて解説する.
著者
橋本 博文 前田 楓
出版者
日本応用心理学会
雑誌
応用心理学研究 (ISSN:03874605)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.284-285, 2020-03-31 (Released:2021-06-30)
参考文献数
5
被引用文献数
1

This study aims to demonstrate how Japanese schoolteachers evaluate their cooperation with Yogo teachers and school counselors. Using a web-based survey of 421 Japanese public elementary and junior high school teachers, the current study demonstrated that coordination-type and corroboration-type cooperation with Yogo teachers and school counselors were positively evaluated as providing effective support; however, consultation-type cooperation with them was not positively evaluated as providing support for students with difficulties. Based on these findings, this study discusses potential psycho-educational service that could be used to strengthen the possible relationships between schoolteachers, Yogo teachers, and school counselors.